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*(結晶)*ホワイトスクールと『さなぎ』の時代

2009-11-29 07:13:00 | 徒然なるままに
10月26日(木)

今日は、末娘のスキー合宿の保護者説明会&学級懇談会に参加してきた。

千葉市の中学校では、中学2年生の時に、グリーンスクール*(山)*(5~6月)、ブラウンスクール*(紅葉)*(10~11月)、ホワイトスクール*(雪)*(1~2月)と言う3つの季節のうちひとつが順番に回ってきて、群馬県にある『千葉村』と言う少年自然の家*(家)*で、自然体験教室を行うことになっている。
長男の時は、ブラウンスクール*(紅葉)*だった。
長女の時は、グリーンスクール*(山)*だった。
そして今回、末娘はホワイトスクール*(雪)*だ。

去年の画像などを見ながら、現地の様子や、生徒達の様子を見ながら説明を受けたのだが、その楽しそうなこと!
初めてスキー靴をはいた生徒たちが、現地の指導員の方々のご指導のおかげで、見る見る上達し、翌日には斜面にシュプールを描きながら滑り降りてくる映像には、思わずお母さん方から拍手が起こった。

その後、レンタルのスキーウェアーの見本を見せてもらったりしながら、持ち物などの質疑応答などがあった。

最後にお願いとして。
「このご時勢ですので、万が一、現地でインフルエンザが発症した場合、その生徒は保護者に迎えに来ていただくことになりますので、よろしくお願いいたします。電車でこられた場合は、駅まで職員が送っていきます」
と言うことだった。
スキーが出来る雪国に迎えに行く、と言うことは、スタットレスタイヤをつけ、雪道の運転に慣れていなくては大変なことになる。
万が一のときは電車で迎えに行かねばならない・・・。

幸い?に、我が末娘は、新型インフルエンザに罹患し、完治しているので、免疫は付いてはいるはずだが、他のインフルエンザに罹らないとは断言できない。
まして、今回のホワイトスクールでは、本人の希望と学年のほぼ全員一致で、実行委員長に選ばれているのだ。
これから冬本番に向けて、健康管理こそ、本人とその保護者の重要責務である。


説明会後、学級懇談会があった。
夏休み前と違って、各家庭での悩みは、『反抗期』と『勉強』だった。
中学2年生の時期は、初めてのお子さんの場合は特に、思春期・反抗期に入ると親はもちろん、子ども本人もいろんなことで、思い悩みぶつかり合う。

私も長男の時は、本人も、学年・学級自体も荒れていて大変だった。
長女の時は、グリーンスクール後に不登校になってしまい、親子で苦しんだ。
当時、子どもネットで知り合った先輩に、
「この時期は、子どもはみんな宇宙人。言葉なんか通じないの。どっかっちがう宇宙の彼方に飛んで行っちゃってるの。でもね、そのうち、ブーメランのように戻ってくるのよ。大きく成長して。だから、待つの。今は、母親としても自分が試されている修行の時なのよ。」
また、ある先輩には
「この時期にちゃんと親に反抗しておかないと、大人になってから大変よ~。
『私の子は反抗期なんて無くて、よく親の言うことを聞いて素直な子に育ったわ~』
なんていう人が、30歳、40歳になってから反抗期みたいになると、親は60歳前後で体力的にも立場的にも負けているから大変だよ。親の言うことなんて聞きやしない。挫折を知らないで大人になって壁にぶつかると、立ち直り方が分からないから、すぐ自殺に走ろうとしたりね。
だから、今のうち、親子でぶつかり合っておくのも大切なんだよ。」
「そうそう、学校で頑張っているから家でだらしなかったり、親に反抗的なんだよ。家で押さえつけられていたり、いい子を演じている子は、学校で自分より弱い子に当たったり、いじめてたりするよ。そうやってバランス取ってるんだよ。大人だってそういう人いるじゃない。
親が病弱だったり、ネグレクトだったりしたら、子どもは親に甘えられないし、反抗することも出来ない。親は子どもの鞘になってあげられるくらいどっしり構えて、『だめなものはだめ!』と言ってやらなくちゃ。」
と言われた。確かに。中学教師なんてやっていると、まさにどの学校の生徒にも、どの家庭にも言えることである。

長女が不登校になったときには
「今は『さなぎ』の時。今までとは違う外見や、自分の殻に閉じこもっている様子を表層だけで判断してはいけない。さなぎの中では外からは分からない劇的な変化が起こっている。
殻を自分で破って出てくる『時』は一人ひとり違う。
「さなぎ」を経て成虫する「完全変体」の蝶や蚕などは、なかなか出てこないからといって、さなぎを外から無理に割って取り出そうとすると中の幼虫は死んでしまう。
時期が来たら、自分でピッと背中を割ったり、繭を溶かして出て来る。
稀に、繭から顔までは出したけれど、全身出て来る前に力尽きて死んでしまう者もあるが・・・。
蝉だって、殻から出て来た時は真っ白で弱弱しいけれど、葉っぱにつかまってじっとして『世間の冷たい風』にさらされると、その虫自体の特有の色や模様がが出てくる。この『外の冷たい風にさらされる』の言うのが大事。
やがて、『その時』が来れば、自分から飛び立って行けるんだ。
中学時代は『さなぎ』の時代。自分で、どんな風に成長できるか分からないで『殻の中』でもがいている時。自分から殻を破って出てくるまで、親は忍耐強く見守るしかない」
とも言われた。

あれから7年経った息子は、国際法を学ぶ法学部で勉強し、「日本の経済を元気にする!」と言う志の元、就活に忙しい日々を送っている。
長女は高校卒業後、自分の夢を叶えて、日本中を飛び回り、昼夜も無い仕事をしながら、昨日も仕事先から
「今回北海道で仕事してるんだけど、ママ、お土産何がいい?」
と聞いてきた。たしか、先週は沖縄で、私のリクエストの『ミンサー織』の眼鏡ケースを買ってきてくれたばかりなのに・・・。

さあ、今バリバリの思春期・反抗期の末娘の5年後は一体どんな風になっているのだろう・・・。楽しみ・楽しみ*(音符)*
これって、子育て3人目の余裕かなあ・・・。
今や、末娘の背伸びにも、生意気な口にも
『ふ~ん、この子はこういうふうに反抗するだね』
なんて、冷静に観察しているところがある。
まあ、末娘のほうも、上2人に泣かされ悩まされて来た私を見ているだけに、そんなに外れたことをして私を苦しめるようなことはしないだろうが・・・。


明日は中間テスト。
終わったら、一緒にマイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』を見に行くことになっている。
頑張れ*(びっくり1)*ピッピ*(びっくり2)*