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次の『一歩』に向かって・・・・一期一会

2003-10-06 23:47:00 | 徒然なるままに
10月3日(金)

娘は再び、学校に行けなくなった。
本人から事情を聞き、事実関係の確認と今後のことについて、担任の先生との面談申し入れた。
結論としては、娘にまた学校に行く気持ちが出てくるまで待ちましょうと言うことになった。
娘は、充分、苦しんでいるし、努力もしている。これ以上頑張ってと言うのはあまりにも酷なぐらい頑張っている。
が、『行けない』のだ。

私も、この5ヶ月娘と向き合ってきて、いろいろなことを考えさせられ、さまざまなことを試み、彼女を理解しようと思って過ごしてきた。
『思春期』・『反抗期』ということについては、長男のときにも、散々悩まされ、苦労をした。
でも、そのときとはまた違う悩み、苦しみ、現象である。
この時期のことを、別名『自立期』という。
それはまた、人として成長していく過程で、誰もがいつかはぶつかる壁であり、乗り越えなければならない『ハードル』なのだと思う。
それは同時に、『親離れ』『子離れ』として、親にとっても、親として一人前に成長するするための『修行』の日々である。

12歳の娘に投げかけられる『質問』
「『本当』(真理)って、どういうこと?」
「『普通』って、どういうことを『普通』と言うの?」
「人はどうして『宗教』をやるの?」
「何で『戦争』は起きるの?」
「どうして人の心には『別の人間』が住んでいるの?」
「私は何のために生きているの?」

「そういうママはどうなの?自分ではそれをどう思っているの?」

もう、娘は『サンタ・クロース』を無邪気に、半信半疑でも信じている、信じていたい年頃ではなくなっているのだ。
これが、「サンタなんて居ないんじゃない!」「大人にだまされた!」とか、信じていた自分を馬鹿みたいと思うようになるのか、
サンタの存在を素直に信じていた頃の自分の素直さと、そう信じさせてくれた環境や、周りの努力と優しさに気がつき、今度は自分が、そういう「仕掛け人」をかってでるようになるのか・・・。

2年間もてこずらせた中3の長男が、
「今にわかるようになるよ」
と言った。
その言葉に救われた日を私は生涯忘れないれないだろう。
彼もまた、当時は、もがき苦しんでいたのだろうし、今は、1つ「ハードル」は越えたものの、『受験』という新たな『ハードル』を超えようと『エネルギー』を充填し、自分自身の心のバランスを調整している時なのだろう。
今、自分自身と戦っている妹と、それに向き合おうと努力し悩んでいる母の姿を見て、自分も目標もなく出口を求めて荒れていた時期を振り返り、
「今にわかるときがくるよ」
と言う言葉が出てきたのだ。
息子の顔がちょっと大人びて見えた。
そのことを考えると、娘と私のこの葛藤の日々も、必要があって起きていることなのだと思う。
彼女の質問に「正解」はない。
それを一緒に考えていくこと、自分で実践して見せることが大事なのだと思う。

今は、すっかり自分に自信をなくし、エゴグラムによると「自己卑下」型に陥っている娘の『自信』を取り戻すことが大切なのだと思う。
人とのコミュニケーションの楽しさや、そこからお互いに得られるプラスのエネルギーを体感・実感できるような『出会いの場』や『機会』を私も一緒に体験していこうと思っている。
そうすることによって、簡単に傷つかないしたたかな心、目標に向かって息切れしないあきらめない心、自分にも出来るんだ、私は必要とされているんだと言う自信と張り合いを持てれば、また『一歩』踏み出せるのではないだろうか・・・。

『出会いの場』はいろいろあるだろう。
『読書の秋』まずは本との出会いから、彼女の世界が広がることと、作家のメッセージや主人公達の生き方から『生きる力』を少しでも得られることを見守っていきたいと思う。