明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(601)連載501回から600回を振り返って・・・カンパのお願い

2012年12月22日 23時30分00秒 | 連載の節目に・・・カンパのお願い

守田です。(20121222 23:30)

みなさま。「明日に向けて」が本日で連載600回を超えました。当初配信した「地震情報」48本とあわせて今日で649本目になります。僕なりに、放射能時代を生き抜いていく上での何かのヒントをご提供したいと思ってきました。僭越ながら少しはお役にたてたのではないかと思っています。

もちろんこうした活動は、多くの方のご支援があってこそ成り立ってきました。たくさんの方が講演に呼んでくださったり、繰り返しカンパをしてくださったおかげで、活動を継続してこれました。深い感謝を述べさせていただきます。
同時に、今後の活動の強化のために、再々度、みなさんにカンパを訴えます。そのためにもこの間の活動を振り返り、今後、僕が取り組もうとしている課題を明らかにしておこうと思います。

「明日に向けて」が連載501回を迎えたのは本年の7月1日のことでした。以降、今日まで東北の岩手県大槌町、山形県山形市、米沢市、福島県会津若松市、いわき市、福島市、宮城県仙台市を訪れたことをはじめ、京都近郊の都市、広島県、福井県なを回ってくることができました。
とくに印象深いのは、若狭湾の周りの地域のみなさんに呼んでいただいたことです。日本の中で唯一原発が稼働しており、福島とともに原発事故の危険性が最も懸念される地域ですが、その中で訪れた町は、西から兵庫県篠山市、丹波市、京都府舞鶴市、宮津市、与謝野町、伊根町、福井県大飯町、高浜町でした。

招いてくださった方は多様ですが、農の営みに従事する方たちが多かったことに特徴がありました。都市生活を捨てて農村に赴き、有機農を営んでいる方たちも多い。その方たちとのつながりから、地域で農の営みを長く続けている方々も参加してくださいました。美味しい食べ物で僕を迎えてくだり、とても温かい交流を重ねることができました。
地域の自治会が講演会を主催してくださったこともありました。ある町は講演会に町長がメッセージを送ってくださいました。これも都市部ではありえないことです。とくに兵庫県篠山市では、原子力災害への対策への関わりもさせてもらうなど、市の人々との関係が深まっています。

他方で広島県の各都市のみなさんとの交流も深めることができました。尾道市の方たちが僕を呼んでくださったことから始まり、近くの地域に輪が広がり、夏には尾道市、福山市、三原市での連続企画が実現しました。さらに11月に広島市に呼んでいただき、今後、三次市などにも訪問する予定です。
広島でお話すると、集った方の中に被爆者や、2世、3世の方がおられます。アメリカ軍が作った被爆者の調査機関ABCC(原爆傷害調査委員会)に「子どもの頃に自分が調べられていることが最近分かった。悔しい」などと話してくださる方もいました。
繰り返し述べてきたように、内部被曝隠しは、原爆を投下したアメリカによる被爆者調査から始まっています。それだけに広島・長崎は、深いところで福島原発事故につながっています。だからこの事故と問うときには、原爆投下に遡って問題を見ていかなくてはならず、その意味でも広島の方に繰り返し呼んでいただけることは僕にとってとてもありがたいことです。

同時にそもそも僕は、昨年の3月11日以降、不思議なほどに被爆者や2世、3世の方と出会ってきました。亡くなられた被爆者の方たちの魂が僕の背中を押してくれているのだと解釈してきましたが、実は僕の父自身が、原爆投下時に陸軍兵士として呉に入り、被曝していた可能性が高いことを今年になって確信しました。
父の被曝がどれぐらいだったのか、30年以上も前に父が59歳で他界してしまったので知る由もないのですが、そうであれば僕も被爆2世であることになります。いやその後の原水爆実験のことを考えるならば、私たちのほどんとが放射線被曝を受けている犠牲者です。その重大な事実への認識を今更ながらに深めてきたのがここ数ヶ月でした。

それらを東北の諸都市、若狭湾周辺、広島各地の方々と出会いながら深めてきたわけですが、同時にこれらの人々との触れ合いは僕に、この国が底辺から、確実に変わりつつあるという確信ももたらしてくれました。どこにいってもたくさんの人々が覚醒して、この問題を考え抜いているからです。本当にすごい熱気がいたるところを支配しています。
ちなみに総選挙の後に、僕はすぐに「この選挙は民意を反映していない」という分析しましたが、そのように僕が考えられたのは、今、ここに上げた地域を回っていて、そこでのみなさんの真剣な眼差しと、選挙をめぐる喧騒があまりにかけ離れていることを感じていたためでした。とくに都市部から離れたところで進んでいる変革の息吹は本当に力強いのに、選挙に結びついていなかった。
そのため、僕には自民党圧勝という結果にはなんら驚きませんでした。むしろ確実に育っている熱気を強めるために、これまで出会った方たちと連帯していこうと、選挙前からすっきりと思うことができました。今も自民党の小選挙区制によって歪められた圧勝によって、より多くの人々が覚醒するだろう、ならばそこに棹させばいいと織もいます。そうすれば私たち民衆の能動性は必ずより強くなっていきます。

この時期を振り返って、もう一点、触れておかなくてはならないことは、僕が本年初頭より、体調をひどく悪くしてしまい、気功の達人である友人の医師や、その知り合いの漢方医さんに診てもらいつつ、セルフケアを重ねてきたことです。
真っ先に取り組んだのは食事改善でした。それまでも玄米を食べていたのですが、いったん酒と肉を完全に断ちました。また意識的に食べものよく噛み、ゆっくりと味わって食べるようにしました。その結果として体重が減りだし、、悪かった内蔵も回復し始めました。体重は70キロから62キロにまで落ちて維持されています。

しかし体調自身はそれ以降も一進一退が続き、夏前と秋に再度、悪い方に向かってもしまいました。さまざまなストレスを引き受けすぎたことが要因で、ある種の活動を減らさせていただくことにしました。また食べ物のことの研究をさらに深め、身体のケアにつとめてきました。その結果、数日前の診断で今年になって一番いい状態にまで身体をもってこれていることが分かりました。
もっともまだ完全にいい状態になったとは言えず、セルフケアの継続が必要です。そのために食事療法だけではなく、昨年3月以降、途絶えていたトレーニングを再開していくことが重要だと思っています。今回、大槌町にプロのスポーツトレーナー、キムカツコーチと訪問し、健康体操のレクチャーなどをしてもらいながら、自分自身がトレーニングが必要なのだということに強く目覚めました。

この体調のことは、個人的なことでありながら、同時に大切な社会的ファクターを持つ問題だと思っています。なぜなら今日、多くの方が津波被害によっても、被曝によっても、体調を崩されているからです。すでに亡くなられた方もおられます。こうした事態に健康面でのサポートを強化する必要があります。被曝の影響が現れることを待っていてはならず、身体にいいことを重ねて対処していくことが大切です。
そのことと放射線被曝の危険性の認識を深めることがセットになっていかなくてはなりません。内部被曝のメカニズムに対する知識を深めつつ、被曝に対応するための知恵を豊かにしていくことが必要なのです。僕としては自らの身体を通して学べたことをさらに深めながら、こうした点に今後、より力を注いでいこうと思います。

そのために以下の4点の研究と普及に取り組んでいこうと思います。(1)内部被曝のメカニズムとその危険性について。(2)放射線学が歪められてきた歴史について。原爆と放射線の関係性。(3)放射線測定に関する知識について。(4)被曝対策の方法について。(被曝をしてしまった場合にどうするのかという点と、被曝をいかに免れるのかの2つ)
より具体的には(1)では物理学・化学、分子生物学、医療、社会学(思想を含む)の4つの側面から深めていきます。(2)では原爆投下の影響、原爆傷害調査委員会(ABCC)および放射線影響研究所、原水爆実験と被曝、原発事故との比較検討論の4つの側面から深めていきます。(3)では日本の汚染の実態、測定のノウハウ、測定器、市民測定所の運営に関しての4つの側面から深めていきます。
(4)では被曝に免疫力をあげて対抗する方法(食事療法と運動療法の2つ)、被曝医療の現状(西洋医学と東洋医学の2つ)、避難をめぐる問題、除染の可能性の4つ側面から深めていきます。
 
これらを「明日に向けて」を媒介に発信しつつ、可能であれば書籍にまとめたいと思います。そのため強めたいのはインタビューとアンケートです。多くの方の声を拾い上げ、みなさんと一緒に問題を考察し、私たち自身をもっと賢くしていきたい。
またこれらの成果を、関東・東北への関わりの中に結びつけ、被災地支援を健康サポートの面から進めていきたいと思います。こうしたことのためのに、前々から計画していた内部被曝の知識と免疫を上げる内容を平易に解き明かした絵本のようなパンフレットの作成にもチャレンジするつもりです。

もちろん、原発再稼働を止めるための活動や、震災遺物(がれき)の広域拡散を止めるための活動も重要で、可能な限りの関わりを持ちたいと思いますが、僕自身としては上述の内容を自分のフィールドと捉えて、各地で奮闘しているみなさんの力になるべく努力しようと思います。

このためには取材・活動展開費が必要です。僭越ながらみなさんに、再度こうした活動へのご支援・カンパを訴えたいと思います。振込を記しておきます。どうかよろしくお願いします。

すでに自民党政権がスタートしています。この政権は民意を反映したものとは言えませんが、政治権力だけはしっかりと握っています。安倍総裁はさっそく原発再稼働の可能性を示唆し、沖縄普天間基地の辺野古への移設を打ち出しました。
「国防軍」の創設をうたい、選挙の最中に、憲法の基本的人権条項の否定まで示唆する人々が政権を握ったのですから、腹をくくってこれと対決していくことが問われるでしょう。そのためにも僕は私たちの知力を鍛えるために奮闘したいと思います。そのことで一緒に草の根から民主主義を育てましょう。民主主義を担う私たち自身を成長させましょう。
「明日に向けて」の(602)以降の記事も、ただただそのために書き続けます。ともに前に進みましょう!


振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金
口座番号 2266615

*************

2012年8月から12月までのあゆみ
【7月】
7月6日 白い鳩保育園にて講演(京都市北区)
7月7日 小水力関連で古谷さんと対談(京都市東山区)
7月8日 長岡京市にて講演(京都府長岡京市)
7月14日 大槌町寺野勤労体育館にて講演(岩手県大槌町)
7月14日 大槌町第5集会所にて相談会(岩手県大槌町)
7月15日 大槌町吉里吉里吉祥寺で講演(岩手県大槌町)
7月15日 大槌町安渡第2集会所にて相談会(岩手県大槌町)
7月17日 山形市遊学館にて講演(山形県山形市)
7月18日 山形市遊学館にて講演(山形県山形市)
7月18日 米沢市伝国の杜置賜文化ホールで相談会(山形県米沢市)
7月18日 米沢市伝国の杜置賜文化ホールで講演会(山形県米沢市)
7月19日 会津若松放射能情報センターで講演会(福島県会津若松市)
7月21日 西陣和楽園で講演(京都市北区)
7月22日 東山区やすらぎふれあい館で講演(京都市東山区)
7月29日 北部クリーンセンター近くで講演(京市右京区)
講演15回岩手県大槌町、山形市・米沢市・会津若松市訪問

【8月】
8月9日 京都市にて講演
8月15日 京都府ゴーゴーワクワクキャンプで講演
8月18日 広島県尾道市にて講演
8月18日 広島県福山市にて講演
8月19日 広島県三原市にて講演
8月22日 京都府東舞鶴にて講演
8月23日 京都市労働学校にて講演
8月25日 京都市PAOSにてロクローさんと対談
講演等8回

【9月】
9月1日 山水人にて中嶌哲演さんと対談
9月2日 京都市西京区母親大会で講演
9月7日 広島県尾道市にて講演
9月8日 大阪市にてシンポジウム参加
9月9日 長野県高藤町の「小さな命の祭り」で講演
9月15日 高木基金放射線測定室講習会に参加(福島県いわき市)
9月16日 京都府与謝野町にて講演
9月16日 舞鶴復興ミーティングに参加
9月21日 京都市北白川 いずみ保育園にて講演
9月24~27日 台湾に旧日本軍性奴隷問題被害女性を訪問  
9月27日 兵庫県篠山市にて講演
9月28日 兵庫県丹波市にて講演
9月28日 京都府舞鶴市にて講演
講演等11回 台湾訪問

【10月】
10月4日 東京で内部被曝問題研記者会見に参加
10月7日 同志社大学の寮で原発事故避難の心得を講演
10月8日 京都OHANAプロジェクト大槌訪問報告会で講演
10月8日 滋賀県大津市で肥田舜太郎さん講演会に参加
10月20日 京都市左京区「茶山のさと」にて講演
10月21日 京都市室町学区ソーシャルキッチンにて講演
10月24日 篠山市原子力災害対策検討委員会会議に参加
10月27日 大阪府島本町にて講演
10月29日 奈良県奈良市にて講演
講演等7回

【11月】
11月2日 京都市北白川万井医院訪問
11月3日 大阪・イノチアクションで講演
11月4日 京都市にて衆議院議員平智之さんと対談
11月11日 京都市醍醐・母親大会で講演
11月13日 同志社大学の授業にて講演
11月13日 京都市ライトハウスにて講演
11月15日 グアテマラ・マヤ、スピーキングツアーに参加
11月18日 広島市にて講演
11月25日 京都市ベジタリアンフェスティバルにて講演
11月25日 京都府宮津市にて講演
11月25日 京都府伊根町にて講演
講演等9回

12月1日 福井県大飯町にて講演
12月2日 福井県高浜町にて講演
12月6日 京都市あゆみ助産院にて講演
12月8日 京都市YWCAにて講演
12月9日 「畑とつながる暮らし方」出版祈念パーティーに参加
12月11日 京都市仏教大学にてフライングダッチマンとの企画で講演
12月12日 兵庫県篠山市原子力災害対策検討委員会会議に参加
12月12日 篠山市でなんでも質問会で講演・応答
12月14日 小さき花・市民の放射能測定室訪問
12月15日 宮城県仙台市の被災者企画に参加
12月16日 福島市取材
12月18日 岩手県大槌町吉里吉里仮設にて講演
12月19日 岩手県大槌町小鎚第17仮設にて講演
講演等8回 
(501)~(600)の間に講演58回

 

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明日に向けて(520)連載500回を越えて・・・カンパのお願い

2012年08月04日 23時30分00秒 | 連載の節目に・・・カンパのお願い
守田です。(20120804 23:30)

「明日に向けて」が7月1日の段階で501回に入り、今日の段階で520回を
迎えました。それ以前の「地震情報」を46回出していますので、現在
566回を数えることになりますが、ともあれ500回を越えたことは自分で
も感慨深いものがあります。

本当はこの段階で何かコメントを書こうと思ったのですが、6月末の、
ドイツのお二人と広島から東京へと同行した行動のこと、その後の大飯
原発再稼働反対運動へのコメント、そして7月中旬からの岩手県大槌町
から山形・米沢・会津若松の訪問が続き、書く余裕が持てませんでした。

ようやく少し講演の手があくなかで、今日、400回から520回を自分なり
に振り返り、この間の講演や訪問などをまとめることができました。
そしてそれらをもとに、みなさんに、再度、カンパの要請の呼び掛けを
させていただこうと思います。


この3月から7月の行動は、僕自身にとってそれまでの行動よりも質の変
化の上に重ねてくることができたものでした。それは一つには講演に呼
んでいただく機会も、呼んでいただける地域も大きく拡大したことに現
れています。とくに5月から7月にかけて行った講演・司会は43回。2日
に1回近いペースで、いろいろな地域を駆け巡らせていただきました。

同時に自分なりには、「がれき」問題の切迫性の中で行われ西日本各地
の集会や、福島・宮城・岩手・山形においての、それぞれの切実な放射
線防護の必要性と結びついた講演活動を積み重ねてくることができたよ
うに思っています。僭越ですがそれぞれの場のみなさんに何がしかの貢
献ができたように思います。

違った言い方をするならば、それぞれ、僕を呼んでくださったみなさん
が単に知識を求めて集会を行ったのではなく、知識を糧に行動されて
いった。僕が提供したものを自由に取り込んでくださり、血に肉にかえ
てくださって、それぞれのパワーに変えていかれた。そんな質の高い交
流の積み重ねを本当にたくさんの場でできたように思うのです。

何というか、そこには私たち民衆の覚醒の過程、私たち民衆が力を得て
いくこと、デモス(民衆)のクラチア(力)を拡大していく素晴らしい
息吹がありました。しかもそれは急速に育ちつつある。おそらく日本中
でこういうことが起こっていて、それが首相官邸デモなどにもつながっ
ているのだという実感が僕にはあるし、そのささやかな一翼を僕も担う
ことができたのだと自負しています。とても喜ばしいことです。

こうした活動が可能になったのは、みなさんが繰り返し、カンパをして
くださり、またさまざまな活動で僕の行動を支えてくださったからです。
みなさんの全てのサポートに対して、心かの感謝を述べさせて頂きます。


ここからぜひともさらに前に進みたい。大きく問われるのは、脱原発運
動そのものの深化・発展・拡大と、それに密接に絡むものとしての放射
線防護活動の深化・発展・拡大です。前者では首相官邸前行動や大飯原
発再稼働反対現地行動などにみられる直接行動をさらに強化することや、
ようやく産声をあげた緑の党を育てていくことなどがありますが、これ
と同時に、現に今、膨大に漏れている放射能への対策も強化していく必
要がある。

僕自身はとくに後者を担うことを自分の役割と考えているわけですが、
そのためには第一に、放射線防護の理論的・科学的・思想的内容をさら
に前進させることが必要だと思っています。この点では6月に大変刺激を
受けたECRRが切り開いてきている地平を完全に我がものとする形で学び、
発展させていく必要があります。そのことでICRP批判の地平をさらに大
きく高める必要があるし、それが可能だと思っています。

第二に、こうした地平にたちつつ、放射線計測の市民的質をアップして
いく必要があります。とくにこの間の幾つかの市民測定所の優れた実践
に学び、それを市民相互が共有し合っていくこと、ないしはその可能性
を大きく拡大することが問われています。これをすでにこの領域をリー
ドしている方たちに学び、結合して進めていく必要がある。

第三にさらにこうした作業をより高度に組織化していくことが必要です。
といっても上から何かの組織的なものをかぶせていくのではありません
が、個人の努力の枠を越えた有機的な連関を作り出していくこと、例え
ば市民測定所の連関であるとか、土壌調査・尿の調査の市民的組織化で
あるとか、そうした面での市民活動相互のリンクをもっと強めていくこ
とが大切だと思います。

第四にそれを健康被害調査にまで広げていく必要がある。そのための有
効な調査方法、データ収集のあり方そのものを開発し、進めていくこと
が必要です。より正確に言えば、上述のものも含めて、すでに多くの方
たちが着手しているそれらのことをより組織的に進めるということです。

第五にこうしたことを可能とする何らかの組織的動きを強めることが求
められます。僕はそのひとつが「市民と科学者の内部被曝問題研究会」
を発展させていくことだと思っていますが、それ以外にも可能なあらゆ
ることにチャレンジしていく必要があると思っています。その中には新
たなメディアの立ち上げへの挑戦、新たな冊子の発刊、新たな本の執筆
などなども含みます。実はすでに各方面から話が舞い込んできているの
で、それらを足がかりにできることを考えようと思っています。

ともあれそれらに可能な限り尽力することで、私たちの国の放射線防護
活動の質を格段に上げていくこと、そのことに僕は自分の全精力をつぎ
こんでいこうと思います。

そのためには資金が必要であり、みなさんにお力添えを訴えようと思い
ます。これまでの僕のカンパの訴えは、我が家の経済状況の苦境に関し
てのもので、われながら悩ましい思いでの発信とならざるをえませんで
した。その状況が抜本的に変わったわけではないのですが、しかしこの
間、講演回数が大きく増えたこと、また同時に謝礼も増やしていただけ
たことなどにより、何とか生活を回すことは出来始めました。またこの
点は、さらに資金獲得のためにも、有効な冊子を作るなどして、展望を
広げたいと思っています。

ではなぜカンパを訴えるのか。何よりもこうした活動をさらに拡大する
ためにです。とくにもっと頻繁に東北・関東との往復をしていく必要が
ある。もっと頻繁に各地に赴き、調査を行い、交流を行い、記事を書き、
それで各地をつなげていく必要がある。とくに重要なのは福島県のみな
らず、岩手、宮城、山形などなど東北各県への関わりの強化です。ここ
から大きな声があがってこそ、私たちの国の放射線防護は抜本的な強ま
りを見せていくことができるようになる。それは脱原発の声にそのまま
連なるものになりますが、そのための活動資金を求めたいのです。

繰り返しのカンパ要請ですが、今回は気がひけるなどとは言わずに、積
極的にみなさんにサポートをお願いしようと思います。必ずそれを放射
線防護活動の発展につなげますので、みなさま、どうかよろしくお願い
いたします。振込先を以下に記しておきます。

振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金
口座番号 2266615

***********

2012年2月中旬から2012年8月4日までの歩み

【2月】(15日以降)

2月15日 国際婦人年で講演

2月18日 「あすのわ」で講演(滋賀県大津市)

2月25日~27日 福島市内にて放射能除染回復プロジェクトに参加

2月合計で講演5回演説3回
福島市内訪問

【3月】

3月1日 給食人サークルで講演(京都市東山区)

3月6日 『内部被曝』岩波ブックレット上梓

3月9日 岩波書店『世界』4月号に「放射線防護に市民と科学者が立ち上がった」を掲載

3月10日 ばいばい原発310京都に参加

3月11日 映画『バベルの塔』で講演(京都市同志社大学)

3月15日 修学院児童館で講演(京都市左京区)

3月18日 北区母親大会で講演(京都市北区)

3月25日 高木基金放射線測定室講習会に参加

3月27日 『内部被曝』出版記念会で講演(京都市伏見区)

3月30日 福島大学荒木田さんと対談(京都市下京区)

講演・対談6回 デモ参加1回 講習会参加1回
『内部被曝』岩波ブックレット上梓
「放射線防護に市民と科学者が立ち上がった」(『世界』)執筆


【4月】

4月1日 肥田さん修学院講演会に参加

4月2日 肥田さん本願寺講演会に参加

4月5日 京丹波果歩果歩にて講演(京都府京丹波町) 

4月8日 京都測定所オープン講演(京都市伏見区)

4月14日 小水力シンポジウムに参加(京都市)

4月15日 四日市ハハ山イベントで講演(三重県四日市市)

4月21日 映画『子どもたちの夏チェルノブイリ福島』で講演(京都市みなみ会館)

4月22日 「市民と科学者の内部被曝問題研究会」設立総会・講演会に参加(東京都)

4月28日 同志・安藤栄里子さんとのお別れ会に参加

4月29日 「がれき」問題学習会に参加(京都市左京区)

講演4回
内部被曝問題研の参加。常任理事、広報委員長、総務企画委員に就任


【5月】

~「がれき」問題で連続講演~

5月5日 関西電力京都支店前行動に参加

5月7日 キッチンハリーナにて講演(京都市左京区)

5月8日 篠山市市民センターにて講演(兵庫県篠山市)

5月9日 たかつかさ保育園にて講演(京都市北区)

5月10日 近江八幡にて講演(兵庫県近江八幡市)

5月10日 キッチンハリーナにて講演(京都市左京区)

5月11日 尾道にて講演(広島県尾道市)

5月12日 ひまわり保育園にて講演(京都府綾部市)

5月12日 保育園保護者などに講演(京都府綾部市)

5月19日 富士吉田市で講演(山梨県富士吉田市)

~矢ヶさんとジョイント講演~

5月20日 仙台市で講演(宮城県仙台市)

5月21日 放射線測定室「小さき花」訪問

5月22日 放射線測定室「てとてと」訪問

5月23日 福島大学シンポジウムに参加(福島県福島市)

5月24日 福島市で講演(福島県福島市)

5月25日 矢ヶさんと南相馬小高地区など調査

~矢ヶさんとの同行はここまで~

5月27日 伏見区エコロジーセンターで講演(京都市伏見区)

講演13回
富士吉田市・仙台市・宮城県南部・福島市・飯舘村・南相馬市訪問


【6月】

6月1日 さつき保育園で講演(京都市北区)

6月2日 北区ライトハウスで講演(京都市北区)

6月4日 カライモブックスで講演(京都市上京区)

6月8日 「フクシマから考える一歩の会」で講演(広島県尾道市)

6月9日 宇治市生涯学習センターで講演(京都府宇治市)

6月10日 肥田舜太郎さん講演会に司会として参加(京都府京丹波町)「

6月16日 京都市茶山のさとで講演(京都市左京区)

6月20日 エルコープ西センターにて講演(京都市南区)

6月22日 映画『チェルノブイリハート』で講演(兵庫県篠山市)

6月23日 映画『チェルノブイリハート』で講演(兵庫県丹波市)

6月23日 舞鶴社会保障推進協議会定期総会で講演(京都府舞鶴市)

6月23日 舞鶴市市民交流会に参加

6月24日 三重県四日市市で講演(三重県四日市市)

6月26日 ドイツのお二人と放影研訪問

6月26日 ドイツのお二人の講演会に司会で参加(広島県広島市)

6月28日 お二人の京都講演会に参加

6月29日 お二人の東京講演会に参加

6月30日 飯舘村長谷川健一さんと対談(京都市龍谷大学)

6月30日 映画『内部被ばくを生き抜く』で講演(京都市下京区)

講演・司会15回
ECRR会長とドイツ放射線防護協会会長の放影研訪問、広島・京都・東京講演に同行


【7月】

7月6日 白い鳩保育園にて講演(京都市北区)

7月7日 小水力関連で古谷さんと対談(京都市東山区)

7月8日 長岡京市にて講演(京都府長岡京市)

7月14日 大槌町寺野勤労体育館にて講演(岩手県大槌町)

7月14日 大槌町第5集会所にて相談会(岩手県大槌町)

7月15日 大槌町吉里吉里吉祥寺で講演(岩手県大槌町)

7月15日 大槌町安渡第2集会所にて相談会(岩手県大槌町)

7月17日 山形市遊学館にて講演(山形県山形市)

7月18日 山形市遊学館にて講演(山形県山形市)

7月18日 米沢市伝国の杜置賜文化ホールで相談会(山形県米沢市)

7月18日 米沢市伝国の杜置賜文化ホールで講演会(山形県米沢市)

7月19日 会津若松放射能情報センターで講演会(福島県会津若松市)

7月21日 西陣和楽園で講演(京都市北区)

7月22日 東山区やすらぎふれあい館で講演(京都市東山区)

7月29日 北部クリーンセンター近くで講演(京市右京区)

講演15回
岩手県大槌町、山形市・米沢市・会津若松市訪問




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明日に向けて(406)連載400回を超えて・・・カンパのお願い

2012年02月12日 14時00分00秒 | 連載の節目に・・・カンパのお願い
守田です。(20120212 14:00)

京都市長選をになっていたこの1月に、「明日に向けて」は連載400回を超えました。
それ以前の「地震情報」48回を入れると、450回越えになります。いまだ収まらない
原発事故の中を生き抜く上で、何かのヒントになることをご提供できたとすればこ
れに増す喜びはありません。

連載300回を越えたときにカンパのお願いを出しました。10月25日のことです。そ
れから連載400回まで、3ヶ月近くが過ぎましたが、実にたくさんの方々にカンパを
いただき、活動を継続することができました。ご支援をいただいたみなさまに心か
らの感謝を述べたいと思います。

みなさんに支えていただいたおかげで、この数ヶ月、それ以前にも増して活動を広
げることができました。とくに1月は、選挙があったこともあり、連続で講演会、
演説会にのぞむとともに、関東・東北を訪問する旅、東京での内部被曝問題研究会
立ち上げへの参加などを実現することができました。

一方、このスケジュールの中で、出版計画を一つずつ進め、矢ヶ克馬さんのお話
の聴き取りを中心に、内部被曝問題をできるだけわかりやすく解説した本を完成間
近にまでこぎつけることができています。岩波ブックレットNo832、『内部被曝』
のタイトルで、3月6日発行の予定です。矢ヶさんのお力に頼りきったものですが、
なかなかいいものをつくれてきていると自負しています。
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/booklet/

お送りいただいたカンパは、そのほとんどを活動につぎこみました。どのような活
動で使わせていただいたのかを明らかにするために、少し遡って、10月の初めから
現在までの活動記録を作ってあります。取材先も大きく拡大しました。そのため、
・・・これを述べるのは心苦しい限りですが・・・家計の状態は、相変わらずです。

ある意味で、これは原発事故が何かの節目を迎えるまで続くことなのだと腹を括っ
てもいます。次から次へと関わらねばならないこと、関わりたいことが増えるから
です。その度に取材費・活動費がかかりますが、何とかさまざまな形で資金を工面
しながら、行動を続けたいと思っています。

恐縮ながら、みなさまに再度、そのためのご協力を訴えさせてください。東日本大
震災以降の、誰もが苦しい状態の中でとても気がひけるのですが、どうかカンパに
ご協力下さい。お寄せいただいたカンパは、必ずや有効に使わせていただきます。
よろしくお願いいたします。振込先を以下に記しておきます。

振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金
口座番号 2266615

*************

2011年10月から2012年2月12日までのあゆみ

【10月】

10月1日 全港湾阪神支部組合大会にて講演

10月4日 フォトジャーナリスト豊田直巳講演会を主催・豊田さんの前にプレ講演

10月5日 旧日本軍性奴隷性問題・水曜街頭行動に参加

10月8日 山科・醍醐でのカシナガ防除活動に参加
     ベジタリアンフェスティバルで講演
     アフガン戦争10年、三条大橋犠牲者追悼ビジルを主催・参加

10月9日 同志社大学松蔭寮防災訓練にて、原発事故避難の講演
     ベジタリアンフェスティバルで講演。放射能問題相談会開催

10月10日 中村和雄さんを招いての勝手連学習会を主催

10月11日 ママさんたちのお招きで京都府亀岡市で講演

10月15日 エントロピー学会関西に参加

10月19日~22日 福島で「放射能除染・回復プロジェクト」に参加

10月25日 同志社大学社会福祉学会「ピース・プロジェクト」主催シンポジウムで講演

10月29日 マライヤ・ジョヤさん(アフガニスタン)招請集会を主催・参加

10月30日「NPO法人花の駅 らいぶ&とーくのひろば」で講演

講演9回


【11月】

11月2日 旧日本軍性奴隷性問題・水曜街頭行動に参加

11月3日 京都OHANAプロジェクト報告会で講演

11月5日 カトリック正義と平和協議会京都のお招きで三条カトリック教会で講演

11月6日 KARAIMO BOOKSの第5回カライモ学校で講演

11月9日 「イラクと気仙沼」報告会に参加

11月10日 中村和雄さんを囲む学習会で、原発問題で講演

11月12日 原発問題を考える市民講座実行委員会・未来をつむぐ母の会のお招きで
     京都府京田辺市で講演

11月17,18日 旧日本軍性奴隷問題被害者の台湾のおばあさんたちと共に国会行動
     18日証言集会に参加(東京)

11月19日 いまこそ原発を問う連続講座実行委員会主催の矢ヶ克馬さん講演会に
     コーディネータとして参加

11月22日 龍谷大学授業にて講演

・・・このころ、「保育園給食を考える会・京都」に参加

11月24日 朱実保育園にて講演

講演8回


【12月】

12月2日 一乗寺保育園にて講演

12月7日 旧日本軍性奴隷性問題・水曜街頭行動に参加

12月8日 花園大学人権週間にて講演

12月11日 堺町画廊で、ニジェールに関する講演会に参加
     自然食レストラン・ヴィレッジにて、歌姫マーリンと歌と講演でセッション

12月15日 新日本婦人の会主催のママのタウンミーティングに参加。ミニ講演(15分)

12月16日 佛教大学9条の会・「チェルノブイリハート」上映会で講演

12月18日 森崎和江さん講演会に参加(京都法然院)

12月20日 たかつかさ保育園にて講演

12月24日 大文字山から福島を思うチャリティーウォークで山をガイド

講演6回


【1月】

1月4日 旧日本軍性奴隷性問題・水曜街頭行動に参加

1月6日 フライングダッチマン・中村和雄対談をコーディネート

1月7日 北区新日本婦人の会で講演

1月8日 「中村和雄さんを市長にしよう!勝手連」集会で講演

1月13日 いただきますカフェで講演(京都北白川)
     森沢典子さんのお招きで千葉県浦安市で講演

1月14日 明日の子どもを守る会・笠間のお招きで茨木県笠間市で講演

1月15日 脱原発国際会議・内部被曝問題研究会の発表に参加

1月16日 福島市内調査・福島市で講演

1月17日 仙台の二つの市民放射線測定室を訪問

1月18日 気仙沼港訪問・調査
     京都市政刷新の会の1万人集会に参加しアピール

1月21日 京都市弁護士会のお招きで、弁護士会館にて講演

1月22日 いただきますカフェで講演2回目(京都北白川)

1月23日 美容室ママネで講演
     風の子保育園にて講演

1月24日 中村和雄個人演説会で応援演説
     ルビノ堀川・嵐山小学校・桂小学校

1月25日 同 アバンシェル京都(左京区)

1月26日 東京にて内部被曝問題研究会の準備会議に参加

1月27日 東京にて内部被曝問題研究会結成記者会見に参加

1月28日 ノートルダム修道女のお招きにより京都ノートルダム女子大学にて講演

1月29日 楽しい日曜日に参加。岩倉奉賛会集会所にて講演

1月30日 矢ヶ克馬・守田敏也対談集会でお話。

1月31日 中村和雄個人演説会で応援演説
     室町小学校・中京小学校

講演13回
応援演説6回

10月から1月で講演36回


【2月】

2月1日  同 淀会館・小栗栖小学校

2月2日  同 衣笠小学校

2月3日  関東 ほっこり通信編集部のお招きで「関東・東北の旅報告会」で講演

2月4日  堺町画廊冬カフェで講演

2月11日 新日本婦人の会大山崎支部のお招きで京都府大山崎町で講演

 






     
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明日に向けて(302)連載300回を越えて・・・カンパのお願い

2011年10月25日 07時30分00秒 | 連載の節目に・・・カンパのお願い
守田です。(20111025 07:30)

みなさま。「明日に向けて」が連載302回目を迎えました。その前の
「東北地方太平洋沖地震について」を48回出したので、合計350回を
数えたことになります。この間、本当に多くの方にご協力を頂き
支えられてここまで歩んできました。どうもありがとうございました。

ちょうど連載300回を越えた日々に僕は福島市を訪れました。放射能除染・
回復プロジェクトに参加してのことです。その第一日目の感想を既に
書きましたが、とにかく福島の人々が被った被害の酷さに胸がつぶれる
ような思いがしました。汚染は激しく、除染は困難です。

それでもなお、そこに人がいる限り、除染は行われなければならない。
避難の促進とセットのものとしてですが、とくに自分では避難の判断が
できず、また手段もない子どもたちがそこにいる限り、絶対に捨て置く
ことはできない。子どもたちに避難しないから悪いなどとは言えない。

もちろん、親御さんたちもそうなのです。どうして避難などしなければ
ならないのか。多くの場合、真面目に、つつましく生きてきたのに、何の
咎もないのに、いきなり何の補償もなく、見知らぬ土地に移動しなければ
いけない。そんな理不尽なことはないです。

しかしそこにいては危ない。あまりに危険です。このどうともならない
ジレンマを解くことに私たちはチャレンジしていかなければなりません。
そのために僕は全力を傾けます。急がば回れで、放射線の害の危険性を
もっと訴える必要がある。政府の安全キャンペーンを覆す必要がある。


ただそのために活動資金が必要です。これまでこの点に触れませんでし
たが、実は僕自身、311以降、生活のための仕事をほとんどふっ飛ばして
行動してきてしまいました。今日までこれたのは、一つには近しい友人・
知人がカンパをして支えてくれたためです。本当に心から感謝しています。

さらに何よりもパートナーが多大な苦しみを背負いながら、本当にギリギリ
限界まで僕を支えてきてくれました。彼女は日本軍性奴隷問題(いわゆる
従軍慰安婦問題)の被害女性、その中でも台湾の女性を支える活動をして
年4,5回台湾を訪問していますが、今は断腸の思いでそれを中断しています。

しかしその間にも、阿媽(台湾語でおばあちゃん)が一人、二人と亡くなり、
にもかかわらず駆けつけることができずに、悲しい日々を過ごしています。
それだけでなく、生活の全てを働いて、生活費を作りだすことにかけてくれ
ています。


こうした状況を突破するためにどうするのか。今、さまざまな出版計画を
立ち上げています。放射線の害をできるだけ分かりやすく解き明かすもの、
これを絵本作家さんの絵と文章で表現していくもの、放射線の害による
白血病、多発性骨髄腫を解説し、闘病の在り方を示したもの。

これ以外にも、ガンの多発の中で、「ガン保険」の新商品が出て来ることを
見越して、保険そのものを問い、悪質な商品の登場への警戒を促すもの、
食の安全性を解き明かすものなどなどです。「明日に向けて」の連載をまと
めて、311からの流れを捉えなおすものなども企画しています。

それらにより、総じて、放射能との共存時代をいかに前向きに生き抜くのか
そのための指針・・・とまでいかずとも、ヒントとなるものを打ち出してい
きたい。またその中で、自らの収入も得て、活動資金を作りだし、そのことで
取材の幅を広げていきたいと思っています。


しかしそのためには今は原資が必要です。そこで大変、僭越ながらみなさん
に取材活動へのカンパのお願いをさせていただくことにしました。これまで
は、京都OHANAプロジェクトへの支援依頼をさせていただいたものの、個人と
しての訴えは出しませんでした。被災地が絶対優先だと思ってのことです。

今でも強い逡巡もあります。しかし僕は被災地全体のことを考える上でも、今
は放射線の害を押しとどめること、そのために政府の政策を改めさせることが
最も大事であり、そのための行動を拡大しなければならないと思っています。
そして僭越ですが、自分の活動は有効だと自負しています。

またこの国は大新聞や企業社会による支配が、あまりに強すぎて、独立した
ジャーナリストやアクティビストが余りに育ちにくい土壌があります。この
構造を変えないと政府のウソがまかり通る状況を崩せません。そのために僕
は自分で新たな活動モデル作りだしたいとも思っています。若い人も育てたい。

みなさまどうかそのためにご協力下さい。311以降の誰もが苦しい状態の中で
心が痛みますが、カンパを訴えさせていただきます。
どうかよろしくお願いします。振込先を以下に記しておきます。


振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金
口座番号 2266615




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