劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
を観ました。
代筆業に従事する彼女の名は、〈ヴァイオレット・エヴァーガーデン〉。
幼い頃から兵士として戦い、心を育む機会が与えられなかった彼女は、大切な上官〈ギルベルト・ブーゲンビリア〉が残した言葉が理解できなかった。
──心から、愛してる。
人々に深い傷を負わせた戦争が終結して数年。
新しい技術の開発によって生活は変わり、人々は前を向いて進んでいこうとしていた。
しかし、ヴァイオレットはどこかでギルベルトが生きていることを信じ、ただ彼を想う日々を過ごす。
──親愛なるギルベルト少佐。また今日も少佐のことを思い出してしまいました。
ヴァイオレットの強い願いは、静かに夜の闇に溶けていく。
ギルベルトの母親の月命日に、ヴァイオレットは彼の代わりを担うかのように花を手向けていた。
ある日、彼の兄・ディートフリート大佐と鉢合わせる。
ディートフリートは、ギルベルトのことはもう忘れるべきだと訴えるが、
ヴァイオレットはまっすぐ答えるだけだった。「忘れることは、できません」と。
そんな折、ヴァイオレットへ依頼の電話がかかってくる。依頼人はユリスという少年。
一方、郵便社の倉庫で一通の宛先不明の手紙が見つかり……。
石立太一監督です。
京都アニメーション制作のアニメです。
前回の劇場版を見て知ったヴァイオレット・エヴァーガーデン。
事件も踏まえ非常に印象的で感動しました。
今回の新作公開に備えて順番は逆ですがTVアニメも全部観て予習しました。
ちなみにTVアニメ&前作の劇場版は非常に高評価でした。
オタク向けなアニメが大の苦手なので警戒してたのですが全然本格的アニメで自分みたいな人間でも全然見れます。
架空の世界が舞台とは言えテクノロジーのあり方や文化は実社会のヨーロッパあたりを反映しています。
まだ伝達手段が手紙がメインで徐々に電話が侵略している用な時代背景です。
人々の心を読み取り手紙の代筆をするドールと言われる女性たちの仕事を描いた物語です。
TVアニメを観ながらこの設定が見事すぎるとほとほと感心しました。
戦争や階級の差が大きな時代に手紙の代筆で本心を伝えることにより感動物語がいくつも生まれます。
本筋はありますがTVアニメは毎話、一話完結的に一つの依頼を描いていて毎度感動させられます。
中でも一番感動して唯一自分も泣いた、劇中のヴァイオレットも泣いていた物語のその後がプロローグに使われていました。
幼い子を残して死にゆく母がヴァイオレットに毎年娘の誕生日に届く50年分の手紙を依頼した物語のやつです。
比較的ベタな設定でも上質に仕上げてくる印象です。
このシリーズの印象や評価を完結に述べるならば、丁寧で上質というところに尽きます。
日本のアニメが派手さや感情の爆発やスピード感やファンダジー感や浮遊感や爆発的な戦闘などに集約していく中、
しっかりと物語と向き合った上質な作品という印象が強いです。
ただ今作は作り手の相当な思いや情熱が感じられ、かなり壮大でドラマティックで。
今までのTVアニメに脈々と流れていた伏線を掘り出して思いっきり回収していました。
なのでかなり大掛かりな演出と登場人物たちの激情と感動の応酬でした。
後半は正直感動の押し売りくらいずっと涙なシーンでした。
やってることはなかなかベタですがかなり激動な流れで。
ずっと登場人物の誰かは泣きまくっているような、悲しいシーンばかりでした。
そしてまるで韓国ドラマみたいにこじらせ歯がゆい遠回りなやり取りでの振り。
あそこまで振るのはなかなか勇気が要ると思うけど作り手の思いがそうさせたのでしょう。
個人的には正直冗長に感じましたがそれくらいの思いのストーリーだったと思います。
それに故に映画の尺も長めでした。
自分は感動しましたが泣くほどではなかったですが泣いてる人は結構いました。
壮大な物語の締めくくりみたいにかなり素敵なエピローグでした。
もう正当な続編は無いのかもですね。
なかなか壮大な大河ドラマを観た気分でした。
日本のアニメ史に残るような本格的な作品だったとは思います。
そんなわけで7点。
を観ました。
代筆業に従事する彼女の名は、〈ヴァイオレット・エヴァーガーデン〉。
幼い頃から兵士として戦い、心を育む機会が与えられなかった彼女は、大切な上官〈ギルベルト・ブーゲンビリア〉が残した言葉が理解できなかった。
──心から、愛してる。
人々に深い傷を負わせた戦争が終結して数年。
新しい技術の開発によって生活は変わり、人々は前を向いて進んでいこうとしていた。
しかし、ヴァイオレットはどこかでギルベルトが生きていることを信じ、ただ彼を想う日々を過ごす。
──親愛なるギルベルト少佐。また今日も少佐のことを思い出してしまいました。
ヴァイオレットの強い願いは、静かに夜の闇に溶けていく。
ギルベルトの母親の月命日に、ヴァイオレットは彼の代わりを担うかのように花を手向けていた。
ある日、彼の兄・ディートフリート大佐と鉢合わせる。
ディートフリートは、ギルベルトのことはもう忘れるべきだと訴えるが、
ヴァイオレットはまっすぐ答えるだけだった。「忘れることは、できません」と。
そんな折、ヴァイオレットへ依頼の電話がかかってくる。依頼人はユリスという少年。
一方、郵便社の倉庫で一通の宛先不明の手紙が見つかり……。
石立太一監督です。
京都アニメーション制作のアニメです。
前回の劇場版を見て知ったヴァイオレット・エヴァーガーデン。
事件も踏まえ非常に印象的で感動しました。
今回の新作公開に備えて順番は逆ですがTVアニメも全部観て予習しました。
ちなみにTVアニメ&前作の劇場版は非常に高評価でした。
オタク向けなアニメが大の苦手なので警戒してたのですが全然本格的アニメで自分みたいな人間でも全然見れます。
架空の世界が舞台とは言えテクノロジーのあり方や文化は実社会のヨーロッパあたりを反映しています。
まだ伝達手段が手紙がメインで徐々に電話が侵略している用な時代背景です。
人々の心を読み取り手紙の代筆をするドールと言われる女性たちの仕事を描いた物語です。
TVアニメを観ながらこの設定が見事すぎるとほとほと感心しました。
戦争や階級の差が大きな時代に手紙の代筆で本心を伝えることにより感動物語がいくつも生まれます。
本筋はありますがTVアニメは毎話、一話完結的に一つの依頼を描いていて毎度感動させられます。
中でも一番感動して唯一自分も泣いた、劇中のヴァイオレットも泣いていた物語のその後がプロローグに使われていました。
幼い子を残して死にゆく母がヴァイオレットに毎年娘の誕生日に届く50年分の手紙を依頼した物語のやつです。
比較的ベタな設定でも上質に仕上げてくる印象です。
このシリーズの印象や評価を完結に述べるならば、丁寧で上質というところに尽きます。
日本のアニメが派手さや感情の爆発やスピード感やファンダジー感や浮遊感や爆発的な戦闘などに集約していく中、
しっかりと物語と向き合った上質な作品という印象が強いです。
ただ今作は作り手の相当な思いや情熱が感じられ、かなり壮大でドラマティックで。
今までのTVアニメに脈々と流れていた伏線を掘り出して思いっきり回収していました。
なのでかなり大掛かりな演出と登場人物たちの激情と感動の応酬でした。
後半は正直感動の押し売りくらいずっと涙なシーンでした。
やってることはなかなかベタですがかなり激動な流れで。
ずっと登場人物の誰かは泣きまくっているような、悲しいシーンばかりでした。
そしてまるで韓国ドラマみたいにこじらせ歯がゆい遠回りなやり取りでの振り。
あそこまで振るのはなかなか勇気が要ると思うけど作り手の思いがそうさせたのでしょう。
個人的には正直冗長に感じましたがそれくらいの思いのストーリーだったと思います。
それに故に映画の尺も長めでした。
自分は感動しましたが泣くほどではなかったですが泣いてる人は結構いました。
壮大な物語の締めくくりみたいにかなり素敵なエピローグでした。
もう正当な続編は無いのかもですね。
なかなか壮大な大河ドラマを観た気分でした。
日本のアニメ史に残るような本格的な作品だったとは思います。
そんなわけで7点。