守田です (20211226 21:30)
● ギャラリートークをご覧下さい
12月13日~19日にかけて、被爆二世の仲間である増田正昭さんの個展が開かれました。被爆者の肖像画で被爆体験を語り継ぐ第4弾です。
オープニングにあたってギャラリートークを行い、僕が司会をして絵の説明や、制作にあたっての思いを話していただきました。
京都「被爆二世三世の会」の仲間も参加してくださり、それぞれコメントしてくださいました。ぜひご覧下さい。
核に向き合い、核を乗り越える被爆二世
個展には、これまでの被爆者の肖像画や原爆ドーム、被爆あおぎりに加えて、長崎の母子像などの展示と共に、既にお亡くなりになっている被爆二世の仲間たちのお母さんの絵、さらに被爆二世の肖像画が加わりました。
それぞれの絵についてのエピソードや思いを増田さんからお聞きしました。
またこの日は、京都被爆二世三世の会に参加されていて、今回肖像画を増田さんに描いていただいた胎内被爆者の三山正弘さんも参加。ご自分の絵の前に立って増田さんと話を交わしました。なおそれぞれの絵につけられている年齢は描かれた当時のものです。
さらに私たちの会の仲間の國府幸代さんのお母様の國府孝(たか)さん、同じく仲間の米重節男さんと妹さんの萩原千津子さんのお母様、米重フジヨさんの絵も展示されました。
お二人ともすでに亡くなられていますが、増田さんが、娘、息子さんたちからの話をじっくりうかがった上で、写真をじっくり吟味して描きあげました。どちらも「まるでほんもののお母さんのようだ」と喜ばれていたのが印象的でした。
ともあれこれらを動画からご覧下さい。
お母様の國府孝さんのことを話される國府幸代さん
お母様の米重フジヨさんのことを話される米重節男さんと萩原千津子さん
なお個展のチラシもご紹介しておきます。
こちらから大きな版も入手できます。
https://toshikyoto.com/press/6984.html
● 被曝二世の肖像画が登場
今回の個展の特徴は先にも述べたように、被曝二世が登場していること。
日本共産党参議院議員の井上哲士(さとし)さん、被爆二世問題」のzoom講演を担い、「もりもり対談」にもたびたび出演してくださっている森川聖詩さん西河内日本共産党京都市会議員団長の井坂博文さんです。
森川さんと若き日に被爆二世運動を担われた西河内靖泰さん、日本共産党京都市会議員団長の井坂博文さんです。
このうち西河内さんをのぞく三人が、オープニング企画に参加して下さっていましたが、ギャラリートークの予定が伸びてしまう中、井上さんはギリギリでお話していただけませんでした。司会の僕の不備です。すみませんでした!
一方、zoomから参加していた森川さんも次の用事前のギリギリのタイミングでしたが、トークに参加していただけました。その後に井坂さんに現場で話していただけました。ぜひご覧下さい。
これらのトークの中でも、また長崎の母子像の絵の説明などでも、増田さんは「被爆二世は被爆者を支えたり、伝承していくだけの存在なのではない。被爆の当事者として、核を乗り越える存在としてある」と語られました。その自覚に至ったとも。
その思いが「核に向き合い、核を乗り越える被爆二世」というタイトルに凝縮しています。
ぜひギャラリートークをご覧になり、増田さんはじめ被爆二世の思いもシェアしていただけたら嬉しいです。
なお京都被爆二世三世の会編の『語り継ぐヒロシマ・ナガサキ』下巻が12月8日に発刊されました。この表紙に今回、ギャラリーの入り口に掲げられた増田さんが描かれた長崎の母子像の絵が使われています。
ギャラリートークの中で、私たちの会の代表世話人の平信行さんが、この書の説明を行われているのでそれもご覧下さい。
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