メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

イニシエーション・ラブ

2015年06月01日 | 映画
イニシエーション・ラブ を観た。

Side-A
1980年代後半、バブル最盛期の静岡。
就職活動中の大学生・鈴木は、友人に誘われ気乗りしないまま、合コンに参加。
しかし、その席で、歯科助手のマユ(前田敦子)と運命的な出会いを果たす。
奥手で恋愛経験がなかった鈴木だが、マユと出会って変わっていく。
流行りのヘアスタイル、オシャレな洋服、マユに釣り合う男性になろうと自分を磨く鈴木だったが・・・。
Side-B
二人だけの甘い時間も束の間、就職した鈴木(松田翔太)は東京本社へ転勤となり、静岡にマユを置いて上京することに。
それでも距離は二人の愛にとって障害にならないと、週末ごとに東京と静岡を行き来する鈴木。
しかし東京本社の同僚・美弥子(木村文乃)との出会いを経て、心が揺れ始める・・・。

って話。


堤幸彦監督作品。

やたらハードル上げる感じの予告編・宣伝ですね。
ラスト5分ですべてが覆る、あなたはきっと2回見るという挑発的な宣伝です。
ひねくれの僕は逆に構えてしまう。

しかし構えてたのとは逆に結構普通のラブロマンスでした。
序盤はどこかに騙しがあるんだろ?見逃さないぜ!って気持ちで集中しちゃいました。
が、いざ始まってみるとベタな恋愛展開で、結構普通にのめり込んで見てしまいました。

時代は1987年って設定で、バブル期な日本の時代でしたが、その再現度は見事でした。
あー、こんなだったよなー!な連続でした。
やたらカラフルな男用のジェルとかあったなー。
カセットテープが音楽の柱だったなー。
とノスタルジックになってしまいます。

カセットテープになぞらえてA面、B面という描き方で描かれて。
A面には出てこなかった松田翔太ですが、最初はそういう騙しなのかな?
予告が嘘なのかな?なんて思ってしまいましたが、B面に普通に出てきました。
昔はちょっと苦手だった松田翔太ですが、今は結構いいですね。
好きな方です。
もう家族の七光りとか無しに単品で全然成立する存在感ですね。
父、兄同様居るだけで漂う空気感はありますね。

ピュアで健気な女の子を前田敦子が演じていました。
もう結構濃厚キスな演技とかするんですね。
AKB的な呪縛から逃れようとの努力は感じます。
AKB時代ファンだった人はどういう目線でみるのだろうか?とちょっと気になりました。
が、ビジュアル、演技力共にまだまだ微妙ですね。

最近見るだけでキュンキュン来てしまう木村文乃は美人でお嬢様な松田翔太と同期入社の女の子を演じていました。
その通り美人だし松田翔太も「彼女(前田敦子)はあなたより全然美人じゃない」とのセリフもありました。
全然納得の役どころですね。

で、肝心のラスト5分ですが・・・結構見事でした。
結構警戒して見てましたが、僕は騙されましたよ。
騙されてもなるほどね~、と結構気持ちよかったので楽しめました。

丁寧にネタばらししてくれて、ここまで丁寧にネタばらしするのは逆に斬新な気もしました。
ここの丁寧さをやめればみんな2回観たんじゃないかしら?
となるくらいのラスト5分の内容でした。

コレは僕がちょいちょい言うことですが、
現代に生きる人間たちはもうドラマや映画を見すぎて、
脳内で沢山補完してしまってる部分が結構あるんですよね。
このフリが来たらこの解、このシーンが来たらこの展開・・・等など。

現実では絶対に無いことも映画の中では当たり前になっていて、
無意識にそういう目で見てしまう部分が結構あるんですよね。

そこを見事に突かれました。
やられたな!って気分でした。

確かに最初からひとつも嘘言ってなかったな、と感心しました。
純粋に面白かったです。

原作は今読んでる最中ですが、原作は本でしか不可能などんでん返しがあると聞いてます。
しかし映画のどんでん返しは本では不可能です。
お見事などんでん返しでした。


7点。


原作は結構エッチですね。

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