メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ギフテッド

2017年11月29日 | 映画
ギフテッド
を観ました。


「とにかく、子供らしく」─7歳のメアリー(マッケナ・グレイス)が初めて小学校に登校する日、男手ひとつで彼女を育てた叔父のフランク(クリス・エヴァンス)は、そう言って送り出した。
ところがメアリーは、早速フランクの忠告を無視し、算数の授業で簡単すぎる足し算にイラつき、担任の先生のボニー(ジェニー・スレイト)が試しに出した、他の生徒には絶対にムリな暗算の問題を次々と解いてしまう。
フロリダの海辺の街で、ボートの修理で生計を立てているフランクと、頭がよくて鳥にも優しい片目の猫フレッドと暮らすメアリーは、生まれついての数学の天才だった。
隣人で何かとメアリーの面倒を見てくれるロバータ(オクタヴィア・スペンサー)だけが、事情を知っている。
メアリーの才能に気付き、好奇心に駆られたボニーは、フランクの名前をインターネットの検索にかける。
すると、「著名な数学者ダイアン・アドラーが自殺。残された遺族は弟のフランク」という記事にヒットする。
金曜の夜、街のバーでよくフランクを見かけていたボニーは、その夜も店に出掛けると、思い切ってフランクに声を掛ける。フランクはボニーに、7年前の出来事を打ち明ける。
姉のダイアンが赤ん坊のメアリーを連れて、「話がある」と訪ねて来たのにデートへ出掛けてしまい、その間に姉は死を選んでいた。
姉はメアリーの父親である男と別れ、妊娠を機に母親にも縁を切られていたため、フランクがメアリーを引き取るしかなかったのだ。
そんななかメアリーは、自分と同じクラスの男子をいじめた上級生を殴るという問題を起こしてしまう。
校長はフランクに、“ギフテッド教育”で名高い学校への転校を勧める。
だが、メアリーに“普通の暮らし”を求めていたダイアンの遺志を守るため、フランクは頑なに“特別扱い”を拒むのだった。
少しずつ学校に馴染んでいくメアリーの前に、顔も見たことのなかった“おばあちゃん”、イブリン(リンゼイ・ダンカン)が現れる。
メアリーの才能を知り、歴史に名を残す数学者になれたダイアンに代わって、偉業に挑戦させるべく迎えに来たのだ。
メアリーはイブリンから贈られた、数学関係のソフトが入った最新のマックブックに夢中になる一方で、普段はケンカが絶えないけれど、本当は世界一大好きなフランクと引き離されることを恐れ始める。
彼女の不安を察したフランクは、「俺たちは何があっても一緒だ」と約束するのだった。
メアリーの親権をかけて、祖母対叔父の裁判が幕を開ける。弁護士を雇うのもギリギリのフランクに、イブリンは財力を駆使して一流弁護士に依頼した、驚くべき調査結果を突き付ける。
しかし、フランクもまた、亡き姉から重大な秘密を託されていた─。


マーク・ウェブ監督作品です。
比較的好みの作品が多いです。

この作品は予告の時点でかなり好みのテイストだと思ったのでなかなかの期待値で見に行きました。
いやはや、まさしく想像通り、期待通りの映画でした。

父子家庭(実際は叔父と姪ですが)、可愛い幼い女の子、数学者、片目の猫、僕が惹きつけられる要素がいい感じで入っています。

冒頭、可愛らしい叔父・姪の毎日の朝の感じの関係性が描かれ、
今まで学校に行ってない特別な理由があり、それが今日変わる一日であることがわかりやすく伝えられます。

そして極度に大人びた生意気な性格と天才的過ぎる数学の才能。
数学だけでなく倫理的判断も非常に大人びていて。
大人を論破して行く様は非常に痛快です。

いくら天才でも7歳で高度な数学理論を習得してるのはあまりに非現実的に思いましたが。
それでも数学のスマートさはよく表現されていました。
数学大好きの自分はそれだけでもかなり食いつきます。
とかく微分積分系の計算が多くて、自分はああいう回答を見てると不思議と落ち着きます。

個人的に奇蹟がくれた数式で知ったラマヌジャンと似てるな、と思ってみてたら、
そのラマヌジャンの名前も出てきて何か嬉しかったです。
改めてラマヌジャンの偉大さも知れました。

父親は劇中で肉食系女子が言うように、影がある感じのイケメンで魅力的です。
何か影があって無駄に頑固なのですが。
劇中の人、劇場で観てるお客さんの誰もが思う逆をチョイスする感じは少々ナンセンスでしたが。
まあドラマ性を生み出すための強引ということでしょう。
母親と主人公とで死んだ姉の娘を奪い合い、主人公は身を引いてしまうという。

中盤ですが、その辺の件で場内は既になかなかの涙模様でした。
自分もかなりうるうるで、そら泣くわ!な演出でした。

死んだ姉は当然出てきませんが、その天才っぷりも痛快です。
死後の準備をかなりしていて、それが一つのどんでん返し的な要素にもなっています。

映像もマーク・ウェブらしい優しさに満ちたテイストで非常に見心地が良かったですね。
序盤の夕焼けに戯れる叔父・姪のシーンは分かりやすかったですが、非常に好きなシーンでした。

コメディ的にもくすっと笑えるいい感じのコメディがいい塩梅で入っていました。
作品自体が優しいので非常に笑いやすく、場内はクスクスといい笑い声が上がってました。

主人公はキャプテン・アメリカでお馴染みクリス・エヴァンスです。
すっかり良い役作りになっていて、終わるまでキャプテン・アメリカだってことを忘れる程でした。
能ある鷹は爪を隠す感じで才能以下の暮らしをしてる感じは良いです。
自分も影のある感じのイケメンを目指していきたいです。

姪っ子のマッケナ・グレイスは新たなスター誕生を感じさせる素晴らしい存在感でした。
まあキュートな演技でした。
この歳の子にこういうませた演技をさせる方法論ってさっぱりですね。
どう見ても生まれ持った才能ですよね。

姪っ子の先生のジェニー・スレイトは適度な美人で素敵でした。

母親はリンゼイ・ダンカンでした。
最近良く見かけますが、今作は悪のようで悪でない様な、実に微妙な役どころでした。
この人のお陰で作品の中に明確に悪が無いのに激しく争う構図が成立していました。

オクタヴィア・スペンサーは最近非常によく見かけますね。
相変わらずいい脇役っぷりです。

とりあえずこの手の映画は非常に好みです。


そんなわけで8点。

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