明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1691)原発から命を守るために―7 安倍政権の原発輸出路線が完全に行き詰った!(「ようとく」用12月原稿から)

2019年05月17日 08時00分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20190517 08:00)

京都市左京区養徳地区で配られている月刊紙『ようとく』に連載中の「原発から命を守るために」の7回目をお届けします。昨年12月に原発輸出のとん挫が明らかになった時に書いた原稿です。 この後半で僕は「輸出のとん挫は安倍政権の終わりの始まり」と書きました。いま考えてみてやはりそうだと思います。みなさん、アベノミクスはボロボロで何一つ成功してない!だからいま、頑張りましょう!驕る平家は久しからず!

● トルコとイギリスへの原発輸出がとん挫

連載7回目を迎えた12月、喜ばしい報告が続けて入ってきました。 一つは日本政府と三菱重工がフランスの旧アレバ社と組んで行おうとしていたトルコ・シノップへの原発輸出が断念されたこと、もう一つは同じく日本政府と日立製作所が行おうとしていたイギリスのアングルシー島への原発輸出が断念されたことです。 理由はどちらも建設費が高騰して採算が合わなくなったこと。福島原発事故後に私たち日本の民衆を先頭に世界中で原発に反対する運動が高揚したため、安全対策を強化せざるを得なかったものの、それでもう採算割れに至ってしまったのです。 その意味でこれは私たち民衆の頑張りの結果です。私たち民衆が勝ったのです!


朝日新聞 2018年12月18日記事より


● アベノミクスの柱の一つが完全に折れた

同時に原発輸出のとん挫は安倍政権の終わりの始まりであることも捉えておきましょう。なぜかと言えば安倍首相が自らの経済成長戦略の大きな柱の一つとしてきた原発輸出計画が完全に行き詰ってしまったのだからです。 トルコ、イギリスでのことだけではありません。その前にリトアニア、台湾、ベトナム、アメリカと次々と原発輸出路線は暗礁に乗り上げていたのでした。 だからいま、私たちがより大きな声をあげれば、海外に輸出などとてもできない原発を、国内でもすべて止めていく展望も生まれるし、横暴を極める安倍政権を倒すことだってきっとできます。頑張りましょう!


アベノミクスの柱が折れたことを報じるテレビニュース ANN

続く

なお明日18日に舞鶴市で講演します。 詳しくは以下をご覧ください。

明日に向けて(1689)原発は地震に対して極めて脆弱。すぐに停めるべきだ!(18日舞鶴市でお話します) https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/15be82a7a3f36fc8d91414f08dbaeb12 https://toshikyoto.com/press/3266

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする