ミッドウェイ
を観ました。
1941年12月7日(日本時間12月8日)歴史が大きく動いた──ハワイ諸島、真珠湾(パールハーバー)に停泊していたアメリカ海軍の艦隊が、日本軍の艦上機部隊によって急襲されたのだ。大将山本五十六(豊川悦司)の命により、南雲忠一中将(國村隼)や山口多聞少将(浅野忠信)らの空母機動部隊が、奇襲攻撃を仕掛けたのだった。ハルゼー提督(デニス・クエイド)率いる空母エンタープライズが報せを受け、パイロットたちが日本艦隊を追うが、既にその姿はなかった。カリスマパイロットとして一目置かれているディック・ベスト(エド・スクライン)らは真珠湾に帰港し、その惨状を目の当たりにして愕然とする。
兵力とプライドに大打撃を受けたアメリカ軍は、士気を取り戻し、日本に反撃するため、太平洋戦域の新たな総司令官に、ニミッツ大将(ヴディ・ハレルソン)を任命する。ニミッツは着任早々、情報将校のレイトン少佐(パトリック・ウィルソン)に、「山本大将の考えを読み、彼の次の動きを教えろ」と命じるのだった。
1942年2月1日(日本時間2月2日)アメリカ軍はマーシャル諸島の日本軍基地を爆撃、ディックの活躍で基地を破壊することに成功する。さらに4月18日にはドゥーリトル中佐(アーロン・エッカート)が指揮する爆撃隊が東京などを空襲し、日本にダメージを与える。山本は本土を危険にさらしたことに焦りを覚えながらも、山口の進言を受けて空母を珊瑚海へと進める。それを察知したエンタープライズの追撃をかわし、5月8日、日本はアメリカ空母レキシントンの撃沈に成功した。
一進一退の攻防の中、レイトン少佐が統括する戦闘情報班が、日本の通信を傍受して暗号を解読、日本の次なる目的地は“ミッドウェイ”だと判明する。情報戦では一歩先を行ったアメリカだが、日本軍は空母4隻、航空機250機以上、後方には山本が乗った世界最大の戦艦〈大和〉も控え、今や世界から「無敵」と恐れられていた。対するアメリカ軍は、限られた戦力をかき集めて、ミッドウェイの北東に空母3隻を配置し、潜水艦で前哨線を設け、ミッドウェイの基地にも戦闘機や爆撃機を配備して守りを固めた。
6月4日(日本時間6月5日)、山本の令により、南雲中将、山口少将ら日本軍の艦上機隊がミッドウェイへ向けて出撃し、銃爆撃の雨を降らせていく。一方、空母エンタープライズからも艦上機隊が日本艦隊へ向けて出撃、海中では潜水艦が、待ち伏せを仕掛けていた。そんな中、日米両軍が兵力と知力のすべてを注いだ、両国共に絶対に負けられない海戦は、最も重要な局面へと突入する──!
ローランド・エメリッヒ監督作品です。
超大作系映画の監督ではかなり好みで高評価です。
日米の太平洋戦争を描いた映画です。
趣味で第二次世界大戦を研究していてそれ絡みの映画は残さず見るようにしてるので必見です。
なんか超大作にも麻痺する時代になりましたが、今作はがっつり超大作ですね。
テーマもキャストもかなり本気な企画って感じです。
ストーリー的なターゲットはかなり幅広く取ってる感じで、正直子供向けっぽいわざとらしい演出も多かったですが。
内容はかなり本格的で史実をかなり再現した感じの大人向けで。
その辺で若干のねじれを感じました。
自分がサブいって思う、芸人さんがコントでやるアメリカンなやり取りが多すぎました。
その辺のセンスは20年前って感じでそこだけがマイナスポイントって感じでした。
日米の両方からの視点で描いてはいますが9割はアメリカ視点です。
アメリカの映画なのでそれは仕方ないと思います。
世界的な史実ではきっと日本は一方的な悪者でしょうけど。
歴史を片方だけの目線で描くのはもうタブーな時代になりますね。
そこはちゃんと現代の多様性の視点でうまく描いていたと思います。
とにかく戦闘シーンは圧巻でサブイボの連続です。
過去に見たあらゆる戦闘機映画でも圧倒的No.1なくらい凄い映像です。
どうやって撮影したのか?って思うくらい凄いです。
80年前くらいですが、当時のパイロットはこんな風景を見ながら戦っていたのかと、羨ましくもありました。
めちゃくちゃ絶景の中で命のやり取りしてたのですね。
カッコいい映像にフォーカスしてるので正直めちゃくちゃ弾やミサイルや爆弾が当たらないです。
ギリギリ当たらないパターンが多いですが、その分映像がめちゃくちゃ凄いので良しとします。
リアリティという観点ではちょっと疑問ではありますが。
史実をとても忠実に再現しているようなのにこの手の映画にしては非常にテンポが良くて脚本も秀逸でした。
戦争の悲惨さを伝えるには幅広く訴えかける力も必要ですし。
ギリギリそういう目線にも使える映画だと思います。
東京空襲したアメリカの戦闘機たちはこんな感じで飛び立ってたのか。
向こうも片道分の燃料で命がけで空襲してたのだなと。
戦争の悲しさみたいのを感じました。
ジェットコースター的に強引に映画の圧倒的な世界に引き込まれますが、ちょいちょい戦争の悲しさを感じさせて。
色々考えてちょいちょい泣いてしまいました。
群像劇的にいろんな人々のエピソードを描いています。
エド・スクラインが一番主役的でした。
モデルになんとなく似てることもキャスティング理由でしょうが、どうしても普段のクールでダンディなイメージがよぎりました。
そしてこのキャラがちょっとザ・アメリカな感じで古臭かったですが、全体的に及第点でした。
この大作の主演としての存在感は流石でした。
パトリック・ウィルソンが情報戦略を行う人の役で。
日本の無線を解読して勝利に導く、非常に重要なポジションでした。
このポジションに別の人が居たらひょっとしたら歴史は変わってたかもですね。
ウディ・ハレルソンが艦隊司令長官で一番偉い人の役でした。
改めて凄い大きな軍隊を率いるので説得力十分なキャスティングでした。
アーロン・エッカートが爆撃隊を率いるパイロットで。
命がけの任務に従事したきっとアメリカではヒーローなポジションの役でした。
出番は比較的少なくて贅沢な使われ方でした。
デニス・クエイドが一つの部隊の司令官で。
病気と戦いながら毅然と指揮を取るカッコいい役でした。
ルーク・エヴァンスが航空団司令の役で。
控えめだけど常に後ろに構えている感じが良かったですね。
豊川悦司が山本五十六役でした。
過去も色んな人が演じてきた山本五十六ですが中でもなかなか上質でした。
アメリカ側から見ると一番厄介な相手で倒すターゲットでしたが特別悪役には描かれていませんでした。
正直アメリカ人が山本五十六を描くことはナイーブな案件だと思いますが。
アメリカの人もそれなりにちゃんと理解してるのだと感心しました。
浅野忠信がその右腕的な司令官の役でした。
日本人の悪っぷりを中和するようないい人の役でした。
ハリウッドでの浅野忠信の使われ方は若干納得いってないですが評価は高そうですね。
國村隼も司令官の役で。
日本人的なメンタルでとても素晴らしい演技でした。
この人は正直ブレイクしてると言っていいくらいずっと活躍してますね。
久々にガッツリ大作映画を満喫しました。
自分の人生でも最高峰に凄い映像の映画でした。
もう映像だけで大満足過ぎてもう一度観に行きたいです。
そんなわけで8点。
を観ました。
1941年12月7日(日本時間12月8日)歴史が大きく動いた──ハワイ諸島、真珠湾(パールハーバー)に停泊していたアメリカ海軍の艦隊が、日本軍の艦上機部隊によって急襲されたのだ。大将山本五十六(豊川悦司)の命により、南雲忠一中将(國村隼)や山口多聞少将(浅野忠信)らの空母機動部隊が、奇襲攻撃を仕掛けたのだった。ハルゼー提督(デニス・クエイド)率いる空母エンタープライズが報せを受け、パイロットたちが日本艦隊を追うが、既にその姿はなかった。カリスマパイロットとして一目置かれているディック・ベスト(エド・スクライン)らは真珠湾に帰港し、その惨状を目の当たりにして愕然とする。
兵力とプライドに大打撃を受けたアメリカ軍は、士気を取り戻し、日本に反撃するため、太平洋戦域の新たな総司令官に、ニミッツ大将(ヴディ・ハレルソン)を任命する。ニミッツは着任早々、情報将校のレイトン少佐(パトリック・ウィルソン)に、「山本大将の考えを読み、彼の次の動きを教えろ」と命じるのだった。
1942年2月1日(日本時間2月2日)アメリカ軍はマーシャル諸島の日本軍基地を爆撃、ディックの活躍で基地を破壊することに成功する。さらに4月18日にはドゥーリトル中佐(アーロン・エッカート)が指揮する爆撃隊が東京などを空襲し、日本にダメージを与える。山本は本土を危険にさらしたことに焦りを覚えながらも、山口の進言を受けて空母を珊瑚海へと進める。それを察知したエンタープライズの追撃をかわし、5月8日、日本はアメリカ空母レキシントンの撃沈に成功した。
一進一退の攻防の中、レイトン少佐が統括する戦闘情報班が、日本の通信を傍受して暗号を解読、日本の次なる目的地は“ミッドウェイ”だと判明する。情報戦では一歩先を行ったアメリカだが、日本軍は空母4隻、航空機250機以上、後方には山本が乗った世界最大の戦艦〈大和〉も控え、今や世界から「無敵」と恐れられていた。対するアメリカ軍は、限られた戦力をかき集めて、ミッドウェイの北東に空母3隻を配置し、潜水艦で前哨線を設け、ミッドウェイの基地にも戦闘機や爆撃機を配備して守りを固めた。
6月4日(日本時間6月5日)、山本の令により、南雲中将、山口少将ら日本軍の艦上機隊がミッドウェイへ向けて出撃し、銃爆撃の雨を降らせていく。一方、空母エンタープライズからも艦上機隊が日本艦隊へ向けて出撃、海中では潜水艦が、待ち伏せを仕掛けていた。そんな中、日米両軍が兵力と知力のすべてを注いだ、両国共に絶対に負けられない海戦は、最も重要な局面へと突入する──!
ローランド・エメリッヒ監督作品です。
超大作系映画の監督ではかなり好みで高評価です。
日米の太平洋戦争を描いた映画です。
趣味で第二次世界大戦を研究していてそれ絡みの映画は残さず見るようにしてるので必見です。
なんか超大作にも麻痺する時代になりましたが、今作はがっつり超大作ですね。
テーマもキャストもかなり本気な企画って感じです。
ストーリー的なターゲットはかなり幅広く取ってる感じで、正直子供向けっぽいわざとらしい演出も多かったですが。
内容はかなり本格的で史実をかなり再現した感じの大人向けで。
その辺で若干のねじれを感じました。
自分がサブいって思う、芸人さんがコントでやるアメリカンなやり取りが多すぎました。
その辺のセンスは20年前って感じでそこだけがマイナスポイントって感じでした。
日米の両方からの視点で描いてはいますが9割はアメリカ視点です。
アメリカの映画なのでそれは仕方ないと思います。
世界的な史実ではきっと日本は一方的な悪者でしょうけど。
歴史を片方だけの目線で描くのはもうタブーな時代になりますね。
そこはちゃんと現代の多様性の視点でうまく描いていたと思います。
とにかく戦闘シーンは圧巻でサブイボの連続です。
過去に見たあらゆる戦闘機映画でも圧倒的No.1なくらい凄い映像です。
どうやって撮影したのか?って思うくらい凄いです。
80年前くらいですが、当時のパイロットはこんな風景を見ながら戦っていたのかと、羨ましくもありました。
めちゃくちゃ絶景の中で命のやり取りしてたのですね。
カッコいい映像にフォーカスしてるので正直めちゃくちゃ弾やミサイルや爆弾が当たらないです。
ギリギリ当たらないパターンが多いですが、その分映像がめちゃくちゃ凄いので良しとします。
リアリティという観点ではちょっと疑問ではありますが。
史実をとても忠実に再現しているようなのにこの手の映画にしては非常にテンポが良くて脚本も秀逸でした。
戦争の悲惨さを伝えるには幅広く訴えかける力も必要ですし。
ギリギリそういう目線にも使える映画だと思います。
東京空襲したアメリカの戦闘機たちはこんな感じで飛び立ってたのか。
向こうも片道分の燃料で命がけで空襲してたのだなと。
戦争の悲しさみたいのを感じました。
ジェットコースター的に強引に映画の圧倒的な世界に引き込まれますが、ちょいちょい戦争の悲しさを感じさせて。
色々考えてちょいちょい泣いてしまいました。
群像劇的にいろんな人々のエピソードを描いています。
エド・スクラインが一番主役的でした。
モデルになんとなく似てることもキャスティング理由でしょうが、どうしても普段のクールでダンディなイメージがよぎりました。
そしてこのキャラがちょっとザ・アメリカな感じで古臭かったですが、全体的に及第点でした。
この大作の主演としての存在感は流石でした。
パトリック・ウィルソンが情報戦略を行う人の役で。
日本の無線を解読して勝利に導く、非常に重要なポジションでした。
このポジションに別の人が居たらひょっとしたら歴史は変わってたかもですね。
ウディ・ハレルソンが艦隊司令長官で一番偉い人の役でした。
改めて凄い大きな軍隊を率いるので説得力十分なキャスティングでした。
アーロン・エッカートが爆撃隊を率いるパイロットで。
命がけの任務に従事したきっとアメリカではヒーローなポジションの役でした。
出番は比較的少なくて贅沢な使われ方でした。
デニス・クエイドが一つの部隊の司令官で。
病気と戦いながら毅然と指揮を取るカッコいい役でした。
ルーク・エヴァンスが航空団司令の役で。
控えめだけど常に後ろに構えている感じが良かったですね。
豊川悦司が山本五十六役でした。
過去も色んな人が演じてきた山本五十六ですが中でもなかなか上質でした。
アメリカ側から見ると一番厄介な相手で倒すターゲットでしたが特別悪役には描かれていませんでした。
正直アメリカ人が山本五十六を描くことはナイーブな案件だと思いますが。
アメリカの人もそれなりにちゃんと理解してるのだと感心しました。
浅野忠信がその右腕的な司令官の役でした。
日本人の悪っぷりを中和するようないい人の役でした。
ハリウッドでの浅野忠信の使われ方は若干納得いってないですが評価は高そうですね。
國村隼も司令官の役で。
日本人的なメンタルでとても素晴らしい演技でした。
この人は正直ブレイクしてると言っていいくらいずっと活躍してますね。
久々にガッツリ大作映画を満喫しました。
自分の人生でも最高峰に凄い映像の映画でした。
もう映像だけで大満足過ぎてもう一度観に行きたいです。
そんなわけで8点。