守田です(20210726 17:00)
● 政府が上告を断念!
朗報です。本日26日午後。菅首相が、田村憲久厚生労働相、上川陽子法相と首相官邸で協議後、記者会見を開き、黒い雨裁判の高裁判決について「上告についてはしないこととした」と述べました。
原告の方たちの勝訴が確定しました!素晴らしい。原告のみなさん。おめでとうございます。また本当にありがとうございます。よくぞ頑張って、この判決を引き出してくださいました。
一刻も早く被爆者健康手帳を受け取り、必要な医療手当など受けられ、それでぜひ長生きされてください。少しでも長く生き延びて、たくさん幸せを味わってください。
上告断念を伝える毎日新聞号外
● 意義高い判決を私たちが活用しよう
同時にみなさん。この判決はわたしたちみんなで勝ち取ったもの。しかもすべての放射線災害の被害者の問題に通じる中身を持っています。端的に言って被曝被害の特定にあたり病の発症が要件ではないことが示されました。
いわんや病と被曝の「科学的因果関係」など必要ない。黒い雨の影響を受けたこと、被曝し、健康被害を起こしうる環境に置かれたならば、もう保障しなければならないのです。
これは田村厚労相が「容認しがたい」と思わず言ったように、政府にとって大きなインパクトを持つもの。活用するのは私たちです。核実験、原発労働、原発事故の被害の保障、補償に、そして二度と核被害を受けない保証につなげましょう。
広島高裁での「全面勝訴」判決のときに 7月14日 守田撮影
● 原告のみなさんの思いを再度シェアしよう
確定した判決をみんなで有効に活用していくために、もっと多くの被爆者、二世、三世、そしてヒバクシャ、新ヒバクシャを助けていくために、14日の判決の後の報告会での原告のみなさんによるコメントと「頑張ろう」をご紹介します。ご覧下さい。
文字起こしも加えます。
この一年はとても長かった。
一審に続き、控訴審でも、黒い雨被爆者を被爆者援護法の「被爆者」と認める判決が出されました。
広島市、広島県はこの判決を受け入れ、上告せずに、私たち原告にただちに被爆者健康手帳を交付してください。
そして国も判決を受け入れて、これまでの被爆者行政のあり方を根本的に見直し、すべての黒い雨被爆者を「被爆者」として救済してください。
子どもや孫のために、どうしても生きて、生きて内部被曝を認めさせ、次の世代に命かけて闘ったと、胸を張って言おうではありませんか。
最後に「頑張ろう」をやりましょう。
長生きして黒い雨を見届けるぞ。
頑張ろう。頑張ろう。頑張ろう。
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