(この記事は、2013年1月10日に作成したものです)
本日、連チャンの投稿です。
釧路はそれにしても寒い日が続きますね。毎朝-15℃ですから、ホント寒い寒い。
昨日は職場の新年会でしたが、1次会を終えて外に出た後の寒さといったら、、、失神しそうになりました。そうそう、飲み放題のメニューの中に、釧路の地酒「福司」の
「活性清酒 純生」(冬季限定)があったので、2杯いただきました。甘口な日本酒が好みの方にはうってつけの「サイダーのような日本酒」。のんべぇじゃない私には結構よかったです。最近非常に酒に弱くなったので、ビール4杯を加えた時点で吐き気と頭痛が始まり、1次会で帰ってきてしまいました、、、
さて最近、全くクルマに関する記事を書いてませんでしたね。
義理の妹のクルマ探しの手伝いで、一時期かなり色々なクルマを運転してましたが、最近はそれほどでもありませんでした。自分のクルマもこれといってネタはありません。フルノーマルで故障無しですから、そんなもんでしょう。強いて言えば、
この1年間の平均燃費がちょうど10km/Lくらいだったことくらいです。
義理の妹がクルマの購入をなかなか決めてくれず、今年の8月の車検に向かって時間が過ぎるばかり。12年経過したクルマは、あちこちから振動や異音のオンパレード。周囲から早く買えと言われてるのに、決断から逃げてばかり。まさか車検を通してしまわないか、若干心配です。
ということで、最近乗ったクルマのインプレです。義理の妹に勧めるには少々幅が大きいという結論になった、スバルインプレッサベースのXVも乗りました。
(スバル フォレスター2.0i-L EyeSight)
全長×全幅×全高=4595×1795×1695mm/ホイールベース=2640mm/車重=1480kg/
駆動方式=4WD/2リッター水平対向4DOHC16バルブ(148ps/6200rpm、20.0kgm/4200rpm)/
燃費=15.2km/リッター(JC08モード)/価格=250万9500円
トランスミッション:CVT
最近、SUVがすっかりお気に入りの私ですが、このクルマも以前から楽しみにしてました。EJ型エンジンではなくFB型ですし、きっとトルクがあって乗りやすいだろうと。
①室内空間
SUVの良いところのひとつは、腰をあまりかがめずに車内に乗り込めることです。そう思ってドアを開け、よっしゃーと乗り込もうとしたら、ハンドルにヒザがガツンとぶつかりました。あれ?と思いつつ、ともかく運転席に座ってシートとハンドル位置を調整し、適正なドラポジをとってみると、、、さっきハンドルにヒザをぶつけた理由がわかってきました。ダッシュボードが結構低めで、ステアリングコラムが足のすぐそば、真下から生えてきている感覚だったのです。なので、どうやってドラポジをとろうとも、ダッシュボードとハンドルが何だか腰やヒザに向かって迫ってくる気がするのです。これはちょっと気になるなぁ、という感じです。これに関して、
「モーターファンイラストレイティッドvol75」の中で、
福野礼一郎さんが似たような事を指摘しているようなので、後日確認してみたいと思います。
私のティグアンが基準になってしまいますが、Aピラーがあまり寝ていないので見晴らしは良い。良いのですが、なんか頭上が落ち着かない。こらまた何でだろう?と考えてみると、頭上空間が妙にすかすかしていることがわかりました。うーん、なんだかなぁと思いました。視点は当然高いので、そこは気持ちよいです。
ブレーキやアクセルペダルの角度は適正と思います。ベースの現行インプレッサから今回のフォレスターを作るにあたり、ペダルに関しては見直しをしているようで、ここは安心です。
後席の座り心地は、頭上空間の件を除いては、「座面長、バックレスとの角度、前席との一体感、左右の見晴らし(ウインドウシルは低め)」とも問題なさそうです。座面のクッションの厚みはそこそこ良さそうな雰囲気です。トランクルームも十分な広さでした。リアシートはフルフラットになりませんが、開発チームが「シートの質を落としたくない」と主張したのでこうなったそうです。
②走ってみて
停止状態から加速しくと、CVTとは思えない自然な加速をしていきます。制御技術は進んだのだなぁと感心。低中速トルクは、EJエンジンとは全く違って、しっかり出してくれます。これはうれしいです。ただし、あくまでもCVT。一定の速度から少し加速したいと思ったとき、アクセルを少し踏み足しても欲しいトルクを瞬時に返してはくれません。反応は遅いです。慣れれば気にならない程度にうまく制御してますが、DCT(日産GT-R、三菱ランエボ、VW&AUDI全般、ポルシェ等々)やロックアップ領域の広いAT(BMW(ZF製)やマツダのスカイアクティブなど)に比べると見劣りします。追い越しの時の「一発ドカーン」と加速したいときも同様で、加速は「モワー」です。
しかし、このエンジンの基本は「低速トルクはきちんとあり、回してもそこそこパワーを返してくれる」良いエンジンであることは間違いないと思います。
直線でスピードを上げていっても不安感は出てきませんし、そこからブレーキを踏めばまずまず効きます。でこぼこ道を走っても、安っぽくポンポン跳ねたりせず、良い感じでいなしていきます。コーナーにさしかかってハンドルを切ると、電動パワステにありがちな薄味な感触を返してきます。電動パワステの制御はうまく躾けられてるようで、トヨタビッツのようなへんてこなフィールではないので、そこは安心しました。旋回姿勢は、重心の高いSUVとは思えない軽快なものです。このとき感じたのは、ティグアンのように車体の中心を軸に自転するのでは無く、どっちかと言えばリヤを動かさず、フロントの向きだけを変えていく、、、そんな感じでしょうか。
③とりあえず結論
20分ほどの試乗で感じたのは以上です。スバル全般にいえることですが、駆動系のフリクションがとても少なく感じるのは美点ですね。平たく言えば、エンジンやタイヤが回っている時に引っかかりを感じない。「スーッ」と加速していくということ。これは気持ちの良いものですね。
オフロード性能が高いそうですが、さすがに試せませんでした。高速長時間運転、後席に長時間座ったときどうなるのかも、試してません。
あくまでも私見ですが、国産SUVの中では今のところCX-5がダントツ1位。二位がフォレスターになりました。三菱アウトランダーには乗ったことが無いので、そこは踏まえていただければ。いずれにしても、フォレスターのトランスミッションがCVTであることと、ダッシュボードの低さと頭上のスカスカ感がマイナスになりました。興味のある方は、乗り比べてみて下さい。コストパフォーマンスは、CX-5同様高いと思います。
(スバルXV 2.0i-L EyeSight)
【スペック】
全長×全幅×全高=4450×1780×1550mm/ホイールベース=2640mm/車重=1390kg/
駆動方式=4WD/2リッター水平対向4DOHC16バルブ(150ps/6200rpm、20.0kgm/4200rpm)/
燃費=15.8km/リッター(JC08モード)/価格=246万7500円
トランスミッション:CVT
インプレッサベースのXV。実はこういうセダンペースの車高高いクルマも最近好きになりました。ティグアンを買うまでは、スポーツ(またはスポーツセダン)カーをマニュアルで!と騒いでましたが、今はすっかりこの状態です。
というわけで、早速車内に乗り込んでみましょう。
①室内空間
セダンベースなので、腰を折らずに室内に乗り込めませんが、座って周囲をぐるりと見渡すと、ダッシュボードやハンドルの位置、頭上空間はフォレスターより明らかに自然でした。こりゃよい。ドラポジもしっかりとれました。それでも若干、ハンドルが下から生えてくる感じは残ってます。もともとそういう設計なのでしょう。でも、フォレスターよりずっと自然です。シートの作りは、昔のスバルが酷かったのと比べるとかなり良くなってます。ここもうれしいところ。
②走ってみて
エンジンとトランスミッションの組み合わせは、フォレスターの試乗車と同じです(厳密にはフォレスターよりエンジンの馬力が2馬力多い)。しかし、車重が軽いのでゼロ発進の加速は明らかにこちらの方が良いです。それ以外、中間加速や追い越し加速の反応はフォレスターと同じ、モワーっとしたものです。しかし、でこぼこ道の足さばきはこちらのほうが「余裕のある」いなしかたでした。つまり、もうちょっと酷い道でも、まだ衝撃を和らげてくれそう、そんな感じです。ベースのインプレッサより、足回りの一部部品を強化しているそうですので、もしかしたらその辺も関係あるのでしょうか。旋回姿勢は、フォレスターより当然ながらロールは少なめでひらりと曲がってくれます。インプレッサと比べて、ロールがでかくて怖い、といったことはなく、車高を上げてかえってストロークが増えたからか、旋回中の不整路面や波を打った路面でもかえって懐が深い、じわっとした旋回をしてくれたので、これもうれしかったです。なのに、印象としては「ヒラリ」と軽快に曲がってくれる、というものです。ブレーキはフォレスターと同じかどうかの確認をしてませんけど、しっかり効きます。法定速度付近でのブレーキングに限っては、私のティグアンより減速Gがリニアに出る感じなので、安心感にもつながりました。
③結論
CVTじゃなかったら買いです。
ていうか、ワタクシちょっと欲しいかも~。当初はフォレスターの方が良い結果が出るのでは?と思ったけど、乗り比べてみると、XVの方が良いと感じました。しかしあくまでも砂利や砂といった悪路や急な坂の走行性及び積載能力はフォレスターでしょうけど、最低地上高がそれほど変わらないこの2車。悪路と荷物の量の件さえ納得できるのなら、XVをお勧めしたいところです。
試乗後、お客さんが購入したオレンジのXVに、オプションのルーフレールと銀メッキのドアハンドルを装着した実車を見ましたが、とても素敵でした。乗って良し、見て良し、で、あまりにも印象が良かったので、本を買ってしまいました。
「新型スバルXVのすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報)」です。「~のすべて」シリーズの本を買ったのはこれが初めてです。それくらい気に入ったクルマでした。今すぐ買う確率はゼロにもかかわらず、この手の本を買ってしまうほど、今の自分のツボにはまったのでしょう。
ベースのインプレッサより細かい所に手が加えられていることが詳細に書かれていました。
今のスバルのクルマは、若干田舎くさいデザインでも走りが良くて、部品も精密な感じがする、昔よりボディ剛性が良くなったし、ひどいと言われていたシートも良くなった、とても「親切な」クルマだと思いました。ただ、スバルはATを今後作る気はなく、CVT一辺倒で行くようです。そこが残念でなりません。逆に言えば、CVTさえ気にならなければ十分買うに値すると言うことにもなりますので、気になる方は是非試乗してみてはいかがでしょうか。