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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー

2019年08月16日 | 映画
ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
を観ました。


少年リュカは父パパスと旅を続けていた。
その目的は、ゲマ率いる魔物たちに連れ去られた母を取り戻すこと。
旅の道中、遂にゲマと遭遇し、魔物たちと激しい戦いを繰り広げるパパス。
しかし一瞬のスキをつかれ、リュカが人質にとられてしまい、手出しができなくなったパパスは、リュカの目の前で無念の死を遂げる――
それから10年。
故郷に戻ったリュカは「天空のつるぎと勇者を探し出せば、母を救うことができる」というパパスの日記を発見する。
父の遺志を受け継ぎ、リュカは再び冒険の旅にでることに。
立ちはだかるいくつもの試練、そしてビアンカとフローラ、2人の女性をめぐる究極の選択。
果たして冒険の先に待ち受けるものとは!?


山崎貴総監督、八木竜一監督です。

FFは2度ほど映画化されたのを目撃しましたがドラクエがいよいよ映画化ですね。
FF同様フルCGな作品ですが、ゲームの作風を活かしてテイストは全然違います。

モデルはやはりストーリー性が一番強く人気なドラクエ5です。
前評判の時点で大分賛否ある印象だったので興味はありました。
ドラクエは10以外はかなりやり込んで来ましたし、5に至っては10回以上はやってるので知り尽くしていると思います。

冒頭、ガッツリスーパーファミコン版のドラクエ5のプレイ画面から始まります。
映画館の大画面でスーパーファミコンの画面を見れただけでファンとして先ずは嬉しかったですね。

見事にシェイプアップさせられた脚本でギリギリ伝わるくらいの速いテンポで展開していき非常に見やすかったと思います。
映画の尺でこの物語を詰め込むならばこのぐらいが妥当というか秀逸だったと思いました。
ドラクエシリーズの中ではプレイ時間短い5ですがそれでも2時間で収まる物語では無いですからね。

映像はかなり鳥山明先生の世界観を表現したフルCGで。
キャラクターやモンスターだけではなく背景や装飾なども不満なく完璧だったと思います。

音楽やら効果音も出し惜しみなく序盤からバンバンと聴き馴染みある曲ばかりです。
劇場の音響で聴くとテンション上がりますね。

ストーリーは個人的に5で最も好きな設定がひとつ、ふたつガッツリ捨てられていたのは正直ちょっと残念ではありましたが。
クライマックスは映画らしいわかりやすい盛り上がりに向かって行って。
それなりのスケール感で繰り広げられます。

そしてこの手の展開でのお約束をびっくりする角度で裏切ってきます。
これは賛否両論になりそうな思い切ったことするなーと正直思いました。
自分は一瞬萎えそうでしたが、普通の流れにしてたらすぐ忘れられたかも知れない作品を、こうすることで結構残る作品にはなったかもですね。
10年後くらいにひょっとしたら評価されているかもって見ながら思いました。

上映前から否定的な意見もあった声優陣ですが、悪くなかったと思いました。
ドラクエファンはゴリゴリのオタクも居るので何処をターゲットにするのかは難しいとは思いますが、個人的にはドラクエを映画化するならば一般大衆をターゲットにすべきだと思います。
そのために売れっ子俳優を声優にキャスティングするのはまっとうなやり方だと思います。
そしてかなりマッチしていい感じでした。

主演の佐藤健は弱々しくちょっとコミカルもありつつ。
ちょっとこのキャラの強さの根拠の描写が全然無かったので強大な敵に立ち向かえる部分がしっくり来ませんでしたが。
声優の雰囲気で何となく成立してた部分もあったかもです。

ビアンカのデザインがめちゃくちゃ可愛かったので有村架純の声でもう惚れてしまいました。
これ相当可愛かったです。

フローラの波留も良かったですね。

パパスの山田孝之、ヘンリーの坂口健太郎、サンチョのケンドーコバヤシ、プサンの安田顕は結構本人まんまでしたね。
プサンってこんなだっけ?という感想もありましたが。

賛否が分かれそうな、恐らく否定的な意見が多そうな気もしますが。
僕としては結構頑張ったなと思いました。

ドラクエ知ってる人の喜びと知らない人でも楽しめそうな作りでした。
否定するのは主にファンになるでしょうが、そういう人たちの声は数と無関係に多いので通りますが。
普通に考えれば妥当でした。
ただストーリーはゲームを薄く伸ばした感じだったので映画としては弱かったです。


そんなわけで5点。

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