明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(270)自転車を被災地へ!報告会を行います。おじいさんの自転車の話にもご注目を!

2011年09月25日 22時30分00秒 | 明日に向けて(251)~(300)
守田です。(20110925 22:30)

京都OHANAプロジェクトで自転車を大槌・釜石・陸前高田・気仙沼に
届けてから1か月が経ちました。この間、プロジェクトでは、今回の活動の
振り返りを行い、次の活動をどう組み立てて行くのか話し合いをしてきま
した。それらに基づいて、11月3日に報告会を行います。午前の開催です。
京都のひとまち交流会館で行います。どうぞご参加ください。

報告会に先立って、OHANA通信Vol14も出されています。この中から、今回の
訪問を写真でまとめた映像が観られます。使ってある写真には僕が撮ったもの
もあります!活動の様子が3分ちょっとで観れますので、ご覧下さい。
またKBS京都テレビ番組「ふれ愛さんか」でも活動の様子を取り上げて下さい
ました。これも観ることができます。こちらは12分ほどです。

もう1点、今回、自転車をあるおばあさんから預かって、集積場まで届けて
下さった、友人の山口さだこさんが、このことを京都新聞に投稿して下さい
ました。その報告と、掲載された文章をプロジェクトに届けて下さったので、
これも末尾に貼り付けます。

この自転車、山口さんが、介護に通っているおばあさんが、亡くなったおじい
さんの形見として大事にしていたもの。それを東北の人を助けたいと快く提供
して下さったのでした。プロジェクトはこのストーリーを、自転車を仮設住宅
の方々にお渡しするときにお手紙にして沿えました。1台、1台の自転車に
ストーリーがあることをお伝えしたかったからです。

そのことがおばあさんに伝わると、大変、喜んで下さり、なんと夢の中に
おじいさんが出てきて、自転車を嬉しそうに漕いでいたのだそうです。
感動しました・・・。とてもいい文章です。どうかお読みください。


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OHANA通信Vol14 9月24日(土) ちょっとプレゼント

こんにちは。京都OHANAプロジェクトの森拓哉です。

第二弾企画から、早くも1か月の時が経ちました。
今頃、自転車がどんな風に走っているか気になりますね。

さて、今日は少しばかりのプレゼントです。
OHANAの応援もしてくれた親友・マツさんにお願いして作ってもらいました。
↓こちらご覧ください↓
http://www.youtube.com/watch?v=aHIUGfyXubE
皆様の力で生まれた笑顔があります。

ほんの一瞬の出来事かもしれませんが、明日に繋がる力と信じています。

また、KBS京都テレビ番組「ふれ愛さんか」でOHANAの模様を取り上げて頂いています。
こちらからご覧いただけます。
http://www.youtube.com/watch?v=vq5aUY5z28s

最後に、11月3日(木)祝日の午前から報告会を予定しています。
場所は河原町六条のひとまち交流会館です。
詳しくはまたご案内しますが、ご都合つく方は是非お越しください。

お読み頂きありがとうございます。
今日も素敵な一日をお過ごしください。

京都OHANAプロジェクト
森拓哉

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OHANAプロジェクトのみなさんへ
山口さだこ

岩手と福島への自転車プロジェクトありがとうございました。
お疲れさまでした。

8月29日に、守田さんの報告会に参加して、 ビデオと写真で活動の様子が
とてもよくわかりました。

自転車を受け取られた方々の笑顔をみて目頭が、あつくなりました。
森さん 大槻さん、守田さんやチータさんの活躍に感動し、敬意を表します。
しかし、復興が進んでいない風景には愕然としました。

私がお届けした自転車のことを、お手紙に書いていただいて
ありがとうございました。
提供していただいておばあさん(イクコさん)に、印刷をしてお渡ししましたら、
とてもよろこんでくださいました。
東北の141人の方に、おじいさんの自転車のエピソードが伝わったことに、
感激されていました。

また、私がお届けした自転車のことを、京都新聞「こまど」欄に投稿しましたら
8月25日付け紙面に掲載されました。文末に記事を貼り付けます。
イクコさんは10年ほど前までは、「こまど」欄の常連でもありましたから
掲載をとても喜んでくださいました。

そのことをイクコさんは、毎週通所されているデイケア施設(一乗寺)で
お話しされました。
お年寄りのみなさんも職員さんもとても感激されて、OHANAプロジェクトの
手紙と私の「こまど」投稿とを、コピーして施設の掲示板に貼ってくださって
いるそうです。

イクコさんは、「なかなか届かない義援金に比べて、私の自転車は確実に
東北に届いて役に立っている」と、誇らしくされていました。
OHANAプロジェクトのみなさんの努力が、イクコさんの誇りになり、たくさんの
方々にこのようなあたたかい援助があるのだと
知ってもらうことができました。ありがとうございました。

そして、先日、4年前に亡くなられてから一度も夢にでてきてくれなかった
おじいさんが、イクコさんの夢にあらわれたそうです。
おじいさんは、満面の笑顔で自転車をこいでおられたそうです。
きっと、東北の道を駆けておられるのでしょうね。

ありがとうございました。


★おじいさんの自転車★  京都新聞 こまど 2011年8月25日掲載

そのおばあさんの家に、自転車があることは以前から知っていた。
それは、亡くなられたおじいさんのもので、しばらくはおばあさんが乗って
おられたが、今は足を悪くされ、もう自転車に乗ることはむずかしい様子であった。

ある日、東日本大震災の被害をテレビをみていたおばあさんが、「私はテレビを
みるばっかりで、何もできひんけどねえ」といわれた。

私は「自転車を寄付しませんか?」といった。被災地に、中古自転車を届ける
取り組みをしっていたのだ。

おじいさんは、運転免許を返上してのち、おばあさんと二人で、京都各所に
自転車ででかけられていたそうだ。 

お花見、紅葉、色々な催し・・・。ふたり並んで、仲良く、またときには
けんかしながら・・・。

そんな思い出の自転車を、譲っていただくのが、しのびなかったが、おばあさんは、
喜んで自転車を私に託してくださった。

空気はぬけていたけれど、パンクはしておらず、ライトもつく。おじいさんが
丁寧に乗ってこられたことが偲ばれるがっちりとした黒い自転車だった。

中古自転車を集める日、私はその自転車に乗って、鴨川沿いを南下した。

おじいさんの自転車に乗っていると、おじいさんとおあばさんの仲良く走って
おられる姿が目に浮かんできた。

山口さだ子(京都市左京区 介護職)


以下、元原稿にはありましたが割愛されました。

生前お会いすることのなかったおじいさんに心から感謝の気持ちがあふれてきた。

自転車の集積場には、たくさんの自転車が集まっていた。色も形も大きさも
バラバラのたくさんの自転車が、その一台一台に物語を秘めて、東北に運ばれる
のを待っていた。

自転車プロジェクトのボランティアの方は、とても親切に誠意をもって
活動されている。

信頼して、おじいさんの自転車をお渡しした。

おじいさんの自転車さん! 天国のおじいさんに東北をみせてあげてね。






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