メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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「ごらん、世界は美しい」

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トラッシュ!この街が輝く日まで

2015年01月12日 | 映画
トラッシュ!この街が輝く日まで を観た。

ブラジル、リオデジャネイロ郊外。
ゴミを拾って生活している3人の少年は、ある日ゴミ山の中でひとつのサイフを拾う。
そのサイフには世界を震撼させる重大な秘密が隠されていた。
警察はサイフの大捜索を開始し、街は大混乱に陥ってしまう。
しかし少年たちは自らの信じる”正しい道”を選ぶため、サイフに隠された謎を解き明かす決心をする。
次第に警察の手が、すぐ背後にまで迫る中、少年たちはひとつずつ突き止めたヒントを組み合わせて、ある真実へと近づいていく。
そして彼らが命を掛けて追い求めた真実は、やがてこの街を輝かせる希望へとかわっていくことになるー。

って話。


名作打率の非常に高いスティーヴン・ダルドリー監督作品です。
かなり高い期待値で観に行きました。

いやぁ、面白かったです。
かなり興奮できました。

なんというか作品としての熱量が凄くて、
観てるだけで力が入ってしまいました。

どのくらいリアルかはわからないですが、
ちゃんと前編ポルトガル語で描かれているし、
それなりに忠実なのかな?と想像出来ました。

そしてこの映画を通して感じることのメイン、
ブラジルって凄い国だな!ということですね。

貧困とスラム感が凄くて。
警察がめちゃめちゃ悪で、実際もそんなもんなのかしら?

たった3人の子供の追跡に武装した警察が沢山やってきて、
逃げる子供に向けてバンバン銃撃ちます。

捕まえた子供に容赦なくリンチして処刑します。
ブラジルってこんな国なのかしら・・・。

何より主役の3人の子供のリアルさと演技力が凄いです!
痩せてるし汚いし、運動神経や躍動感も素晴らしかったです。

下手くそな喋れない英語もとても良かったです。
非常に貧しくて目先のお金に食いつきたいのだが、
正しいことだから警察に従わないという、
非常にピュアな正義を描いていました。
それが最大のテーマと言ってもいいですね。

こんな無知で無学な子供たちが強大な国家組織と戦うという無謀さ。
圧倒的な戦力差で追われる子供たち目線ではかなり怖かったです。
ナチス・ドイツのユダヤモノに通ずる様な怖さです。

そして最後はビーチオチ(僕が作った言葉)です。

こういう熱量を持った映画って日本映画にはほぼ無い気がしますね。
子供だけでこういう大作を作れる土台が無いのが日本映画界の欠点な気がします。

そもそも子供に暴力を振るうシーンって日本じゃ作れなそうな気がしますね。
そんなことを思わされました。

そんな点でも日本じゃ見れない素晴らしい映画でした。
子どもたちピュアで芯の強い正義感に心揺さぶられました。


そんなわけで8点です。


コレを観てポルトガル語を勉強しようと思い始めました。

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