メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ドラマ批評 2019夏

2019年10月10日 | テレビ
一通り見終えたので今クールのドラマ批評。


・僕はまだ君を愛さないことができる(フジテレビ)
足立梨花、白洲迅 による昔から仲良しの親友同士がお互いの人生のピンチを支え合うけど二人は付き合いそうで付き合わないお話。
台湾ドラマのリメークらしいですが、期待値以上に見れました。
典型的なくっつきそうな男女が遠回りしてなかなかくっつかずに周りを振り回しまくるタイプの恋愛ものです。
1回目の序盤にげんなりさせられたせいか、主演の二人の演技も良くて結構本格的なテイストで没入できました。
6点


・監察医 朝顔(フジテレビ)
震災をベースに上野樹里演じる新人法医学者が死者の生きた証に向き合うお話。
いぶし銀のキャスティングと上質な演出でとても高品質ないいドラマでした。
ドラマらしい毎回のストーリーだけでなくシンプルな家族描写がとても印象的で、意外とガッツリホームドラマでした。
東日本大震災に結構強めの角度で向かい合ったので評価したいと思います。
途中で京アニの火災事件とシンクロしてしまい非常に不運もありましたがそれも見事にリカバリーしていたと思います。
あまちゃんですっかり馴染んだ三陸鉄道を見れてノスタルジックでした。
8点。


・リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~(テレビ東京)
反町隆史が実在の現役弁護士を描いた社会派のドラマ。
実在する人を描くドラマって結構珍しい気がしますね。
中小企業を救うお話ですが毎回、コレは絶体絶命って感じの展開で見応えありました。
小池栄子をこういう使い方するだけで贅沢ですね。
5点。


・TWO WEEKS(フジテレビ)
前科を持つ男が罠にハメられ殺人事件の犯人とされ追われる、生き別れの娘が白血病でそのドナーとなるため捕まれないという。
韓国ドラマのリメイクみたいですが、なかなかシリアルで深刻な展開ばかりで。
究極のジレンマのなかタイムリミットがあるというクライム・サスペンスな感じでした。
ただいかにも韓国モノらしいドラマティック過ぎる展開にちょっと過食気味でなかなか入れなかったですね。
好みの比嘉愛未と芳根京子が出ているのはとても良かったです。
5点。


・Heaven?~ご苦楽レストラン~(TBS)
石原さとみ演じるわがまま自己中なオーナーが経営するフランス料理レストランを舞台にしたドタバタなコメディ。
漫画原作みたいですがなかなか独特なせめたドラマでした。
個人的にはせめてて嫌いじゃなかったです。
福士蒼汰、志尊淳など脇もなかなか豪華で。
石原さとみがらしい役をやってた割にはというのはありますがそれでも石原さとみは最高です。
5点。


・偽装不倫(日本テレビ)
一人旅で出会ったイケメンカメラマンに既婚者と嘘をついて付き合うようになるお話。
東村アキコ原作らしいけどちょっとシリアス気味なラブコメ。
基本的に馬鹿が馬鹿をするタイプで、ストレスが溜まる展開。
杏はあまり好みでは無いですが彼女の演技は良いです、それがなかなか見どころでした。
宮沢氷魚は今の所あまりピンと来てないですが、仲間由紀恵、谷原章介、MEGUMIなど脇は豪華でした。
4点。


・びしょ濡れ探偵 水野羽衣(テレビ東京)
大原櫻子演じる水に濡れるとタイムスリップしてしまう体質の女の子がそれを利用して日常の些細な事件を解決するコメディ。
今クールで一番期待値を上回った作品な気がします。
かなりアドリブ感ある福田雄一っぽさも感じさせるコテコテのコメディ。
こういうハイセンスにぶっ飛んだ作品は大好物ですね。
ストーリーも巧妙で毎回没入できた。
今まであまり気にしてこなかった大原櫻子が一気に気になるようになった。
そして矢本悠馬はめちゃくちゃ好きだが良さがふんだんにでていた。
大堀こういちもかなりいい感じでした。
8点。


・サイン―法医学者 柚木貴志の事件―(テレビ朝日)
大森南朋演じるアウトローな法医学者が不都合な悪事を隠蔽する権力社会に立ち向かうお話。
コレまた法医学モノで、コレまた韓国ドラマのリメイクのようで。
韓国モノはやはりなかなかシリアスでダークで、終盤にはかなり驚きな展開でした。
バディ役な助手的なポジションの飯豊まりえが主役とも言っていいくらいの存在感と役割でした。
仲村トオルや松雪泰子や高杉真宙などの豪華な脇役もなかなかでした。
6点。


・ルパンの娘(フジテレビ)
図書館司書として暮らすが実は凄腕泥棒一家の娘の深田恭子と瀬戸康史演じるエリート警察一家のラブコメ。
男側は相手が泥棒とは知らず恋をしていて、女側は不本意ながら一家から抜け出せないというジレンマ。
キャッツアイ的な感じで、、、と思いきや毎話結構びっくりの大胆展開で。
ひとつの設定で引っ張らないなかなか見ごたえあるドラマだった。
何よりセクシーな深キョンが見れるお宝ドラマだった。
渡部篤郎と小沢真珠とかなかなかコミカルで良かった。
7点。


・これは経費で落ちません!(NHK)
多部未華子演じる主人公が経理部を舞台に、領収書や請求書をごまかす社員相手に奮闘するドラマ。
NHKらしい高品質ドラマでちょっと社会派な面もありつつ。
主演のキャスティングとクオリティによるけどロボット系主人公のドラマは相変わらず面白いモノが多い。
脇役の伊藤沙莉の良さもふんだんに出ていて素晴らしい。
コメディ感覚で見ていると時々シリアスでなかなか感情揺さぶられた。
恋愛模様の歯がゆさも好きなタイプだった。
松井愛莉、平山浩行、吹越満、角田晃広など好きなキャスティングも良かった。
7点。


・凪のお暇(TBS)
黒木華演じるネガティブな女性が会社を辞め恋人と別れ人生をリセットしようとするお話。
コミック原作みたいですが、かなりドラマらしいドラマで今クール一番のヒットでしょうか。
高橋一生、中村倫也という今非常に支持率高い二人の俳優を独特な恋敵にキャスティングしたのも素晴らしいですね。
自分がメンヘラなのでこういう人生リセット系は共感しがちですね。
大好きな唐田えりかが出ていたのも嬉しかった。
市川実日子がらしい役でいい味だしてましたね。
7点。


・セミオトコ(テレビ東京)
木南晴夏演じる主人公が助けたセミが山田涼介演じるセミになって彼女の前に現れるラブストーリー。
木南晴夏はルックス、雰囲気、演技含めかなり高評価なので見てみましたが、予想外に面白かった。
確かにジャニーズファン以外に訴えるのは難しそうだけどかなりほんわかとハッピーな癒やし系で優しいドラマでした。
決まったルートを辿るドラマなので確実にすぐに来る別れがクライマックスになりますが、想像以上に泣けましたね。
6点。


・Iターン(テレビ東京)
ムロツヨシ演じる左遷されたサラリーマンが田舎町で対立する二大ヤクザに睨まれる受難のお話。
主演のムロツヨシのポテンシャルに依存するかのような設定のドラマ。
古田新太、田中圭という敵対するどっちのヤクザにも睨まれ古田新太とはしっかりと主従関係になってしまう。
バイオレンスコメディでなかなか極限で妥当に楽しめるドラマ。
深夜にしては贅沢なキャスティングだった。
6点。


・サ道(テレビ東京)
原田泰造を主演に三宅弘城、磯村勇斗のサウナ好きの3人が会話しながら実在のスパを紹介する斬新なドラマ。
いかにもテレ東なドラマで今度はサウナかと思いましたがめちゃくちゃ良かったですね。
人生でサウナや銭湯を目当てにでかけたことはなかったですがこのドラマ影響で近所の銭湯巡りをするようになったほど。
めちゃくちゃサウナのプロパガンダになったでしょう。
荒川良々の回がめちゃくちゃ良すぎて共感して号泣してしまい録画は永久保存版となった。
8点。


・ボイス 110緊急指令室(日本テレビ)
唐沢寿明演じるかつて敏腕刑事だった男と、真木よう子演じる些細な音でも聞き分ける絶対聴覚能力を持つボイスプロファイラーが新たな組織として事件に立ち向かうお話。
コレまた韓国のリメイクらしくなかなかスリリングでハラハラ・ドキドキのシリアス刑事モノ。
唐沢寿明ががんこで聞き分けのない感じの面倒くさいキャラでらしいと言えばらしいけどストレスもある。
結構ダークでサイコサスペンスで犠牲者も多発するドラマだった。
予定調和的だったけど見ごたえはあった。
6点。


・べしゃり暮らし(テレビ朝日)
間宮祥太朗演じる学園の爆笑王と渡辺大知演じる高校生ながら元プロの芸人の2人がコンビを組んで漫才で上を目指すお話。
森田まさのりの人気漫画のドラマ化でお笑い芸人の劇団ひとりが演出しているが、キャスティングが非常に重要でしたね。
インディーズながら自分も漫才経験はあるので、正直漫才シーンがずっときつかったので観るのはなかなか厳しかった。
漫才っぽいことをしたがるさむい人は学生時代に居たものだがそこにフォーカスしてしまった感じ。
芸人文化は嫌いじゃないけどちょっと一昔前の文化って感じでした。
大好きな堀田真由が見れたので嬉しかったですが、あと小芝風花も。
4点。


・だから私は推しました(NHK)
桜井ユキ演じる三十路のOLが馬鹿にしていた白石聖演じる地下アイドルにハマりどんどんその世界にハマっていくお話。
ミステリアスな構成で取調室で主人公が事情聴取を受けて、その回想シーンでお話が進むという。
なかなか暗くて深刻で切なくなるドラマでしたね。
途中最も好きなフジファブリックのタイムマシンが使われ、その使われ方はあまりに素晴らしくて忘れがたいシーンだった。
6点。


・ノーサイド・ゲーム(TBS)
大泉洋演じる左遷され総務部長と兼任でラグビー部のGMをやらされるようになった主人公が低迷する部を再起させるお話。
ラグビーワールドカップに向けた相応しい企画と相応しい大規模なドラマだったと思います。
ラグビーシーンの演出へのこだわりをひしひしと感じて高評価です。
内容は典型的な企業マン逆転物語でインパクトは普通ですが。
ナイツ塙が「俺といい勝負」と散々いじっているように廣瀬俊朗選手の棒読み演技ばかりが気になりました。
南アフリカ戦の大金星を意識したようなクライマックスでしたな。
南アフリカ戦の方がドラマよりドラマティックだったなという個人的な感想。
7点。


・あなたの番です(日本テレビ)
とあるマンションで行われた交換殺人ゲームのお話。
今年一番話題になったくらいのあな番、毎話ショッキングで正直どんでん返し疲れするドラマ。
田中圭、横浜流星など旬の役者も盛りだくさんで大好きな西野七瀬目当てで見れました。
散々オチを推理させるので流石に当たる人は多いでしょうけどそれこそが思うツボですからね。
ちょっと田中圭のキャラクターがずっと苦手でしたが、そこはIターンで少し緩和しました。
近年では珍しい2クールとしっかりと新規の方法論でヒットさせたのは評価に値するでしょう。
7点。


・なつぞら(NHK)
北海道の大舞台で開拓者一家にに拾われた孤児の少女がアニメーションの世界を目指す朝ドラ。
愛してやまない、人生がそこをめがけていると言っても過言ではない広瀬すずが主演なので、
半年間はほぼ毎日広瀬すずが見れるという幸せな時期を過ごせました。
100作目の記念作品に見合う豪華なキャスティングと素晴らしい物語でした。
スピッツの主題歌も歴代No.1クラスに素晴らしかったですね。
個人的に忘れがたき朝ドラでした。
9点。


妥当に面白い本格派ドラマが多かったクールですね。
社会的ヒットドラマも多く豊作だったでしょう。
個人的な好みの作品はびしょ濡れ探偵とサ道くらいでしたが。
あとは韓国ドラマのリメイクが当たり前になってきましたね。

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