11月26日(木)
明日中間テストを控えた末娘が、珍しく早く帰ってきた兄(大学3年生)を捕まえて、
「お兄ちゃん、問題出して~」
と言ったら、
「俺、就活のレポート書きに早く帰ってきたんだけどなあ」
と言いながらも、なんだかんだで、息子は妹の試験勉強を見てくれた。
今日、私は、娘の学校の保護者会(後日記載)に出席するため、特休を頂き、早く帰宅して夕飯の用意をしていた。
カウンター式の台所で、二人のやり取りを聞いていたら、さすが現役大学生!
その時代の重要ポイントや、歴史の流れをよく把握した適切なアドバイスが出来ていた。
何より、教え方が上手い!
考えさせるところや、ちょっとしたエピソードなど、身近なたとえや、地図を使って、その国の過去と現在を行ったりきたりしたグローバルな視点、その出来事の背景やその後の影響など、聞いている私も、つい引き込まれていくような話術だった。
これは、やはり、歴史をちゃんと時系列と言う『縦糸』と、同時代の国々の情勢と言う『横糸』との関係を、ちゃんと『織物』として理解し、自分の知識として定着させているからなのだろう。
特に、第一次世界大戦~『世界連盟』のあたりについての話は、あのややこしいヨーロッパの国々の国際関係が、手に取るようにわかった。
私が横から
「『スエズ運河』や『世界恐慌』についても、よくわかっていないみたいなんだけど」
と口を挟むと。身近な例をたとえに使いながら、
「と言うわけで、この『スエズ運河』ができたことで、得した国はどこでしょう?」
とか、
「モー娘の『ラヴ・マシーン』の中に出てくる歌詞は?『インフレ』?『デフレ』?」
と言うようなヒントを出しながら、クイズ形式で世界の経済の流れや、その影響を考えさせ、答えを導いていた。
娘は、
「円高だから、海外旅行が安く行けるって、喜んでいる場合じゃないんだ。日本の輸出品が、安く買い叩かれて価値が下がっちゃうなんて、大変な状況なんだ。早くこの状況を何とかしなくちゃいけないんだね、お兄ちゃん」
と言い、ちょうどニュースステーションで、まさにその問題を報道していたのを真剣に見ていた。
以前、ピアノの発表会の練習のときに、どうしても弾けないタッチがあって苦しんでいた時にも、兄がアドバイスをして弾けるようになったことがあった。
その時にも、我が子ながら、教え方が上手いなあと思いながら、二人で並んで連弾している後姿を見て、子ども達にピアノを習わせておいてよかったなあ・・・と思った。
兄も、4歳からピアノを弾き、中学・高校時代は学校行事や合唱コンクールでは常にピアノ伴奏をしていた。
発表会のときには、心配だったのか聴き来てくれた。
娘は、緊張したのか、いつもは間違わないイントロ部分で突っかかってはしまったが、二人で練習したところはスムーズに弾けていた。
娘と同じ中学時代の息子は、本当に大変だった。
2度も家出し、私は学校に行った時や、担任からの電話には、最初に言う言葉が、
「息子がいつもご迷惑をかけてばかりで、本当に申し訳ありません!」
と、まるで、米搗きバッタのように謝っていた。
その息子がなぜか今や法学部の3年生。
なんとも穏やかな好青年に成長し、スーツ姿で就職活動をしているなんて、当時の私には想像も付かなかった。
妹に勉強を教えている様子を見ていて、彼は何故教職を取らなかったのだろうかと惜しまれたが、今の教育現場で彼の個性を伸ばすのは、ちょっと大変かもしれないと思った。
社会に出てみて、自分で必要だと思えば、卒業してからも教職の単位は取れるのだから。
私も、いろいろな社会経験をしたことで、同年齢の先生達よりもスタートは遅れても、それが今、いろいろな場面で役立ち、活かされていると思うので。
さぁ、明日の中間試験。ベストを尽くして頑張れ、ピッピ!
明日中間テストを控えた末娘が、珍しく早く帰ってきた兄(大学3年生)を捕まえて、
「お兄ちゃん、問題出して~」
と言ったら、
「俺、就活のレポート書きに早く帰ってきたんだけどなあ」
と言いながらも、なんだかんだで、息子は妹の試験勉強を見てくれた。
今日、私は、娘の学校の保護者会(後日記載)に出席するため、特休を頂き、早く帰宅して夕飯の用意をしていた。
カウンター式の台所で、二人のやり取りを聞いていたら、さすが現役大学生!
その時代の重要ポイントや、歴史の流れをよく把握した適切なアドバイスが出来ていた。
何より、教え方が上手い!
考えさせるところや、ちょっとしたエピソードなど、身近なたとえや、地図を使って、その国の過去と現在を行ったりきたりしたグローバルな視点、その出来事の背景やその後の影響など、聞いている私も、つい引き込まれていくような話術だった。
これは、やはり、歴史をちゃんと時系列と言う『縦糸』と、同時代の国々の情勢と言う『横糸』との関係を、ちゃんと『織物』として理解し、自分の知識として定着させているからなのだろう。
特に、第一次世界大戦~『世界連盟』のあたりについての話は、あのややこしいヨーロッパの国々の国際関係が、手に取るようにわかった。
私が横から
「『スエズ運河』や『世界恐慌』についても、よくわかっていないみたいなんだけど」
と口を挟むと。身近な例をたとえに使いながら、
「と言うわけで、この『スエズ運河』ができたことで、得した国はどこでしょう?」
とか、
「モー娘の『ラヴ・マシーン』の中に出てくる歌詞は?『インフレ』?『デフレ』?」
と言うようなヒントを出しながら、クイズ形式で世界の経済の流れや、その影響を考えさせ、答えを導いていた。
娘は、
「円高だから、海外旅行が安く行けるって、喜んでいる場合じゃないんだ。日本の輸出品が、安く買い叩かれて価値が下がっちゃうなんて、大変な状況なんだ。早くこの状況を何とかしなくちゃいけないんだね、お兄ちゃん」
と言い、ちょうどニュースステーションで、まさにその問題を報道していたのを真剣に見ていた。
以前、ピアノの発表会の練習のときに、どうしても弾けないタッチがあって苦しんでいた時にも、兄がアドバイスをして弾けるようになったことがあった。
その時にも、我が子ながら、教え方が上手いなあと思いながら、二人で並んで連弾している後姿を見て、子ども達にピアノを習わせておいてよかったなあ・・・と思った。
兄も、4歳からピアノを弾き、中学・高校時代は学校行事や合唱コンクールでは常にピアノ伴奏をしていた。
発表会のときには、心配だったのか聴き来てくれた。
娘は、緊張したのか、いつもは間違わないイントロ部分で突っかかってはしまったが、二人で練習したところはスムーズに弾けていた。
娘と同じ中学時代の息子は、本当に大変だった。
2度も家出し、私は学校に行った時や、担任からの電話には、最初に言う言葉が、
「息子がいつもご迷惑をかけてばかりで、本当に申し訳ありません!」
と、まるで、米搗きバッタのように謝っていた。
その息子がなぜか今や法学部の3年生。
なんとも穏やかな好青年に成長し、スーツ姿で就職活動をしているなんて、当時の私には想像も付かなかった。
妹に勉強を教えている様子を見ていて、彼は何故教職を取らなかったのだろうかと惜しまれたが、今の教育現場で彼の個性を伸ばすのは、ちょっと大変かもしれないと思った。
社会に出てみて、自分で必要だと思えば、卒業してからも教職の単位は取れるのだから。
私も、いろいろな社会経験をしたことで、同年齢の先生達よりもスタートは遅れても、それが今、いろいろな場面で役立ち、活かされていると思うので。
さぁ、明日の中間試験。ベストを尽くして頑張れ、ピッピ!