メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

イスラム国の人質事件

2015年02月01日 | 日常の出来事
イスラム国、ジャーナリスト後藤さんに関して考える。

毎日、精神的に沈む気持ちで成り行きを見守っていた。
あまりに落ち込むのでなるべくニュースは見ないようにしていた。

こういう議論は僕がしなくても世の中で巻き起こるので、
僕ごときの視点なんて全く必要ないのだが。

一点だけ主張したいのだが、
彼がイスラム国の取材に行って、
自らの意思で危険地帯に入って捕まったのだから自業自得だ。
的な彼の根本の行為を否定するような意見は違うと言いたい。

僕は常々言ってきてるのだが、
日本はかなり独特な国である。
先進国を名乗っているのに日本語以外通じない様な個性的な国である。
半分鎖国のように、
世界と日本を切り離した見方をして、
本質的に繋がっていることを見ないようにしている。

島国のメリットか?デメリットか?
地球文化の上ではとてもインドアな印象を受ける国である。

それでいてかなり平和でマナーもいいので、
危機管理能力は低めである。

世界で起きている悲惨なニュースよりも、
芸能人の離婚の方がよほど人々の関心を惹くような国である。

なので後藤さんの様なジャーナリストが地球上で起きていること、
決して日本だって無関係では無いことを、
日本人に知らせようという気持ちにかられるのもよく分かる。

少しだが海外生活をしてみると、
日本への歯がゆさはかなり増す。
日本はいい国だ、民族的によその民族より優れている、
のような戦争時代の様な教育思想が未だ根付いている。
海外に行ったこともなく実際に比較もしてないのにそう思っている人も多い。

後藤さんの人間性は全く知らないし、完全に僕の想像だが、
彼らのようなジャーナリストがそんな国民の意識に歯がゆくなって、
世界に出て行く気持ちはよく分かる。

彼を危険な場所に行かせたのは我々平和ボケしている日本国民なのである。

正直今回の事件が起きなければ僕もイスラム国というものを詳しく知らなかったし、
今後も知ろうともしなかったであろう。

パリに少し滞在したことがあるが、
あそこでテロが起きたなら、東京で起きたって何も不思議でないように思う。

ありがちだが、今回の事件は彼が命と引き換えに鳴らした警鐘であろう。
日本も日本人は平和であるが、それは今の地球上では決して完全ではない。

オリンピックが5年後に迫る中、
政府や国民が今一度その現実を直視するための、
とても意味のある事件だったと信じたい。

時々放浪する僕は最近母に
「僕は危険地帯で拉致されて首を切られるような死に方をするかもしれない。」
と言っている。
母も僕の生き方を見て「それもあなたの人生でしょう。」と言う。
一人旅をするような人間がより知らない方、知らない方に足が向いてしまうのはなかなか防げない。
世界中の文化を観ることを趣味としているのでいつかは危険な場所に行ってしまうかも知れない。
ただし今回の事件を見て僕自身もよくよく考えなければいけない。
本当に彼のような生き方が出来るのか?
問も答えも無限な出来事である。

どんな意見であれ、
今現在生きている日本人は彼の意思を継ぐことが使命であると考えている。
もっともっと悩んでほしい。

冥福を祈るとともに感謝の意を表したい。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。