ムーンライト
を観ました。
1,リトル
シャロン(アレックス・ヒバート)は、学校では“リトル”というあだ名でいじめられている内気な性格の男の子。ある日、いつものようにいじめっ子たちに追いかけられ廃墟まで追い詰められると、それを見ていたフアン(マハーシャラ・アリ)に助けられる。フアンは、何も話をしてくれないシャロンを恋人のテレサ(ジャネール・モネイ)の元に連れて帰る。その後も何かとシャロンを気にかけるようになり、シャロンもフアンに心を開いていく。ある日、海で泳ぎ方を教えてもらいながら、フアンから「自分の道は自分で決めろよ。周りに決めさせるな」と生き方を教わり、彼を父親代わりのように感じはじめる。家に帰っても行き場のないシャロンにとって、フアンと、男友達ケヴィンだけが、心許せる唯一の“友達”だった。
2,シャロン
高校生になったシャロンは相変わらず学校でもいじめられている。母親のポーラは麻薬におぼれ酩酊状態の日も多くなっていた。自分の家で居場所を失ったシャロンは、フアンとテレサの家へ向かう。テレサは「うちのルールは愛と自信を持つこと」と、昔と変わらない絶対的な愛情でシャロンを迎えてくれる。 とある日、同級生に罵られひどいショックを受けたシャロンは、夜の浜辺に向かうと、偶然ケヴィンも浜辺にやってくる。密かにケヴィンに惹かれているシャロン。月明かりが輝く夜、二人は初めてお互いの心に触れることに… しかし、その翌日、学校ではある事件が起きてしまう。
3,ブラック
あの事件からシャロンは大きく変わっていた。高校の時と違い、体を鍛えあげ、弱い自分から脱却して心も体も鎧をまとっている。ある夜、突然ケヴィン(アンドレ・ホーランド)から連絡がある。 料理人となったケヴィンはダイナーで働いていて、シャロンに似た客がかけたある曲を聴きふとシャロンを思い出し、連絡をしてきたという。あの頃のすべてを忘れようとしていたシャロンは、突然の電話に動揺を隠せない。 翌日、シャロンは複雑な想いを胸に、ケヴィンと再会するのだが―。
バリー・ジェンキンス監督作品です。
初めましてな監督ですが、アカデミー賞の作品賞を受賞したことで非常に関心が高かったです。
ブラッド・ピットがエグゼクティブ・プロデューサーをやっています。
重厚で静で意味深なセリフのやり取り、説明が少ない。
僕の好みのハイセンス系な作品でした。
何を伝えようとしているのか?
コレがどういう映画なのかを人に伝えるのは難しいですね。
感じるタイプの映画です。
昔のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥを思い出させるような作風です。
終始緊張感があって怖い展開になるのかな?と構えてしまいました。
特に明確な怖さは無かったですが、心に迫るような嫌な感じはありました。
一人の男の半生を描いていますが、正直まともとは言えない生い立ちで。
まっとうな商売にもつけない半生になっています。
ただそのあまりに過酷な生い立ちに仕方がないなって気持ちになりました。
ドラッグ中毒で売春婦でかなりクズな母親にぞんざいに扱われ。
ドラッグの売人の男とその妻に親切に育てられる複雑な幼少期。
学校ではいじめられて逃げ場のない生活感は非常に辛さが伝わりました。
肝心の主人公が心の中を表さないので作品自体の真意は難しいです。
観ている間、ずっとそこを推理し続ける感じでした。
そして自分の性癖にも悩みますが、そこが一番のテーマかも知れないですね。
黒人の友情からのゲイはなかなかレアな設定ですね。
それを心の闇と言ってしまうと差別的なのかも知れませんが、
なんか深い悲しみがあって辛かったですね。
いつもは上品な女性を演じる印象のナオミ・ハリスがかなりのクズ女を演じていました。
3つの時代を演じていましたがその役作りは真に迫る素晴らしさでした。
マハーシャラ・アリが売人のボスでしたが、なかなか迫力があって素晴らしい演技でした。
ちょいちょい見かけますが印象強い役者ですね。
主人公は3人の役者で演じていましたが、どの人も素晴らしかったですね。
10代までのヒョロヒョロでいじめられっ子から軽無償を経てめちゃくちゃ強面になる変化も切なかったですね。
こんなに変わってしまうのもそうそう無いですが、主人公がこんなに変わる映画は珍しいですね。
ラ・ラ・ランドの間違いで話題のアカデミー賞でしたが、まさしく陰と陽な作品で選ぶのは難しいですね。
個人的にはラ・ラ・ランドのが好きですが。
こちらはほぼ黒人オンリーのキャスティングでスタッフも黒人で。
ゲイというマイノリティを描いていることもあり、
ちょっと気を使われたかな?建前を意識した評価もありそうだな、
とも思ってしまいました。
でも非常に高品質な作品であることは確かでした。
そんなわけで8点。
を観ました。
1,リトル
シャロン(アレックス・ヒバート)は、学校では“リトル”というあだ名でいじめられている内気な性格の男の子。ある日、いつものようにいじめっ子たちに追いかけられ廃墟まで追い詰められると、それを見ていたフアン(マハーシャラ・アリ)に助けられる。フアンは、何も話をしてくれないシャロンを恋人のテレサ(ジャネール・モネイ)の元に連れて帰る。その後も何かとシャロンを気にかけるようになり、シャロンもフアンに心を開いていく。ある日、海で泳ぎ方を教えてもらいながら、フアンから「自分の道は自分で決めろよ。周りに決めさせるな」と生き方を教わり、彼を父親代わりのように感じはじめる。家に帰っても行き場のないシャロンにとって、フアンと、男友達ケヴィンだけが、心許せる唯一の“友達”だった。
2,シャロン
高校生になったシャロンは相変わらず学校でもいじめられている。母親のポーラは麻薬におぼれ酩酊状態の日も多くなっていた。自分の家で居場所を失ったシャロンは、フアンとテレサの家へ向かう。テレサは「うちのルールは愛と自信を持つこと」と、昔と変わらない絶対的な愛情でシャロンを迎えてくれる。 とある日、同級生に罵られひどいショックを受けたシャロンは、夜の浜辺に向かうと、偶然ケヴィンも浜辺にやってくる。密かにケヴィンに惹かれているシャロン。月明かりが輝く夜、二人は初めてお互いの心に触れることに… しかし、その翌日、学校ではある事件が起きてしまう。
3,ブラック
あの事件からシャロンは大きく変わっていた。高校の時と違い、体を鍛えあげ、弱い自分から脱却して心も体も鎧をまとっている。ある夜、突然ケヴィン(アンドレ・ホーランド)から連絡がある。 料理人となったケヴィンはダイナーで働いていて、シャロンに似た客がかけたある曲を聴きふとシャロンを思い出し、連絡をしてきたという。あの頃のすべてを忘れようとしていたシャロンは、突然の電話に動揺を隠せない。 翌日、シャロンは複雑な想いを胸に、ケヴィンと再会するのだが―。
バリー・ジェンキンス監督作品です。
初めましてな監督ですが、アカデミー賞の作品賞を受賞したことで非常に関心が高かったです。
ブラッド・ピットがエグゼクティブ・プロデューサーをやっています。
重厚で静で意味深なセリフのやり取り、説明が少ない。
僕の好みのハイセンス系な作品でした。
何を伝えようとしているのか?
コレがどういう映画なのかを人に伝えるのは難しいですね。
感じるタイプの映画です。
昔のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥを思い出させるような作風です。
終始緊張感があって怖い展開になるのかな?と構えてしまいました。
特に明確な怖さは無かったですが、心に迫るような嫌な感じはありました。
一人の男の半生を描いていますが、正直まともとは言えない生い立ちで。
まっとうな商売にもつけない半生になっています。
ただそのあまりに過酷な生い立ちに仕方がないなって気持ちになりました。
ドラッグ中毒で売春婦でかなりクズな母親にぞんざいに扱われ。
ドラッグの売人の男とその妻に親切に育てられる複雑な幼少期。
学校ではいじめられて逃げ場のない生活感は非常に辛さが伝わりました。
肝心の主人公が心の中を表さないので作品自体の真意は難しいです。
観ている間、ずっとそこを推理し続ける感じでした。
そして自分の性癖にも悩みますが、そこが一番のテーマかも知れないですね。
黒人の友情からのゲイはなかなかレアな設定ですね。
それを心の闇と言ってしまうと差別的なのかも知れませんが、
なんか深い悲しみがあって辛かったですね。
いつもは上品な女性を演じる印象のナオミ・ハリスがかなりのクズ女を演じていました。
3つの時代を演じていましたがその役作りは真に迫る素晴らしさでした。
マハーシャラ・アリが売人のボスでしたが、なかなか迫力があって素晴らしい演技でした。
ちょいちょい見かけますが印象強い役者ですね。
主人公は3人の役者で演じていましたが、どの人も素晴らしかったですね。
10代までのヒョロヒョロでいじめられっ子から軽無償を経てめちゃくちゃ強面になる変化も切なかったですね。
こんなに変わってしまうのもそうそう無いですが、主人公がこんなに変わる映画は珍しいですね。
ラ・ラ・ランドの間違いで話題のアカデミー賞でしたが、まさしく陰と陽な作品で選ぶのは難しいですね。
個人的にはラ・ラ・ランドのが好きですが。
こちらはほぼ黒人オンリーのキャスティングでスタッフも黒人で。
ゲイというマイノリティを描いていることもあり、
ちょっと気を使われたかな?建前を意識した評価もありそうだな、
とも思ってしまいました。
でも非常に高品質な作品であることは確かでした。
そんなわけで8点。