明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(2253)「次世代革新炉開発」が必要なのは今の原発が危険だから!すぐに止めるべきだ(岸田原発推進政策批判ーその2)

2022年10月18日 22時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20221018 22:00)

岸田政権の原発推進政策批判のその2をお届けします。


守田講演スライドより

岸田首相が示した4つの指示

岸田首相による8月24日の「原発推進指示」、以下の4つの柱から成り立っています。
1、次世代革新炉の開発・建設
2、運転期間の延長など既設原発を最大限活用
3、再稼働したことがある10基に加え安全審査通過済みの7基を追加再稼働
4、年末にあらゆる方策の具体的結論を出すよう検討加速

ここには、こんなカラクリが含まれています。
まず冒頭に「次世代革新炉」というフレーズを出し、安全性の高い「革新」的な炉が開発・建設できるかのような幻想をふりまく。
二つ目に、いわばそれまでのつなぎかのように既設原発の最大活用を打ち出し、運転期間の延長や、新規制基準を通過しつつも実現できていない残りの7基の再稼働を目指す。

骨子はこれだけですが、ここには典型的な騙しのテクニックが使われています。ぜひ見抜いていただきたいです。


日経新聞のまとめより


「次世代革新炉」という言葉の意味するもの

どういうことでしょうか。そもそも「次世代」の「革新」的な原発が開発されだしたのは、今、使われている原発が安全性を確保できていないからです。
実際に既存の原発の一つ、福島原発で深刻な事故が発生し、大量の放射能が漏れだしました。偶然の重なりで事故の進展が止まったものの、危うく東日本が壊滅してしまうところでした。

だから「新世代」の「革新炉」が必要とされだした。そもそも商業的に言って、今の原発が充分安全なら、さらに大金をかけて安全性を重ねたりするはずがない。
このことが如実に物語っていることは「今の原発はとても危ない」ということ。「革新炉」開発が必要だと言うのだから、既存の原発はすぐに止めるべきです。革新炉に施される安全対策が無いのですから。

こういうのを「語るに落ちる」と言います。しかもその上で、「革新」的でない既存の原発の稼働制限を取り払うというのですからまったく酷すぎる。再稼働の促進も危険性を大幅に高めるだけです。
何度も言いますが、こんなひどい政策を進めていれば必ず次の過酷事故が起こります。何としても止めなければいけない。大きな声を上げましょう。


今の原発が危険だから「次世代革新炉」開発・建設が叫ばれている 守田講演スライドより


11月26日、大阪集会へ

危険な原発を止めるためのいろいろな試みが続いていますが、11月26日に大阪で大きな集会があります。
鎌田慧さんの講演と、カテリーナ・グシーさんの歌とバンドゥーラがメインです。
僕も「使用済み燃料プール火災の恐怖」というタイトルでミニ講演します。

天満橋のエルシアターにて。開場13時30分、開演13時50分から。ぜひご参加を!
チラシを以下からゲットできます。
原発・核燃からの撤退を!巨大地震が来る前に 2022関西集会 チラシ - 明日に向けて (goo.ne.jp)

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#岸田原発推進政策批判 #原発再稼働反対 #新規制基準は重大事故発生が前提 #東日本壊滅の危機 #原発はもう終わっている #原発はオワコン #次世代原発はなぜ必要なのか #40年ルール撤廃

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