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追憶の森

2016年05月02日 | 映画
追憶の森
を観ました。


手ぶらで日本にやってきて富士の樹海に足を踏み入れる一人のアメリカ人アーサー。
薬を飲んで最後の時を迎えようとするが、そこで傷だらけで迷っている日本人のナカムラタクミと出会う。
アーサーは自身の浮気が原因で事ある毎に衝突して病死した妻との最後の時期に後悔を抱えここにやってきた。
なんとかタクミを助けようとするウチに生き延びたくなるアーサー。
二人は樹海を抜けようと必死にサバイバルするお話。


結構好みなガス・ヴァン・サント監督です。

なかなか上質なテイストで物悲しげな空気が終始漂っていました。

マシュー・マコノヒーが富士の樹海まで来るモチベーションがイマイチピンと来ませんでした。
そしてあっさりと死のモチベーションを失っていく感じもイマイチピンと来ませんでした。

そして樹海は自殺者の死体だらけ、
方位磁石が狂う、
という今ではもう古い都市伝説設定が普通に使われています。

ちょっとネタバレになりますが、
薬を飲んだ途端にあまりに謎めいて渡辺謙が現れます。
まあその瞬間からそれ系かな?とは疑ってしまいます。

そしてその後の振る舞いもかなりの不思議人間で。
人を助けようとするウチに死ぬ気を失っていくので。
まあなおさらという感じではありますが、
別にそれは物語においてはそこまで重要ではありませんでした。

ヒューマンドラマの要素は強いですが、サバイバルアクションの要素も結構強いです。
何回も高いところから落ちたりするのでリアルに痛そうでした。
溺れたり凍えたり傷だらけで二人共もうボロボロでした。

森を彷徨うシーンと、アーサーの過去の回想が交互に描かれる様な手法で。
マシュー・マコノヒーとナオミ・ワッツの喧嘩がなかなかのストレスでした。
最初はいい感じなのにすぐ喧嘩します。
演出や映像は上質で悪くない作品でしたが、ちょっと突っ込みどころや腑に落ちない点も気になりました。

役者陣が流石に上手いのでじっくり観れました。

大人の悲しさ、そして吹っ切れていく様は爽やかで良かったです。


そんなわけで5点です。

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