9月26日(金)
夜、「TEAM4」(フジテレビ系9:00~)を見た。
最初のシリーズから見ているが、少年犯罪をモチーフにしたこのドラマの内容には、毎回考えさせられることが多い。
《金曜エンタテイメント》
「ドラマスペシャルTEAM4・お母さんごめんなさい…殺人を犯した17歳少年の孤独とその裏に潜む歪んだ親子愛にあのチームが挑む!」草なぎ剛 西村雅彦 水野美紀 戸田菜穂 黒木瞳
今回の少年犯罪の背景にあるのが、虐待の連鎖、つまり「アダルトチルドレン」である。
今回の犯人の少年は、「人に愛されたことが無い」「人の愛し方を知らない」という生い立ちの持ち主で、実の親や、預け先の親戚の子などから、小さい頃から虐待やいじめを受けて育ってきた。
少年の言葉で、胸がえぐられるような思いをしたのは、実の父親から「しつけ」と称し、折檻(虐待)を受けている時、
「この人はお父さんじゃない。この人は、よその人か宇宙人なんだ。お父さんがこんなことをするはずが無い」と思うことで、自分の心がこれ以上傷つかないですむようにしているうちに、何も感じなくなっていた。そして、笑うことも忘れてしまった・・・」
というくだりと、
自分を捨てたお母さんが、今度の事件のことを知って、もし面会に来てくれたとしたら、7年ぶりに会ったお母さんにどうしてほしいかという質問に対して、
「抱っこして欲しい」
といった台詞に、やりきれない思いがした。
そして少年は、自分を虐めていた父や従兄弟もまた虐待を受けて育ち、その怒りや恨みを自分より弱い少年に向けることで晴らしていたのを知ったとき、同情するような顔になるのだ。
そして、自分より、新しい男との生活の方をとって、自分を捨てた母に7年ぶりで会ったら、「抱っこしてもらいたい」と望む少年の孤独・・・。
どんな理由があろうと「殺人」は許されない行為だ。
だが、「しつけ」と称し、子どもの身体や心に一生消えないような傷をつけたり、子育てを放棄するような親は、絶対に許せない!
ラストで、丹波肇(西村雅彦)と風見勇助(草なぎ剛)が、
「栄太は、まだ、自分を愛してくれる人に出会っていないだけだ。これからそういう人に出会うんだ。それは親でなくてもいいんだ」
というような台詞のやり取りがあった。
なんだか救いようの無いドラマ展開の中で、少しは救われる思いがしたやり取りだった。
「虐待の連鎖」「アダルトチルドレン」「ドメスティックバイオレンス」などの「暴力」の中で子どもが育つことの恐ろしさと悲劇性を痛感させるドラマだった。
草なぎ剛扮する風見勇助がなかなかの好青年である。
夜、「TEAM4」(フジテレビ系9:00~)を見た。
最初のシリーズから見ているが、少年犯罪をモチーフにしたこのドラマの内容には、毎回考えさせられることが多い。
《金曜エンタテイメント》
「ドラマスペシャルTEAM4・お母さんごめんなさい…殺人を犯した17歳少年の孤独とその裏に潜む歪んだ親子愛にあのチームが挑む!」草なぎ剛 西村雅彦 水野美紀 戸田菜穂 黒木瞳
今回の少年犯罪の背景にあるのが、虐待の連鎖、つまり「アダルトチルドレン」である。
今回の犯人の少年は、「人に愛されたことが無い」「人の愛し方を知らない」という生い立ちの持ち主で、実の親や、預け先の親戚の子などから、小さい頃から虐待やいじめを受けて育ってきた。
少年の言葉で、胸がえぐられるような思いをしたのは、実の父親から「しつけ」と称し、折檻(虐待)を受けている時、
「この人はお父さんじゃない。この人は、よその人か宇宙人なんだ。お父さんがこんなことをするはずが無い」と思うことで、自分の心がこれ以上傷つかないですむようにしているうちに、何も感じなくなっていた。そして、笑うことも忘れてしまった・・・」
というくだりと、
自分を捨てたお母さんが、今度の事件のことを知って、もし面会に来てくれたとしたら、7年ぶりに会ったお母さんにどうしてほしいかという質問に対して、
「抱っこして欲しい」
といった台詞に、やりきれない思いがした。
そして少年は、自分を虐めていた父や従兄弟もまた虐待を受けて育ち、その怒りや恨みを自分より弱い少年に向けることで晴らしていたのを知ったとき、同情するような顔になるのだ。
そして、自分より、新しい男との生活の方をとって、自分を捨てた母に7年ぶりで会ったら、「抱っこしてもらいたい」と望む少年の孤独・・・。
どんな理由があろうと「殺人」は許されない行為だ。
だが、「しつけ」と称し、子どもの身体や心に一生消えないような傷をつけたり、子育てを放棄するような親は、絶対に許せない!
ラストで、丹波肇(西村雅彦)と風見勇助(草なぎ剛)が、
「栄太は、まだ、自分を愛してくれる人に出会っていないだけだ。これからそういう人に出会うんだ。それは親でなくてもいいんだ」
というような台詞のやり取りがあった。
なんだか救いようの無いドラマ展開の中で、少しは救われる思いがしたやり取りだった。
「虐待の連鎖」「アダルトチルドレン」「ドメスティックバイオレンス」などの「暴力」の中で子どもが育つことの恐ろしさと悲劇性を痛感させるドラマだった。
草なぎ剛扮する風見勇助がなかなかの好青年である。
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