ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜
を観ました。
2000年代はじめ、料理人として、人生最後に食べたい料理の依頼を受けていた佐々木充。
彼は麒麟の舌の持ち主と言われ、一度食べた味を再現することができる天才的人物。
あるとき、中国の料理人・楊清明から「大日本帝国食菜全席」を再現してほしいと依頼される。
「大日本帝国食菜全席」とは1930年代に宮廷料理人であった山形直太朗が完成させた伝説のレシピ。山形もまた、麒麟の舌の持ち主だった。
しかし戦争を経て「大日本帝国食菜全席」の存在は闇に葬られてしまう。
レシピ再現のため立ち上がった佐々木は、思いがけない事実と山形直太朗というひとりの料理人の人生を知ることになる。
滝田洋二郎監督作品です。
おくりびとでお馴染みです。
料理人をテーマにしているので念のため空腹時を避けて見に行きました。
現代(2002年)を基本に過去のシーンが差し込まれていく手法です。
過半数は過去の描写です。
日韓ワールドカップの雰囲気で現代の時代感を表現してるのはなんか感慨深かったです。
日韓ワールドカップもすっかり一昔になったものですね。
過去に存在した伝説の料理人、彼が作ったレシピを探す物語ですが、
かなり少ないヒントから始まり少しずつ全貌が見えてきます。
やってることは謎解きミステリーと近いです。
僅かなヒントから犯人を探すサスペンスのようです。
物語はかなり予定調和的な展開です。
謎解きのような事をしているので観ている人もひょっとしたら、と考えますが、
大体その想像通りな答えでした。
一番の謎に関しては主人公も「やはり」って言ってたくらいですからね。
全体を通してそういう予感に満ちています。
そういった点では決して謎解きを楽しむような作品ではなく、
謎解きをすることによって心境が変わっていく主人公を観る作品だと思います。
滝田洋二郎監督だし役者も実力派ばかりなので物語の設定は強めですが、
上質なヒューマンドラマに仕上がっていました。
深い狙いの真相が暴かれた時にはそれなりの感動もありました。
満州国という僅かな期間だけ存在した国が舞台で当時の日本の異常な様子が描かれています。
軍国主義の象徴のような次期と場所ですからね。
セット的にはあまりお金がかかっている感じも無く、狭い舞台しか描かれないのでこじんまりとした印象です。
なので満州国だという空気感はさほど伝わりませんでした。
物語は田中角栄まで及んでいたのでかなり史実に沿っていますが、この物語はフィクションっぽいです。
ただモデルになった物語はあるのかな?と気になります。
満漢全席って名前しか知らないくらいでしたが、だいたいどういうものかわかりました。
確かに日本版のこういうのがあってもいいと思います。
二宮和也が演じた役は、クールで現実的で愛情で料理が美味しくならないと言い切るようなキャラで良かったです。
二宮和也というパーソナリティがよく活きた役で、ひょっとしたら今までで一番ピンときたかもしれません。
非常に感動的で泣かそう泣かそうな展開になっていきますが、この男は泣かないのですよね。
普通ならばここは主人公が涙のシーンだろう、と思うような場面でも泣かないのです。
それが二宮和也らしくて非常に好感持てました。
過去の時代の主人公は西島秀俊でした。
安定の西島秀俊のキャラな印象、得意分野って感じでした。
ストイックで悲しくて勇敢で良かったです。
作る料理もかなりの創作料理で美味しそうでした。
嫁役は大好きな宮崎あおいでした。
この手の控えめな奥さんの役をやらせたらピカイチですよね。
世の男の理想の奥さん像でしょう。
相変わらず非常に可愛かったです。
綾野剛がこの役で出ているのは贅沢に思いました。
さすがジャニーズ主演の作品って感じです。
ワイルドな料理人って感じで、ガチで料理してましたが様になってました。
主に年配の人が好むような上質な感動物語でした。
泣くほどではないですが。
そんなわけで7点。
を観ました。
2000年代はじめ、料理人として、人生最後に食べたい料理の依頼を受けていた佐々木充。
彼は麒麟の舌の持ち主と言われ、一度食べた味を再現することができる天才的人物。
あるとき、中国の料理人・楊清明から「大日本帝国食菜全席」を再現してほしいと依頼される。
「大日本帝国食菜全席」とは1930年代に宮廷料理人であった山形直太朗が完成させた伝説のレシピ。山形もまた、麒麟の舌の持ち主だった。
しかし戦争を経て「大日本帝国食菜全席」の存在は闇に葬られてしまう。
レシピ再現のため立ち上がった佐々木は、思いがけない事実と山形直太朗というひとりの料理人の人生を知ることになる。
滝田洋二郎監督作品です。
おくりびとでお馴染みです。
料理人をテーマにしているので念のため空腹時を避けて見に行きました。
現代(2002年)を基本に過去のシーンが差し込まれていく手法です。
過半数は過去の描写です。
日韓ワールドカップの雰囲気で現代の時代感を表現してるのはなんか感慨深かったです。
日韓ワールドカップもすっかり一昔になったものですね。
過去に存在した伝説の料理人、彼が作ったレシピを探す物語ですが、
かなり少ないヒントから始まり少しずつ全貌が見えてきます。
やってることは謎解きミステリーと近いです。
僅かなヒントから犯人を探すサスペンスのようです。
物語はかなり予定調和的な展開です。
謎解きのような事をしているので観ている人もひょっとしたら、と考えますが、
大体その想像通りな答えでした。
一番の謎に関しては主人公も「やはり」って言ってたくらいですからね。
全体を通してそういう予感に満ちています。
そういった点では決して謎解きを楽しむような作品ではなく、
謎解きをすることによって心境が変わっていく主人公を観る作品だと思います。
滝田洋二郎監督だし役者も実力派ばかりなので物語の設定は強めですが、
上質なヒューマンドラマに仕上がっていました。
深い狙いの真相が暴かれた時にはそれなりの感動もありました。
満州国という僅かな期間だけ存在した国が舞台で当時の日本の異常な様子が描かれています。
軍国主義の象徴のような次期と場所ですからね。
セット的にはあまりお金がかかっている感じも無く、狭い舞台しか描かれないのでこじんまりとした印象です。
なので満州国だという空気感はさほど伝わりませんでした。
物語は田中角栄まで及んでいたのでかなり史実に沿っていますが、この物語はフィクションっぽいです。
ただモデルになった物語はあるのかな?と気になります。
満漢全席って名前しか知らないくらいでしたが、だいたいどういうものかわかりました。
確かに日本版のこういうのがあってもいいと思います。
二宮和也が演じた役は、クールで現実的で愛情で料理が美味しくならないと言い切るようなキャラで良かったです。
二宮和也というパーソナリティがよく活きた役で、ひょっとしたら今までで一番ピンときたかもしれません。
非常に感動的で泣かそう泣かそうな展開になっていきますが、この男は泣かないのですよね。
普通ならばここは主人公が涙のシーンだろう、と思うような場面でも泣かないのです。
それが二宮和也らしくて非常に好感持てました。
過去の時代の主人公は西島秀俊でした。
安定の西島秀俊のキャラな印象、得意分野って感じでした。
ストイックで悲しくて勇敢で良かったです。
作る料理もかなりの創作料理で美味しそうでした。
嫁役は大好きな宮崎あおいでした。
この手の控えめな奥さんの役をやらせたらピカイチですよね。
世の男の理想の奥さん像でしょう。
相変わらず非常に可愛かったです。
綾野剛がこの役で出ているのは贅沢に思いました。
さすがジャニーズ主演の作品って感じです。
ワイルドな料理人って感じで、ガチで料理してましたが様になってました。
主に年配の人が好むような上質な感動物語でした。
泣くほどではないですが。
そんなわけで7点。