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グレイテスト・ショーマン

2018年02月21日 | 映画
グレイテスト・ショーマン
を観ました。


19世紀半ばのアメリカ。幼なじみの妻チャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)を幸せにすることを願い、挑戦と失敗を繰り返してきたP.T.バーナム(ヒュー・ジャックマン)は、オンリーワンの個性を持つ人々を集めたショーをヒットさせ、成功をつかむ。
しかし、バーナムの型破りなショーには根強い反対派もいた。
裕福になっても社会に認めてもらえない状況に頭を悩ませるバーナムだったが、若き相棒フィリップ(ザック・エフロン)の協力により、イギリスのヴィクトリア女王に謁見するチャンスを手にする。
レティ(キアラ・セトル)らパフォーマーを連れて女王に謁見したバーナムは、そこで美貌のオペラ歌手ジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)と出会う。
彼女のアメリカ公演を成功させれば、一流のプロモーターとして世間から一目置かれる存在になれる。
そう考えたバーナムは、ジェニーのアメリカ・ツアーに全精力を注ぎ込むと決め、フィリップに団長の座を譲る。
そのフィリップは、一座の花形アン(ゼンデイヤ)との障害の多い恋に悩みながらも、ショーを成功させようと懸命に取り組んだ。
しかし、彼らの行く手には、これまで築き上げてきたものすべてを失いかねない危険が待ち受けていた。


マイケル・グレイシー監督です。
ラ・ラ・ランドの制作陣によるミュージカルという売り文句なのでなかなか期待して観に行きました。

サーカスと言うものを作った伝説のショーマンがモデルのようで。
なかなか興味深いテーマでした。

作品はアゲアゲで高揚感たっぷりなポジティブタイプのミュージカルでした。
冒頭からつかみの様なアゲアゲナンバーで入りますが、ちょっと掴まれなかったというか。
こういうのやっておけばみんな盛り上がるでしょ?的な小手先感が強かったです。

そこから結構ハイテンポでミュージカル調で。
ストーリーの割に明るい演出が多い印象でした。
いかにも今後悪いことが起こる、、、なフラグがあるにも関わらず、ずっと明るい感じでした。

そんなわけでどん底の育ちから這い上がっていく主人公ですが。
谷、山、谷、山という王道パターンでした。
コレは逆に谷、山で終わりだったら逆に斬新で評価出来るとは思いましたが。
やっぱり成功の後の調子に乗っているわかり易いフラグはその通りでした。
その点ではかなり予定調和的なストーリーで初心者向けな物語でした。

全体的に置いてかれる感じで盛り上がったり落ち込んだりな感じでした。
その分、テンポの速さがありました。
テンポが早い映画はたいてい好きですが、今作に関してはちょっと重厚感が無さ過ぎな印象もありました。
さらっと事業成功、さらっと事業衰退、さらっと家庭崩壊、さらっと家庭復活。
深刻度が伝わりにくい仕上がりでした。
それを良しとするか、悪しとするかは分かれそうな気がします。
そこまで悪いとは思わなかったですが、この内容ならば映画の尺を伸ばしてでも重厚さを表現すれば感動したと思えました。

音楽やパフォーマンスはそれなりのクオリティで見心地は良かったです。
華やかさもなかなかでサーカスの素晴らしさは表現できていたと思います。

サーカス自体は所謂障害を持ったような人々のコンプレックスを逆手に取ってスターにしようというコンセプトで。
それ自体は個人的には非常に評価すべき発想だと思います。
当時にこういう人が切り開いたそういう文化が今も生きている気がします。

邪道の娯楽として芸術よりの批評家には酷評されますが、それを逆手にとる経営者の采配は見事でした。
初めて興行を成功させた翌日にバッシングする人々と、批判的な新聞記事。
その新聞を持ってきた人はチケット代をサービスするという、現代で言うところのバズらせる才能が見事でした。
サーカスという言葉も元々は”バカ騒ぎ”というバッシングを受けそれをそのままショーの名前に使ってました。
サラッと数秒のそんなやり取りのシーンでしたが非常に感心してしまいました。

ヒュー・ジャックマンは妥当な感じでした。
役の感じからするともう少し若い、それこそ2番手役だったザック・エフロンくらいの年代の俳優が演じた方が良いとは思いました。
若いところからそこそこ熟練するまでを描くのでオジサンに若い役をやらせるとちょっと痛々しい感じにはなります。
ミュージカルからウルヴァリンまでこなす役幅は見事です。

ヒュー・ジャックマンの補佐をする2番手のショーマンをザック・エフロンが演じていました。
そもそもミュージカルイメージ強いのではまり役だったと思います。
イケメンでらしい薄いラブロマンスを演じていました。

いつも好評価なミシェル・ウィリアムズが妻役でした。
相変わらず上手でいい雰囲気です。
今作では突っ走る夫に警鐘を鳴らし、ほら見たことか!というようなポジションでした。
ただ結構出番は少なかったです。

レベッカ・ファーガソンがちょっと浮気相手っぽい感じの歌姫でした。
豪華でスター感があったのでなかなか良かったと思います。

企画のスケール感の割に満足度は低めなミュージカル映画でした。
ラ・ラ・ランドが好きなので自分が期待しすぎていたのかも知れません。


そんなわけで5点。


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