メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

大日本人

2007年06月07日 | 映画
大日本人を観た。

松本人志初監督作品。
世間の注目を集めている映画である。
雑誌とかでそこそこ前情報を調べていたものの、ヒーロー物であるという事意外はほぼ謎だった。

ところで僕は典型的は松本信者である。
中学生の頃よりダウンタウンの笑いを母乳替わりに育った。
松本関連のDVDはほぼコンプリート状態。
ごっつええ感じ、ガキの使いのビデオはたまりに溜まっている。

4、5年前にラジオで映画を撮るという話を聞いて以来待ちに待った公開であった。

ストーリーは控えて置いた方が良いのであまり多くは語れないが、ヒーロー物でインタビュー形式で進むドキュメンタリー映画である。
さすがの切り口、松本らしいセンス、松本節はふんだんである。
「飼われている猫が必ずしも野良ではないと僕は思わないからね。」
共同脚本の高須によれば敵の脅威の設定は台風くらいだそうだ。
出来ればこっちに来ないで欲しい程度のもの。
あまり歓迎されないヒーローの哀れさ、哀しみがとても出てました。

雰囲気的には頭頭、ビジュアルバムのような静かな進みでした。
あまり笑いにこだわりを持たない人間達にどう映るのかは謎だが、退屈に感じるかもしれない。

ただこれだけは言いたいのだが笑いの鉄則に思いっきり沿った映画でした。
フリに対するオチがあるという構成です。
最初の1時間40分位は大きなフリと言って良いでしょう。
セブンを越える衝撃のラスト(10年前位映画の予告で散々使われたフレーズだが実際にセブンを越える衝撃のラストは見たことが無い)でした。

絶えられない位笑いました。
今でも思い出し笑いしてしまう。
会場もかなりの爆笑の渦でした。
日本人の笑いのセンスが正しい方向に向かってる気がして嬉しかった。
コメディ映画の歴史を完全に塗り替えたと言って良いでしょう。
松本作品を散々見てきたからよくよく考えれば当たり前なのだが、しかし映画館という場所でその笑いを得られた事がとても嬉しかった。
松本作品の特徴である回数観れば観るほど笑えるという法則があるが、これもそうだと思うので、まだまだ何回も観たい気持ちです。

こんなアホみたいなもん(実際は深~いですよ)をカンヌで上映したかと思うと余計笑えてくる。

松本コントの集大成と言ってよいのではないかしら。

って事で9点です。

また観れば10点になりそうです。

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