メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

自転車吐息

2012年11月04日 | 映画
自転車吐息 を鑑賞。


愛知県豊川市に暮らす予備校生の北史郎(園子温)と友人の圭太は陰鬱な日々を送る。
史郎の妹片子は小児麻痺を克服し新聞配達を始めるが、史郎と圭太が始めると辞めてしまい自転車にも乗らなくなる。
高校時代自主映画を撮っていた史郎と圭太。史郎は「一塁」という映画の続編を作りたいと考えている。
圭太は昔の恋人京子に未練がある。


ってお話。


園子温、非道のオールナイト祭りにて鑑賞。

やはり後の巨匠ってのは若い時からすでに天才なのだたとしみじみと思わされる作品でした。
フィルム感たっぷりで自主制作感もたっぷりですが映画から溢れ出る情熱やセンスはハンパ無かったです。
鬱屈した日々を送る若者たちの行き場のない感情を見事に表現していたと思います。

若い頃に観てたらやばかったかもしれないですね。

劇中、ナレーションの様に語られる史郎の台詞。
もう殆ど詩の朗読ですが、それがもうハイセンスで。

歌にしたくなるようなクオリティでした。

ストーリーは散文的で説明も少ないので難解ですが、
観る側に登場人物たちの心を想像させる十分なスペースはありました。

園子温監督は役者としてもなかなかだったのですね。
かなりいい感じの雰囲気持ってました。

他の役者陣の演技も物凄く引き込まれるモノがありました。
なんともあと引くラストシーンでしたね。

物語というよりかはアート性が非常に強い僕好みの作品でした。


そんなわけで8点です。


上映前のトークショーでこの映画に関するエピソードを語ってました。
・まだちゃんとした映画を作ろうとしてた。
・映画を続ける決心もついてない頃の作品
・この作品を観た大島渚監督にやるならやれと怒られて映画を続けた
そんな感じなことを言ってました。

トークショー前に園子温監督が普通に外に佇んでいたので写真を頼んだら快く一緒に写ってくれました。
感動でした。

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