明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(2482)核なき未来を招きよせために-ノーベル平和賞を契機にいま私たちに求められていることを共に考えよう!(広島市でお話します20日金曜日午後6時半より)

2024年12月17日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2401~2600)

守田です(20241217 23:30)

広島で「ノーベル平和賞」のその先についてお話します

講演タイトルは「日本被団協へのノーベル平和賞受賞を機に考え行動する 核なき未来を招き寄せるために」
12月20日(金)18時半から20時半まで。主催は広島被爆二・三世の会です。zoom併設です。

広島市大手町平和ビル(中区地域福祉センター)5階大会議室にて。
zoom申し込みは以下から
https://forms.gle/h4Z8uF8unPSvbN5X6

詳しくはチラシを。以下から入手できます
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/0a64cd0a036f805dd8321be5f2400c92

いかに被曝から命を守ることを進めるか。
みんなで考えを深めていきましょう!

ベースになるのはこの講演です

これまで繰り返し紹介している11月1日の岡山講演、「日本被団協のノーベル平和賞受賞を機に考え行動するどうなの?今こそ原発ゼロをめざして」がお話のベースになるのでご紹介しておきます。

日本被団協のノーベル平和賞受賞を機に考え行動するどうなの?今こそ原発ゼロをめざして

スライド画面が小さいので、この日に使ったパワポをPDFにして以下にアップしています。
https://xgf.nu/Mfn2W
(12月23日までダウンロード可能)


核なき未来を招き寄せるために

さらに今回、ノーベル賞授賞式を経て「私たちはこの道を進もう」という点を明らかにしたいと思います。

第一に今こそ、原爆に対する怒りを思い起こし、先達の想いを継承しようということです。
やはり真っ先に上げたいのは峠三吉の原爆詩集序の言葉です。

***

序(にんげんをかえせ)
ちちをかえせ ははをかえせ 
としよりをかえせ 
こどもをかえせ

わたしをかえせ わたしにつながる 
にんげんをかえせ

にんげんの にんげんのよのあるかぎり 
くずれぬへいわをへいわをかえせ

***

私たちはこの怒りを決して忘れてはなりません。そしてそれをアメリカ政府にきちんと伝え、謝罪を求めましょう。

第二に被爆者運動の再興こそ目指しましょう。
いま「被爆者がいなくなったらどうなるのか」などとも言われていませんが、そんなことはけしてない。
被爆二世・三世がいます。さらには核実験や原発事故、とくに福島原発事故で新たに被爆した「新ヒバクシャ」がいます。その私たちこそが、被爆者運動を受け継いでいきましょう。

さらにヒバクシャは世界中にいます。マーシャル諸島をはじめ、太平洋の核実験場で被爆させられた人々、アメリカや旧ソ連など核大国による核実験や核施設の災害で被爆した人々、そして原発事故で被爆した人々です。その人々と連帯して、世界大で核なき未来を招き寄せる運動を進めましょう


第三にそのために「被爆国」という偽りの言葉を越えていきましょう。
国は被爆なんてしない。被爆したのは広島と長崎にいた人びとなのです。
ところがなんでこんな言い方がまかりといっているのかと考えてみると、この言い方は政府にとって都合がいいことが分かります。「被爆国政府」なんて言えるからです。なんだか日本政府が被害者のような言い方ですがそんなことまったくない。

実際には日本政府は、無謀な戦争を起こし、軍の主力が壊滅して絶対に勝てないことが分かってからも、戦争を続け、その間にアメリカに戦争犯罪である都市空襲、沖縄地上戦、広島・長崎原爆をしかけられました。
その多大な被害に政府は重大な責任を負っています。この点を明らかにするために「被爆国」なんてまやかしを越えていきましょう。

以上の三点についてまとめて提案します。
ぜひお聴き下さい。

ノーベル平和賞 #ノーベル平和賞授賞式 #日本被団協 #広島原爆 #長崎原爆 #被曝防護 #被爆二世 #にんげんをかえせ #峠三吉 #新ヒバクシャ

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明日に向けて(2481)水俣京都展開催中!(22日まで) 京都近郊のみなさま。ぜひお越し下さい!

2024年12月17日 09時00分00秒 | 明日に向けて(2401~2600)

守田です(20241217 09:00)

水俣展にお越しを

会期は12月22日日曜日午後3時までです!


 

以下のバナーをクリックするとホームページに飛べます。
水俣京都展

終盤は混雑が予想されるとのこと。平日の方がゆっくりご覧になれます。
予定されている方は早めにお越し下さい。

水俣と社会的共通資本

僕にとっても水俣には特別な意味があります。
わが師で経済学者の故宇沢弘文先生が「聖地」と呼んでいたところだからです。なんの聖地なのかというと社会的共通資本という考え方、これを守り発展させようとする志をもったものにとってということです。
こう宇沢先生が語られたのは、社会的共通資本のアイデアの着想を得た場が水俣だからでした。それは経済学者としてのとても痛苦な自己反省を踏まえたものでした。

そんなことを語った動画をご紹介しておきます!
やさしい経済の話 10、MINAMATAと社会的共通資本

動画全編もご紹介しておきます
守田敏也講演「やさしい経済の話 社会的共通資本について」~井戸端カフェ?やさしい経済『うちらの暮らしと民営化』~の場に


詳細を記しておきます

会期 2024年12月7日[土]~12月22日[日]
時間 午前9時30分~午後5時
※火曜・木曜は6時、最終日は3時まで、初日は10時から

会場 京都市勧業館みやこめっせ
展示] 地下1階 第1展示場
ホールプログラム] 地下1階 大会議室

京都市営地下鉄東西線 「東山駅」より徒歩約8分
市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前」「東山二条・岡崎公園口」

主催 認定NPO法人 水俣フォーラム 
(より詳しくはホームページをご覧下さい。)

みなさま。ぜひご参加を!

#水俣 #水俣京都展 #水俣病 #公害 #環境破壊 #宇沢弘文 #社会的共通資本 #minamata

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