マイケル・ムーアの世界侵略のススメ
を観ました。
過去に数々の侵略戦争をしてきたのにちっとも良くならない国・アメリカ合衆国。
米国防総省の幹部たちは悩んだ挙句、映画監督のマイケル・ムーアを使った新しい侵略戦争を開始する。
それはヨーロッパなどを巡り他所の国の常識を略取してアメリカ合衆国に持ち帰ること。
大好物なマイケル・ムーア作品です。
アメリカ政府バッシングが得意のマイケル・ムーア、
今作も皮肉たっぷりの設定ですが結局はただただヨーロッパ・アフリカの国々の文化を学びに行くことです。
それは自分がヨーロッパを放浪してた時と同じコンセプトなので、
かなり共感を持ちました。
勿論、マイケル・ムーアは社会人や学生や企業の経営者や、大統領など。
目的別に選抜したメンバーにインタビューをしてその文化を知るのですが。
自分は海外の文化を知るのが大変好きで趣味でもあるので、
海外に一人で出かけてなるべくその街に溶け込もうと努力します。
しかしそれで知れることは限界があるのでこういう映画は非常に有益です。
イタリア人は労働時間が短いのに生産性が高い。
仕事がストレスにはなってはいけないという思想は自分がイタリアに居る時にもひしひしと感じました。
フランスでは食事も学習だと給食が非常に豪華。
ドイツでは時間外に部下にメールを送るのが違法。
プライベートは有意義に過ごさなければいけない。
そして過去の過ちに目をそむけず、真摯に責任を感じて暮らしている人が多い。
フィンランドは宿題がなくアクティビティも多いのに学力は世界一。
ポルトガルは治安回復の為に麻薬は合法化されている。
そう言えばポルトガルでは頻繁に葉っぱ売りに声をかけられたものです。
ノルウェーの刑務所は一軒家で非常に快適。
最も厳重な凶悪犯が居る刑務所でもビジネスホテルくらいのクオリティ。
自分たちで料理するのでナイフも持てるし、看守は拳銃を所持していない。
殺人事件の遺族も復讐心を抱かない。
アイスランドは女性リーダーたちが女性ならではの完成で社会を進歩させている。
スロベニアは学費が無料でアメリカより高度な学習を受けられる。
などなど。
他にもチュニジアにも訪れていましたが。
非常に刺激的で勉強になりました。
自分は海外放浪した経験をあちこちで語ることが多いですが、
日本人は不幸になってまでも経済的豊かさを追求してしまいますが、
ヨーロッパの人々は心が豊かになることを優先しているように見えました。
最初は、みんな全然働かないなぁと嫌悪感に似た感情を抱くこともありましたが、
長く過ごしている内に絶妙なバランス感覚で暮らしている事に納得しました。
まさしくそういうポイントにもマイケル・ムーアは目を向けていました。
そして常々自分が気にする近代ドイツ人達の第二次大戦に対する意識、
それもテーマになっていたので非常に嬉しかったです。
やっぱり皆罪悪感は抱きつつ今を幸福に生きているのですね。
非常に幸福度が高そうでした。
マイケル・ムーアも勿論全てがいい部分だけでは無いのはわかっていて、
アメリカより優れているポイントに目を向けています。
そしてそれを盗んで持ち帰ってもいいか?と取材対象達に訪ねます。
そして個人的なこの映画の総括ですが、
先にもちょっと触れましたが、
日本は非常にアメリカ寄りです。
戦後アメリカ経済の影響を色濃く受けているので、
日本もアメリカとそっくりですね。
犯罪の質や量がアメリカほどじゃないのが誇らしい部分ですが。
アメリカ、日本、そして韓国あたりも完全に経済の呪縛に囚われている国って感じですね。
自分はヨーロッパ文化が非常に好きなので是非日本のリーダーたちにもこの作品を観てもらいたいです。
アメリカや日本にはまだまだ沢山の伸びしろがあるという希望を抱けます。
素晴らしい着眼点のドキュメンタリーだと思います。
時々泣きそうになってしまいました。
DVD、Blu-rayで持っておきたいですね。
そんなわけで9点です。
を観ました。
過去に数々の侵略戦争をしてきたのにちっとも良くならない国・アメリカ合衆国。
米国防総省の幹部たちは悩んだ挙句、映画監督のマイケル・ムーアを使った新しい侵略戦争を開始する。
それはヨーロッパなどを巡り他所の国の常識を略取してアメリカ合衆国に持ち帰ること。
大好物なマイケル・ムーア作品です。
アメリカ政府バッシングが得意のマイケル・ムーア、
今作も皮肉たっぷりの設定ですが結局はただただヨーロッパ・アフリカの国々の文化を学びに行くことです。
それは自分がヨーロッパを放浪してた時と同じコンセプトなので、
かなり共感を持ちました。
勿論、マイケル・ムーアは社会人や学生や企業の経営者や、大統領など。
目的別に選抜したメンバーにインタビューをしてその文化を知るのですが。
自分は海外の文化を知るのが大変好きで趣味でもあるので、
海外に一人で出かけてなるべくその街に溶け込もうと努力します。
しかしそれで知れることは限界があるのでこういう映画は非常に有益です。
イタリア人は労働時間が短いのに生産性が高い。
仕事がストレスにはなってはいけないという思想は自分がイタリアに居る時にもひしひしと感じました。
フランスでは食事も学習だと給食が非常に豪華。
ドイツでは時間外に部下にメールを送るのが違法。
プライベートは有意義に過ごさなければいけない。
そして過去の過ちに目をそむけず、真摯に責任を感じて暮らしている人が多い。
フィンランドは宿題がなくアクティビティも多いのに学力は世界一。
ポルトガルは治安回復の為に麻薬は合法化されている。
そう言えばポルトガルでは頻繁に葉っぱ売りに声をかけられたものです。
ノルウェーの刑務所は一軒家で非常に快適。
最も厳重な凶悪犯が居る刑務所でもビジネスホテルくらいのクオリティ。
自分たちで料理するのでナイフも持てるし、看守は拳銃を所持していない。
殺人事件の遺族も復讐心を抱かない。
アイスランドは女性リーダーたちが女性ならではの完成で社会を進歩させている。
スロベニアは学費が無料でアメリカより高度な学習を受けられる。
などなど。
他にもチュニジアにも訪れていましたが。
非常に刺激的で勉強になりました。
自分は海外放浪した経験をあちこちで語ることが多いですが、
日本人は不幸になってまでも経済的豊かさを追求してしまいますが、
ヨーロッパの人々は心が豊かになることを優先しているように見えました。
最初は、みんな全然働かないなぁと嫌悪感に似た感情を抱くこともありましたが、
長く過ごしている内に絶妙なバランス感覚で暮らしている事に納得しました。
まさしくそういうポイントにもマイケル・ムーアは目を向けていました。
そして常々自分が気にする近代ドイツ人達の第二次大戦に対する意識、
それもテーマになっていたので非常に嬉しかったです。
やっぱり皆罪悪感は抱きつつ今を幸福に生きているのですね。
非常に幸福度が高そうでした。
マイケル・ムーアも勿論全てがいい部分だけでは無いのはわかっていて、
アメリカより優れているポイントに目を向けています。
そしてそれを盗んで持ち帰ってもいいか?と取材対象達に訪ねます。
そして個人的なこの映画の総括ですが、
先にもちょっと触れましたが、
日本は非常にアメリカ寄りです。
戦後アメリカ経済の影響を色濃く受けているので、
日本もアメリカとそっくりですね。
犯罪の質や量がアメリカほどじゃないのが誇らしい部分ですが。
アメリカ、日本、そして韓国あたりも完全に経済の呪縛に囚われている国って感じですね。
自分はヨーロッパ文化が非常に好きなので是非日本のリーダーたちにもこの作品を観てもらいたいです。
アメリカや日本にはまだまだ沢山の伸びしろがあるという希望を抱けます。
素晴らしい着眼点のドキュメンタリーだと思います。
時々泣きそうになってしまいました。
DVD、Blu-rayで持っておきたいですね。
そんなわけで9点です。