今日もプラハなので比較的ゆっくりとした朝だった。
美術館に行ったり火薬塔に行ったり街ブラ。
市内共通の一日券を買って地下鉄に乗ってみる。
旧市街広場に行くと天文時計の前にすごい人だかりが出来ていたのでそこに混ざる。
何か仕掛けが動いていたが大したことは無かった。
そのまま広場のオープンテラスのレストランでお昼。
とても暑かったのでビールを飲み、チェコの郷土料理というメニューを頂いた。
とても美味しかった。
旅の中で郷土料理に出会うのは結構難しい、コレは本当に難しい。
なので郷土料理を食べれた時はその街や国をより知れた様で嬉しくなる。
その後ユダヤ人のシナゴーグを廻る。
街中に何箇所もあるシナゴーグやユダヤ人墓地などを巡れるチケット。
しかし一つ一つが小さくて見どころが少ない。
自分が説明を理解できないからかもしれないが・・・。
その後カレル橋をわたってプラハ城へ。
プラハ城は丘の上にあり幾つかの施設を巡れるチケットを買う。
チケット売り場の目の前の大聖堂に行きなかなか感動する。
その前では何か結婚式の様な事をしてて無関係な人々も巻き込んで盛り上がっていた。
そんな中、ショックなハプニングが。
4箇所の施設に入れるチケットを一つ目の大聖堂でなくしてしまった・・・。
結構いいお値段したので焦る。
何故か入り口、出口の警護が強め、勇気を出して
「この中にチケットを落としてきた・・・入って探してもいい?」
と言ったがとても冷たく却下される。
「じゃああなたが探してきてくれないか?」
と言ったが却下される。
とても惨めな気分だった。
もう悔しいが、諦めようと思ったが、最後のチャンス。
さっき買ったばかりのチケット売り場のお姉さんに
「さっき買ったチケットを大聖堂の中で無くしちゃった・・・」と捨て犬のような表情で言った。
すると親切なお姉さんは、多分レアな日本人の僕を覚えててくれたこともあり
「じゃあ残り三箇所だけ入れるチケットを再発行するよ」とチケットをくれた。
そういう親切は泣きそうなくらい嬉しい。
諦めないで良かった、お陰で感動できた。
そして無事王宮などを見れたがその先にあった黄金小道ってところが僕的にはとても気に入った。
とても小さな小部屋やショップが並んでいた。
展望台から街を眺めていた。
プラハの街並みは本当にとても美しい。
その後丘を下りトラムで移動してケーブルカーに乗ってまた別の丘へ。
プラハ城のある丘より高いベトシーン公園へ。
なかなか広くてのどかな公園だった。
飢えの壁というのがずっと続いていて独特な景観もあった。
高台からまた違ったプラハの別の表情が見れた。
展望用の塔があったが現金でしか払えず、もうコルンを持ってなかったので残念ながら断念。
夕暮れ時のベトシーン公園を散歩。
登ったのと反対から歩いて降り教会を通り再びプラハの街散策。
プラハ中の教会では毎日クラシックコンサートが行われているようだ。
大都市なのにとても美しい街並みで、歴史的で治安の悪さも感じずとてもいい街である。
前夜同様ペンションのレストランで晩御飯。
このレストランがかなりお気に入り。
ヨーロッパで激ハマリなフンギソースのポークステーキを頂く。
むっちゃ美味い。
ここでトラブルが。
隣の席についたふてぶてしい二人組が笑顔もなく店員に絡んでいる。
メニューを観ながら「ピザはキッチンで作ってるのか?デリバリーじゃないのか?厨房を見せてみろ」みたいな事を言っている。
お気に入りのお店がいちゃもんつけられててかなりムカツイた。
ピザを食べ終わったそいつらにちょっとイライラしたウェイトレスさんが
「満足した?」と聞くと「満足できない!ちゃんと厨房を見せろ!」と言って諦めた店員さん達が厨房を見せていたようだ。
そうして帰っていった客達のテーブルをおじさんウェイターとお姉さんウェイトレスが、困ったもんだ・・・みたいな顔をして方していた。
お酒を飲んで気分が大きくなっていた僕はおじさんウェイターに話しかけた
「彼らは何なの?」と
やはり「デリバリーピザだろ?って言われちゃったよ!」と言っていた。
「僕は昨日ここでパスタを食べたらとっても美味しかったから今日も来たよ!そして今日のこのメニューもとっても美味しい!どのメニューも素晴らしい!
彼らはクレイジーだから、僕はこの店が大好きです」と言ってフォローしてあげたら喜んでくれた。
何か素敵な交流だった。
こんなことしてる自分が信じられなかった、もうすっかり旅人になったと言っても過言じゃないであろう。
そうして翌日待ち合わせる友人と連絡を取りつつ翌日の宿を探して予約していた。
トリプルの広い部屋なのにWi-Fiはかろうじて出入り口付近しか繋がらないので、扉に接するくらいの場所に椅子を置いてそこでネットをしていた。
すると夜中、もう深夜1時過ぎに部屋を間違えたと思われる男がノックしてきて「ジョアン?ジョアン?ドアを開けて!」としつこくノックしてきた。
最初はかなりビビった。
無視してたけどしつこかったが、「何だようるせぇ!」的な返しをして追い払った。
外では若者たちの楽しむ声が聞こえていた・・・。
2ヶ月に渡る独りぼっちの放浪最後の夜。
明日からはまた別の、エピローグのような旅が始まる。
天窓から暫くプラハの空を見ていた。
自分はなんで今こんなところに居るのだろう。
人はその気になれば何処にだって行けるのだな。
数ヶ月前は居心地の悪い会社でどん詰まりのような暮らしをしていた。
まさか数カ月後に独りぼっちでプラハの夜空を見ているなんて想像もしなかった。
このチェコで14カ国目。
遠かった、本当に遠く放浪してきた。
僕は英語も喋れないし、当然ヨーロッパ語も話せない。
どころか旅の経験も無いので飛行機の乗り方すら知らなかった。
普通の大人が常識だと思う要素すら知らない素人だった。
イタリアに辿り着いた時、本当にもう何処へもいけないと思っていた。
電車にも乗れないし、お店にも入れないし、買い物も出来ない。
何しにきたんだろう・・・とただただ不安にビビっていた。
考えるより先に決断をするという、自分の行き方に無い行き当たりばったりを繰り返した。
その先では”何とかなる!というより何とかする!”
人は生きるためなら何とかする、話せない相手ともコミュニケーションを取れる。
そのために普段より少し勇気を出せる。
そう、僕は夢でも妄想でもなく確かに今プラハに居るのです。
僕と何の接点も無かったプラハに来たのです。
そんな事を考えていた。
美術館に行ったり火薬塔に行ったり街ブラ。
市内共通の一日券を買って地下鉄に乗ってみる。
旧市街広場に行くと天文時計の前にすごい人だかりが出来ていたのでそこに混ざる。
何か仕掛けが動いていたが大したことは無かった。
そのまま広場のオープンテラスのレストランでお昼。
とても暑かったのでビールを飲み、チェコの郷土料理というメニューを頂いた。
とても美味しかった。
旅の中で郷土料理に出会うのは結構難しい、コレは本当に難しい。
なので郷土料理を食べれた時はその街や国をより知れた様で嬉しくなる。
その後ユダヤ人のシナゴーグを廻る。
街中に何箇所もあるシナゴーグやユダヤ人墓地などを巡れるチケット。
しかし一つ一つが小さくて見どころが少ない。
自分が説明を理解できないからかもしれないが・・・。
その後カレル橋をわたってプラハ城へ。
プラハ城は丘の上にあり幾つかの施設を巡れるチケットを買う。
チケット売り場の目の前の大聖堂に行きなかなか感動する。
その前では何か結婚式の様な事をしてて無関係な人々も巻き込んで盛り上がっていた。
そんな中、ショックなハプニングが。
4箇所の施設に入れるチケットを一つ目の大聖堂でなくしてしまった・・・。
結構いいお値段したので焦る。
何故か入り口、出口の警護が強め、勇気を出して
「この中にチケットを落としてきた・・・入って探してもいい?」
と言ったがとても冷たく却下される。
「じゃああなたが探してきてくれないか?」
と言ったが却下される。
とても惨めな気分だった。
もう悔しいが、諦めようと思ったが、最後のチャンス。
さっき買ったばかりのチケット売り場のお姉さんに
「さっき買ったチケットを大聖堂の中で無くしちゃった・・・」と捨て犬のような表情で言った。
すると親切なお姉さんは、多分レアな日本人の僕を覚えててくれたこともあり
「じゃあ残り三箇所だけ入れるチケットを再発行するよ」とチケットをくれた。
そういう親切は泣きそうなくらい嬉しい。
諦めないで良かった、お陰で感動できた。
そして無事王宮などを見れたがその先にあった黄金小道ってところが僕的にはとても気に入った。
とても小さな小部屋やショップが並んでいた。
展望台から街を眺めていた。
プラハの街並みは本当にとても美しい。
その後丘を下りトラムで移動してケーブルカーに乗ってまた別の丘へ。
プラハ城のある丘より高いベトシーン公園へ。
なかなか広くてのどかな公園だった。
飢えの壁というのがずっと続いていて独特な景観もあった。
高台からまた違ったプラハの別の表情が見れた。
展望用の塔があったが現金でしか払えず、もうコルンを持ってなかったので残念ながら断念。
夕暮れ時のベトシーン公園を散歩。
登ったのと反対から歩いて降り教会を通り再びプラハの街散策。
プラハ中の教会では毎日クラシックコンサートが行われているようだ。
大都市なのにとても美しい街並みで、歴史的で治安の悪さも感じずとてもいい街である。
前夜同様ペンションのレストランで晩御飯。
このレストランがかなりお気に入り。
ヨーロッパで激ハマリなフンギソースのポークステーキを頂く。
むっちゃ美味い。
ここでトラブルが。
隣の席についたふてぶてしい二人組が笑顔もなく店員に絡んでいる。
メニューを観ながら「ピザはキッチンで作ってるのか?デリバリーじゃないのか?厨房を見せてみろ」みたいな事を言っている。
お気に入りのお店がいちゃもんつけられててかなりムカツイた。
ピザを食べ終わったそいつらにちょっとイライラしたウェイトレスさんが
「満足した?」と聞くと「満足できない!ちゃんと厨房を見せろ!」と言って諦めた店員さん達が厨房を見せていたようだ。
そうして帰っていった客達のテーブルをおじさんウェイターとお姉さんウェイトレスが、困ったもんだ・・・みたいな顔をして方していた。
お酒を飲んで気分が大きくなっていた僕はおじさんウェイターに話しかけた
「彼らは何なの?」と
やはり「デリバリーピザだろ?って言われちゃったよ!」と言っていた。
「僕は昨日ここでパスタを食べたらとっても美味しかったから今日も来たよ!そして今日のこのメニューもとっても美味しい!どのメニューも素晴らしい!
彼らはクレイジーだから、僕はこの店が大好きです」と言ってフォローしてあげたら喜んでくれた。
何か素敵な交流だった。
こんなことしてる自分が信じられなかった、もうすっかり旅人になったと言っても過言じゃないであろう。
そうして翌日待ち合わせる友人と連絡を取りつつ翌日の宿を探して予約していた。
トリプルの広い部屋なのにWi-Fiはかろうじて出入り口付近しか繋がらないので、扉に接するくらいの場所に椅子を置いてそこでネットをしていた。
すると夜中、もう深夜1時過ぎに部屋を間違えたと思われる男がノックしてきて「ジョアン?ジョアン?ドアを開けて!」としつこくノックしてきた。
最初はかなりビビった。
無視してたけどしつこかったが、「何だようるせぇ!」的な返しをして追い払った。
外では若者たちの楽しむ声が聞こえていた・・・。
2ヶ月に渡る独りぼっちの放浪最後の夜。
明日からはまた別の、エピローグのような旅が始まる。
天窓から暫くプラハの空を見ていた。
自分はなんで今こんなところに居るのだろう。
人はその気になれば何処にだって行けるのだな。
数ヶ月前は居心地の悪い会社でどん詰まりのような暮らしをしていた。
まさか数カ月後に独りぼっちでプラハの夜空を見ているなんて想像もしなかった。
このチェコで14カ国目。
遠かった、本当に遠く放浪してきた。
僕は英語も喋れないし、当然ヨーロッパ語も話せない。
どころか旅の経験も無いので飛行機の乗り方すら知らなかった。
普通の大人が常識だと思う要素すら知らない素人だった。
イタリアに辿り着いた時、本当にもう何処へもいけないと思っていた。
電車にも乗れないし、お店にも入れないし、買い物も出来ない。
何しにきたんだろう・・・とただただ不安にビビっていた。
考えるより先に決断をするという、自分の行き方に無い行き当たりばったりを繰り返した。
その先では”何とかなる!というより何とかする!”
人は生きるためなら何とかする、話せない相手ともコミュニケーションを取れる。
そのために普段より少し勇気を出せる。
そう、僕は夢でも妄想でもなく確かに今プラハに居るのです。
僕と何の接点も無かったプラハに来たのです。
そんな事を考えていた。