守田です(20180423 09:00)
連載1500回越えに際してカンパを訴える5回目に、動いている原発を止め、また新たな再稼働をさせないための活動への支援を訴えます。
表題にもあるように、今日はこの記事を投稿してから広島に向かい、高裁で行われる「抗告異議審 審尋期日」に参加してきます。
この行動を呼びかけるフライヤーをご紹介します。
http://saiban.hiroshima-net.org/pdf/20180423.pdf
昨年12月13日、広島高等裁判所(野々上裁判長)は、今年9月30日までという期限付きで伊方3号機の運転差止を命ずる仮処分命令を出しました。
このため四国電力は伊方3号機を運転することができません。
四電は昨年12月21日、この仮処分に対して、異議申立と(人格権)保全命令執行停止の申立を行いました。
執行停止申立は3月22日に広島高裁(三木昌之裁判長)が却下しましたが、本日(23日)広島高裁において異議申し立てに対する審査(同三木裁判長)が行われます。
伊方3号機に対しては仮処分に続いて運転停止を求める本訴も進行していて僕も原告団に加わっています。今回はその原告の一員としての参加要請を受けたので京都から駆けつけることにしました。
審尋そのものは非公開で一般傍聴はできないのですが、今日は特別な事情から本訴の原告団の一部が加われることになっています。
今日は12時頃から高裁前にて市民向けアピールが行われるそうなのでそこから参加してきます。
13時15分には審尋出席者の弁護団や抗告人、参加者で乗込行進を行い、審尋中は高裁前にて「応援スピーチリレー」が続くそうです。
ともあれ今日一日のことを取材してすぐに発信します!
伊方原発運転差止広島裁判は、原発を止める裁判の中でも特有の位置を持っています。
「被爆地ヒロシマが被曝を拒否する~過去は変えられないが未来は変えられる~」というスローガンを掲げた裁判だからです。
原告団長の堀江壯(そう)さんと副団長の伊藤正雄さんはともに広島原爆被爆者。まさに被爆地ヒロシマからの熱い訴えです!
詳しくは以下のページをご覧ください。
伊方原発広島裁判応援団ホームページ
http://saiban.hiroshima-net.org/
福島原発事故まで、この国の司法は原発擁護ばかりを繰り返してきました。
しかしいま、司法の流れが劇的に変わり、すでに原発の運転停止を命令する重要な決定や判決が幾つか出ています。
これは電力会社にとって大きなリスク。安全対策のコストが増えていることに加え、いつ運転を止められるか分からない「司法リスク」までもが生じているからです。
毎日新聞が3月10日にこの点を以下のように報じました。
「14年7月の九州電力川内原発1、2号機を皮切りに電力4社の7原発14基が規制委の安全審査に合格したが、再稼働は15年8月の川内1号機など計5基にとどまる。
政府は30年度に電力供給の20~22%を原発でまかなう目標を掲げる。達成には30基程度の再稼働が必要だが、国内40基のうち16基は再稼働申請を見合わせている。
比較的古い原発の再稼働コストが重く、電力会社が申請に二の足を踏んでいるのが実情だ。」
「16年の電力小売り自由化で電力事業は独占から競争の時代に移り、電力大手は長期的な販売計画が立てにくくなった。
電力会社の意向に反し、地元自治体や司法の判断などで原発が停止させられる可能性もあり、『原発に巨額の費用を投じるのはリスクが高すぎる』(電力大手幹部)状況だ。」
揺らぐ原発再稼働 安全対策、高コスト
毎日新聞 2018年3月10日 22:44(琉球新報に転載)
https://ryukyushimpo.jp/mainichi/entry-680237.html
実際に関西電力は昨年末に大飯原発1、2号機の廃炉を決めました。
それまで廃炉となったのが30万~50万キロワット級の原発6基であったことに対し、大飯1,2号機は100万キロワット級。大型原発としての初めての廃炉決定でした。
さらにこの記事が出てから1月も経たない3月27日に四国電力が伊方原発2号機(56.6万キロワット)の廃炉を決めました。
2号機は運転停止中で2022年には40年の運転期限を迎えようとしていましたが、必要な安全対策費は1000億円以上。
四国電力はそれで運転を20年延長しても採算が取れないと判断したのでした。
ぜひともこの流れを加速させたい!
そのための基礎的な力は全国各地で展開されている原発反対運動です。各地の金曜行動が力強いベースを作りだしている。
そしてその上に各地の原発運転差止訴訟が乗っています。両者のリンクを絶やさずに頑張っていけば、電力会社の原発離れを促進できます。
そのために僕は今日は広島で頑張ってきます。
各地の「原発を止めよ!再稼働するな!」という運動や裁判への関わりも続けます。
脱原発の流れを促進するこの活動へのみなさまの支援を訴えます。
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