守田です(20241112 21:05)
● 11月16日(日)は午前・午後、大阪ドーンセンターへ
前々号でのこの企画のプレ企画と本集会の前半の内容を詳報しました。
あらためてエッセンスだけ紹介します。
午前中にプレ企画『子供たちにヒバクのない未来を』を行います。10時半から12時です。
登壇するのは避難者で学生の鴨下全生さん、避難者で原発賠償関西訴訟原告団代表を務める森松明希子さん、そして岡山在住の医師・三田茂さんです。
守田敏也がコーディネーターを務めます。3人にお話し頂いた後で、会場ともやりとりを行います。
本集会は午後1時20分開場、50分開演
メイン講演でジャーナリストの青木美希さんに「脱原発を阻むもの」』、三田茂さんに「4000人の子どもの血液を調査して」のタイトルでお話頂きます。
主催:脱原発政策実現全国ネットワーク関西・福井ブロック
共催:大阪平和人権センター・原発反対福井県民会議・「しないさせない!戦争協力」関西ネットワーク・緑の大阪
なお以下の記事に登壇者のプロフィールなど、参加費など詳しい情報を掲載していますのでご覧下さい。
明日に向けて(2462)企画『原発・核燃からの撤退を! 南海トラフ巨大地震が来る前に 2024関西集会』にご参加を(11月16日土曜日)-告知記事その1
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/48096dd25bc576510892a0c7b7bdf34c
● DVD報告「六ケ所再処理工場と憲法9条」ー浅石紘爾さんについて
メイン講演に続いてDVDで浅石紘爾さんの講演録を上映します。タイトルは「六ケ所再処理工場と憲法9条」
浅石さんは六ケ所再処理工場をはじめとした核燃サイクルを止めようと提訴した「核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団」の原告団長にして弁護団長を務められている方です。同会ホームページを紹介しておきます。
「核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団」
https://1mangenkoku.org/about/bengodan/
その浅石さんが本年3月3日に「はちのへ九条の会」に招かれて、八戸市スポーツ研修センターで講演されました。
浅石さんはこの中で核燃サイクルの根本的行き詰まりを分かりやすく説明され「それでもなお再処理工場の稼働を行おうとするのは核武装の意図しか考えられない」と述べておられます。動画は以下からご覧になれます。
再処理工場と九条 核武装への道
https://www.youtube.com/watch?v=yu2arOSw_XI
浅石さんのお話にとても感銘しました!これを当日、みなさんにお見せしたいのですが、1時間以上あるので20分に編集し上映することにしました。大事なエッセンスを盛り込んでいます。必見必聴です。
● 六ケ所再処理工場を見学して 大椿ゆう子さんと守田敏也
これに続いて参議院議員で社民党副党首の大椿ゆうこさんと守田の六ケ所報告を行います。
これは「脱原発政策実現全国ネットワーク」で7月3日に取り組んだ六ケ所再処理工場視察会に基づくもの。
参加者を示します。なお日本原燃の側も5名の職員の方が応接して下さいました。
市民関係5名:浅石紘爾一万人訴訟弁護団長、池島芙紀子脱原発政策実現全国ネットワーク事務局長、永田文夫三陸の海・岩手の会世話人、守田敏也フリライター、山田清彦上十三支部長(社民党)
議員関係4名:大椿ゆうこ参議院議員(社民)、近藤昭一衆議院議員(立憲民主)、山崎誠衆議院議員(立憲民主)、阿部知子衆議院議員(立憲民主)事務所横山弓彦秘書
六ケ所再処理工場PR館前に手 左から山田・浅石・永田・近藤・大椿・守田・山崎・池島の各氏(敬称略) 横山弓彦氏撮影
PR館にて説明を受け、バスで六ケ所再処理工場敷地内に。広いし敷地の中をバスでゆっくり見学し、幾つかの施設は中も見学しました。ただし残念ながら撮影不許可。
敷地内にあるのはウラン濃縮工場、低レベル放射性廃棄物埋設センター、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター、使用済燃料受入貯蔵施設、再処理工場、MOX燃料工場。
PR館から遠望した六ヶ所再処理工場の施設群 守田撮影
全国から集められた使用済み核燃料3000トンが沈む巨大プールものぞき込みました。そんな六ケ所再処理工場視察会の報告を、大椿ゆう子さんと守田で行います。
なお大椿さんのホームページをご紹介しておきます。
大椿ゆうこ Official site
https://ohtsubaki.jp/
● 連帯挨拶 石地優さんについて
本集会へのアピールを既に紹介した鴨下さん、森松さんの他、石地優さんに行っていただきます。
石地さんは福井県小浜市在住。農の営みを行いながら、さまざまな原発反対市民団体の役員を務められるなど、活発に活動されています。
訴訟でも活躍。大飯原発の耐震性が不十分なことを根拠に、原子力規制委員会が出した「設置許可」=再稼働許可の取り消しを原告つぃて訴え、2020年12月に大阪地裁で勝利判決を勝ち取られました!記事をご覧下さい。
「希望が見えた」 “原発銀座”から訴え続けた原告男性が喜び 大飯原発訴訟
https://mainichi.jp/articles/20201204/k00/00m/040/369000c
石地さんは満面の笑みで「勝訴」の旗を掲げた!ビジネスジャーナル 20201219より
石地さんは僕を小浜市の隣の美浜町に講演にも招いて下さり、冒頭であいさつもして下さいました。以下のバナーをクリックして下さるとその動画がご覧になれます。
以上、2回に分けても紹介が長くなりましたが、この企画、とても盛りだくさん。
僕もプレ企画のコーディネーター、六ヶ所村再処理工場視察報告などで頑張ります。ぜひご参加下さい!
#原発核燃からの撤退を #青木美希 #三田茂 #脱原発政策実現全国ネットワーク #鴨下全生 #森松明希子 #六ヶ所再処理工場と憲法9条 #浅石紘爾 #大椿ゆうこ #石地優
守田です(20241112 21:00)
以下の記事は9月16日に配信した企画の告知記事です。企画が迫ってきたので再掲します。
● 11月16日午前午後、大阪ドーンセンターにてです
タイトルの企画を11月16日(土)に大阪のドーンセンターで行います。京阪天満橋駅近くです。
https://www.dawncenter.jp/shisetsu/map.php
ここからチラシを入手できます。
https://toshikyoto.com/press/9070.html
以下、詳細を記します。
午前10時半から12時までプレ企画「子供たちにヒバクのない未来を!」
三田茂(医師)、鴨下全生(避難者・学生)、森松明希子(原発賠償関西訴訟原告団代表)
僕、守田敏也がコーディネーターを務めます!
4F大会議室にて。参加費300円です。
午後1時50分から本集会
講演1 青木美希(ジャーナリスト) 「脱原発を阻むもの」
講演2 三田茂(医師) 「4000人の子どもの血液を調査して」
DVD報告
1 浅石紘爾(弁護士・原告団長) 「六ケ所再処理工場と憲法9条」
2 大椿ゆうこ・守田敏也 「六ケ所再処理工場を見学して」
アピール 鴨下全生 森松明希子 石地優
主催:脱原発政策実現全国ネットワーク関西・福井ブロック
共催:大阪平和人権センター・原発反対福井県民会議・「しないさせない!戦争協力」関西ネットワーク・緑の大阪
参加費
一般 前売1000円 当日1300円
避難者・障害者・学生 前売700円 当日1000円
高校生以下は無料 午前中のプレ企画は別料金
なおたくさんの団体と個人が賛同に名を連ねていて、その中の一つに僕が参加している京都「被爆二世・三世の会」もあります。
● プレ企画-鴨下全生さん・森松亜希子さん・三田茂さんについて
プレ企画は避難者のお2人と、僕が何度も紹介している三田茂医師のお話です。このセッションではできるだけ会場とのやりとりもしたいと思っています。
避難のこと、被曝のことについて関心のある方にぜひ集まって頂きたいです。ここでは鴨下全生さんと森松明希子さんをご紹介します。
鴨下さんは小学校2年生の時に福島原発事故に遭遇。3月12日にご家族と福島県内から関東方面に避難されました。その後、避難先で通い出した小学校でいじめにあわれたそうです。
国が賠償金について、せめてもの償いとして払っているという説明をしなかったことに、いじめが起きた要因があると鴨下さん。全くその通りです。
そんな鴨下さんへのインタビュー記事を紹介します。グリーンピースジャパンのものです。
子どもたちの11年 – 鴨下全生さん (前編)
https://www.greenpeace.org/japan/news/story_55441/
奪われた子ども時代 – 鴨下全生さん(後編)
https://www.greenpeace.org/japan/news/story_55658/
鴨下全生さん グリーンピースジャパンの記事より
森松明希子さんも福島県内から避難された方。0歳と3歳の2児を連れて大阪へと逃れました。
原発賠償関西訴訟原告団代表・原発被害者訴訟原告団全国連絡会共同代表を務めるとともに、東日本大震災避難者の会Thanks & Dream(サンドリ)を主宰、国内外で講演を続け、原発事故被害者の人権について訴え続けておられます。
森松さんへのインタビュー記事を紹介します。やはりグリーンピースジャパンもののです。
ただ、ふつうの暮らしがしたかった – 森松明希子さん
https://www.greenpeace.org/japan/news/story_55434/
森松亜希子さん グリーンピースの記事より
三田茂さんについては、チラシの紹介用に書いたプロフィールをご紹介しておきます。
三田茂医師。岡山市在住。東京都小平市で内科医院を営んでいたが、福島原発事故に遭遇。東京の子どもへの被曝影響を調べ、4000人の血液を採取して白血球の異状を把握。広島・長崎で「原爆ぶらぶら病」と呼ばれた事態に対し、間脳からのホルモン分泌異常が起きていることを突き止めて補充療法を開発。
劇的な効果のもと、たくさんの方を救っている。
三田茂さん 本人撮影
プレ企画はこの3人の掛け合いで行われます。守田敏也がコーディネーターを務めます!できるだけ会場からの質問も受けたいと思っています。ご参加下さい。
● メイン講演ー青木美希さんについて、三田さんの話の内容について
午後のメイン講演のはじめは青木美希さん。青木さんは朝日新聞に属していて福島原発事故を精力的に取材し著書『地図から消される街』(講談社)で「貧困ジャーナリズム大賞」を得ています。
その後、国会議員らに『なぜ原発を止められないのか』と問う取材を開始。この時、記者職を離れていたので、朝日新聞ではなく個人として取材を勧められ、同名の書を文春新書から出版されました。
ところが朝日新聞よりまさかの「出版にストップ」をかけられた。青木さんは「それではジャーナリズムが死滅してしまう」と奮闘し、出版に漕ぎつけましたが、このいきさつが以下に詳しく載っています。
「怒鳴られながらも取材を続け、本音を引き出した」原発安全神話を徹底取材した青木美希さんの新刊は、なぜ勤務先の新聞社から「出版は許可できない」と言われたのか
『なぜ日本は原発を止められないのか』(文春新書)著者インタビュー
https://bunshun.jp/articles/-/67655
青木美希さん 文春オンラインの記事より
そんな頑張りを続けてきた青木さんに、この日、「脱原発を阻むもの」のタイトルでお話し頂きます。
三田さんはプレ企画に続いての登壇になります。話す内容をいままさに組み立てているところ。まだ定まってはおられないそうですが、京都講演では途中から「被爆二世・三世健康調査アンケート結果報告書」を片手に話して下さいました。
今度は福島原発事故の被爆者にあらわれている症状を取り上げ、解説を行おうと考えて下さっているとのこと。演題は「4000人の子どもの血液を調査して」です。
福島原発事故で放出された放射能は、日本政府の発表でも広島原爆168発分。それで健康被害が広範囲に起こらない方がおかしい。ところが福島原発サイトをのぞいてただの一件も被害報告が出されず、マスコミも取り上げていない。
どう考えたっておかしいと思いませんか?みんな隠されているのです。三田さんは医師としてこれと真正面から向き合って来られました。臨床医である三田さんが具体的に見てきたことをお話頂きます。
三田さんの講演風景 京都「被爆二世・三世の会」2024年度年次総会の記念講演にて
なおこの動画でも僕が三田さんが切り開いている医療領域についてお話ししています。
僕の講演の後に三田さんも登場!ご覧下さい。
なおこの日、使ったパワポをPDFにして以下にアップしています。
https://xgf.nu/vKCBN
これをゲットしてお手元におきながら動画をご覧いただけるとより見やすいと思います。(PDFは11月26日までダウンロード可、なおダウンロードキーは必要ありません。そのままボタンを押して下さいダウンロードできないときはmorita_sccrc@yahoo.co.jpにご連絡を)
うーむ。しかしコアな方たちが次々登壇するので、いっぺんに全部を紹介しきれません。次号で後半部分を紹介します。
続く
#原発核燃からの撤退を #青木美希 #三田茂 #脱原発政策実現全国ネットワーク #鴨下全生 #森松明希子 #なぜ日本は原発を止められないのか #脱原発を阻むもの #4000人の子どもの血液を調査して
守田です(20241106 23:30)
● 動画をご覧下さい
岡山市で「日本被団協のノーベル平和賞受賞を機に考え行動するどうなの?シリーズ6 今こそ原発ゼロをめざして」とのタイトルで講演しました。
ノーベル平和賞からはじまり、広島と長崎、そして原爆のこと、被爆者、放射能、その治療の可能性など話しました。
以下をクリックすると動画が再生されます。
● 資料も公開中です。
画面の中のスライドの表示が小さいので、使用したスライドをPDFにしてアップしています。
以下からダウンロードしてお手元において録画をご覧下さい。
https://xgf.nu/aAGZA
なおスマホからはダウンロードしにくいようです。
スマホしか使えない方はLINEをお持ちでしたら、アカウントを頂ければすぐにお送りできますのでご連絡下さい。
PDFのダウンロード期限は11月15日まで。動画視聴には期限はありません。
● 三田茂医師も参加して下さいました
今回は会場に三田茂医師が来て下さいました。講演を聴いて下さり、最後に登壇してコメントもして下さっています。
僕の話の中で三田さんが行ってきていることを話していますが、そのあとに三田さんに話して頂いているので、ご覧になるとよりリアルに内容をつかめると思います。
この点も視聴して頂きたいポイントです。
● 感想とシェアとカンパでご協力を
動画をご覧になられた方は、ぜひ感想をお寄せ下さい。良ければそれを公開させて下さい。
またシェア・拡散などで積極的に広めて欲しいです。一方でぜひそれぞれで身近な医師他、医療関係者に広めて下さい。
またこうした活動を支えて頂くためカンパもお願いしたいです。
振込先 ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
他の金融機関からのお振り込みの場合は
なまえ モリタトシヤ 店名 四四八(ヨンヨンハチ)店番 448 預金種目 普通預金 口座番号 2266615
みんなで被曝から命を守るムーブメントを広げていきましょう!
#ノーベル平和賞 #被団協 #被爆者 #ヒバクシャ #被爆二世 #福島原発事故 #三田茂 #原発ゼロをめざして #YMCAせとうち #ミュージックバーOMS
守田です(20241030 23:30)
● 岡山市のミュージックバーOMSで11月1日午後7時からお話します!
と き:2024年11月1日(金)19:00~20:30
ところ:ミュージックバー OMS(岡山市北区表町 1-4-52 4F)*近隣の駐車場をご利用ください。
参加費:無料(ただし、当日カンパにご協力ください)
zoom併設:https://x.gd/lLgkO ID:858 2910 0611 パスコード9wMHRy
ちらしの案内文を貼り付けます。
この度、日本被団協がノーベル平和賞を受賞しました。長年にわたる平和への働きが世界から認められたことに、大きな喜びを感じます。しかしながら、日本の現状は一向に改善されないように見えます。
2011年3月11日、東日本大震災によって福島第一原子力発電所が水素爆発を起こしました。それにより、大量の放射性物質が大気中にば らまかれました。
正しい情報が知らされない中で多くのお母さんたち が不安を感じ、子どもの命を守るために自主避難しました。
13 年経った今も溶け落ちた燃料は強い放射線を出し続け、人が近づ くことさえできません。それでも政府は原子力発電に頼る政策を改めようとせず、増え続ける汚染水を海に放流しようとし、放射性廃棄物の処分場を探し回っています。
自主避難した人たちは政府や東京電力による補償も謝罪もないまま、「あの避難は正しかったのだろうか?」という問いを胸に、今日もそれぞれの場で懸命に生きておられます。
原爆や原子力発電所を巡る問題に、長年かかわり、国際会議にも参加されてきたジャーナリストの守田敏也さんが、最新の情報をもとにノーベル賞と被爆者運動のこれからも含めてお話しくださいます。
● ノーベル平和賞はすべての被爆者と被爆者運動の担い手に送られた
被団協のノーベル賞を受賞、喜ばしいことだと思います。とくにノーベル委員会が10月11日に発したノーベル平和賞授賞理由には以下のようなことが述べられています。
「(被団協)はヒバクシャ(被爆者)としても知られる広島、長崎の原爆生存者による草の根運動であり、核兵器のない世界を実現するための努力と、核兵器が二度と使われてはならないことを目撃証言を通じて示してきた」
「広島、長崎(の原爆被害)を生き抜いた被爆者の証言は、こうしたより大きな文脈において唯一無二のものである。
これらの歴史の証人たちは個人の体験談から、自らの経験に基づく教育キャンペーンをつくり出し、核兵器の拡散と使用に対する緊急の警告を発することにより、世界中で核兵器に対する幅広い反対運動を生み出し、定着させることに貢献してきた。被爆者はわれわれが言葉で言い表せないことを表し、考えられないことを考え、核兵器によってもたらされる理解し難い痛みと苦しみを何とか理解する助けとなっている。」
「肉体的苦しみやつらい記憶を、平和への希望や取り組みを育むことに生かす選択をした全ての被爆者に敬意を表したい。」
平和賞授賞理由全文 「核のタブー」確立に貢献と評価
日経新聞 2024年10月11日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB11CUX0R11C24A0000000/?msockid=17cec9b02edb612a31f4dbc42f096086
ノーベル平和賞は明らかにすべての被爆者に与えられています。そのことで被爆者と共に反核平和の道を歩んできた全ての方が懸賞されている。その点を心から喜びたいです。
受賞を伝える南海放送と取材に応える松浦秀人さん
● ノーベル平和賞は矛盾に満ちてもいる
ただそのことを踏まえた上で、ノーベル平和賞がこれまでたびたび、とんでもない平和の破壊者にも出されてきたことを見つめておく必要もあります。
その筆頭に挙げられるのは1974年に受賞した日本の佐藤栄作元首相です。「非核三原則」(核を持たず作らず持ち込ませず)を提唱したことが授賞理由でしたが、佐藤首相はアメリカのベトナム戦争を支援し続け、中国敵視外交も行いました。
そもそも非核三原則についても、佐藤元首相は1969年に当時のニクソン米国大統領を密約を交わし、沖縄返還時には米国は核兵器を撤去するが緊急時には再び持ち込むことを確約していたのです。
このような例は枚挙の暇がありませんが、核との関係で最もひどかったのは、国際原子力マフィアの一員であるIAEAが2005年に「原子力エネルギーの平和的利用に対する貢献」の理由のもとに受賞したこと。
さらには2009年にオバマ米国大統領が在任中に受賞していますが、これまた酷い。チェコのプラハで核軍縮の呼びかけ演説を行ったことが授賞理由ですが、オバマは2010年以降、相次いで臨界前核実験を強行。シリア内戦にも武力介入しました。
アフガンでも国境なき医師団が運営している病院を攻撃する戦争犯罪を行うなど、まさに平和の破壊者への授賞でした。
一方で1985年に核戦争防止国際医師会議が受賞したり、2017年に核兵器廃絶国際キャンペーン(i can)が受賞するなど、核戦争を止めようとする団体が賞を得たこともあります。そして今回の被団協への授賞。
まさに人類にとって良きものと悪きものに与えられてきているわけで、ノーベル平和賞がそんな大きな矛盾も抱えていることをしっかりとおさえておく必要があります。
オバマ米国大統領が2009年に受賞 その後に相次いで臨界前核実験を強行
● これからの被爆者運動、反被爆運動を考察する
さてノーベル平和賞を機にどう考え、行動したら良いのでしょうか。何よりも反被爆の運動を共に大きく拡大していくことを訴えたいです。
被爆者の運動にはいくつもの層があります。核戦争だけでなく戦争そのものに反対してきたのが被爆者運動でした。またその頑張りには人権をもぎ取り、輝かせていく面もありました。それは日本の平和運動の礎で、その総体が引き継ぐものです。
だけれどさらに大きく発展させるべき領域があります。それが反被爆であり反被曝の運動です。核兵器による被爆・被曝だけでなく、ウラン採掘や製錬等々、そしてその後の原発や核施設によるさまざなま被爆・被曝です。
放射能はあらゆる生命体にとって危険以外の何物でもないものであり、それが核実験や事故ばかり繰り返す原発・核施設で繰り返しばら撒かれてきたのです。しかも被害を隠し、わい小化しながら。その流れ、それを推進する人々と対決しなければ。
それがこれからの被爆者運動に課せられたものであり、それを引き継ぐのは、まさに今、被爆させられている当事者です。被爆者・被爆二世、三世、そして福島原発事故をはじめとした核施設で被爆した人々。ウラン鉱の被害者などなど。
その被害の多くが「大したことない」とさていることをひっくり返しましょう。そのことが自分たちとよりたくさんの命を救うことにつながります。
以上、11月1日はこんなところを導入とし、被爆被害とはどんなものなのか、どのように隠されているのか、それを暴き、命を守るために、何を進めるべきなのかをお話します。ぜひお聴き下さい。
この報告書を開くところから新たな未来が始まる!
#ノーベル平和賞 #被団協 #被爆者 #ヒバクシャ #被爆二世 #福島原発事故 #核実験 #ウラン採掘 #核施設の被爆 #被爆者運動
守田です(20241010 20:30)
● タカキンスピーチ(2022)=「福島と群馬とウクライナのつながりについて」をご覧下さい
関東に来ています。8日に衆議院議員会館で行われた脱原発政策実現全国ネットワークの再処理問題批判パンフレット作製会議に参加。
今日は午前中に国会見学に赴き、その後、鎌倉を訪れて活発に活動されている方たちと歓談してきました。
そして明日夜はタカキンに参加します。午後7時から8時まで。高崎駅西口にてです。
これに向けて、2022年5月13日にタカキンに参加した時の僕のスピーチ動画を、字幕を入れるなど再編集したのでお届けします。
福島と群馬とウクライナのつながりをコンパクトに語っています。ぜひご覧ください。
●「ウクライナについて、戦争について」もご覧下さい
2022年の訪問の時は翌日14日に玉村町たんぽぽ小学園でお話させていただきました。
あらためてこれをご覧いただきたいです。
●「日本の戦争準備はどこまで進んでいるのか」のタイトルで12日にお話します!
12日土曜日午後3時から、再び玉村町のたんぽぽ小学園でお話します。
今回は1部で「日本の戦争準備はどこまで進んでいるのか」についてお話します。
ただしこの部分はまずはみなさんの意見を聞こうと思います。この問題、実に多角的な見方ができるからです。
それを踏まえて、僕なりに考えていることをお話します。ちょっとチャレンジングな企画です!
2部で原発のこと、被曝のことに関する最新情報をお話します。
講演はFacebookでライブ配信します。
僕のFacebookページのタイムラインで流しますので、興味のある方は午後3時からご覧下さい。そのままアーカイブにも残ります。
原発と戦争から命を守るために、群馬のみなさんと熱い時を過ごします!
#福島と群馬とウクライナのつながり #タカキン #高崎駅西口金曜行動 #ウクライナ政府報告書 #チェルノブイリ原発事故 #ウクライナは深刻に被曝している #戦争準備とはないか #戦争と平和 #原発と戦争からの命の守り方
守田です(20241001 15:30)
● 『原発からの命の守り方2024』を読む会にご参加下さい
『原発からの命の守り方2024~能登半島地震・珠洲・志賀・福島原発を問う 福島原発事故から13年を踏まえて~』を読む会を、8月からにょきにょきプロジェクトで始めました。
原発を止めるために必要な点をみんなで討論しながら深めていく企画です。8月3日の1回目の開催に続いて、今週土曜日、10月5日の午前10時半から2回目を行います。
Facebookのイベントページを示しておきます。バナーをクリック!
パンフレットは無料でダウンロードできます。冊子版申し込みフォームも示しておきます。
https://forms.gle/k6EY83VWM3gAdT3U6
https://forms.gle/T8EeCkJP4d1wW6Eb9
今回は『原発からの命の守り方2024』に盛り込んだ10のコンテンツの3.4番目を扱います。
3,福島原発事故について、あらたに見えてきたこと
4, 福島原発事故以降、私たちはたくさんの原発をとめてきた
これらについて1時間ほど読み解きを行い、あとの1時間で自由な討論を行ってみんなで内容を深めます。
1回目に参加していなくても問題なく理解できるように工夫しています。その点は安心してご参加下さい。
お申し込みは以下から
https://forms.gle/m8sgasA8GmPVtJiJ7
参加費は表をご覧下さい。まとめて申し込むとお得です。
https://toshikyoto.com/press/8764.html
「にょき3000円コース」の方はさらにお安くなり「にょき7000円コース」「議員コース」の方は無料になります。
各コースの詳細はここからご覧下さい。⇒https://nyoki2pj.com/lp/info_yomitokibook/
なお第2回目の10月5日(土)以降のスケジュールは、③12月7日(土)、④2025年2月1日(土)、⑤4月5日(土)です。
毎回アーカイブも出すので録画視聴でも参加可能。
● 福島原発事故について新たに分かった事実は驚愕、危機はもっと深刻に迫っていた
とくに今回、深めたいのはあの事故から13年もかかってやっと見えてきた真実です。
僕はそれをNHKメルトダウン取材班が作成した『福島第一原発事故の「真実」』によって知りました。
講談社文庫から2024年2月15日に「ドキュメント編」「検証編」に分けられて出された本で、全部で約1000ページあるのですが、とにかく内容に驚愕しました。
というのはこれまで一番深刻な崩壊にいたったのは2号機であり、そのどこかが裂けてしまった結果、大量の放射能が飛び足したとされてきました。
そのこと自身は間違っていないのですが、実は「ベント」成功で危機を免れていたと思われていた1号機、3号機でも相当に深刻な危機が進んでいたのでした。
その際、恐ろしいことに必死の注水が、かえってメルトダウンを速めていたという事実があったことが明らかになりました。水-ジルコニウム反応というものに伴って膨大な熱が発生していたからです。
それらの事態から分かった真実は、現場の必死の対応がかなり間違っていて、危機を回避しようとする行動がかえって危機を促進させていたことです。
そしてそこから教訓として導かれるのは、過酷事故になった時に確実に安全を確保する道などまったくないということ。それどころかどうしたら良いのか分からなくなってしまうのです。この事実をリアルにつかんで頂きたいです。
『福島第一原発事故の「真実」』NHKメルトダウン取材班 2024
● 総選挙を前にあらためて原発のことをしっかり学ぼう
いまちょうど石破茂氏が自民党新総裁になり、国会解散ー総選挙が行われようとしています。投開票は10月27日になりそうです。
国の行く末を占う選挙になりますが、そんな時だからこそ、原発のことをしっかり学びましょう。
とくに石破氏は国を守ることを主張の大きな柱にしています。それならば「ぜひとも原発を全廃を」との声を強めましょう。過酷事故が起これば日本の半分、いやそれ以上が壊滅してしまう可能性があるからです。
実は石破氏、自衛隊OBなどとも近くて、そのリアリティも知っているから、一時期「原発ゼロ」を口走ったとも思われます。河野氏、小泉氏が選挙前までは原発推進に否定的だったのも、同じような理由からでしょう。
しかし政権をとるためにこの方たちは「原発ゼロ」の主張を簡単に捨ててしまいました。端的にいって国や社会を愛する気持ちが薄いからです。これらの人々が掲げる「愛国心」など薄っぺらであまりに底が浅すぎる。
ただし僕は「国を守る」という言い方はしません。国家は利害の異なる人々の住まう幻想の共同体だからです。「国を守る」ことの実態は、往々にして「上級国民」の利益を大衆が守らされることでしかない。
だから国というより「社会」を、「私たちと未来世代の命」を守るために、「原発ゼロの即時実現」という声を上げていきましょう。そのためにしっかり学びましょう。
10月5日(土)午前10時半からの『原発からの命の守り方2024』を読む会にご参加下さい。
お申し込みは以下から
https://forms.gle/m8sgasA8GmPVtJiJ7
小泉・河野両氏が早々と原発ゼロを捨てる中、石破氏は「原発ゼロに向け最大限努力する」と一度は掲げたが・・・日経新聞20240826
#原発からの命の守り方 #にょきにょきプロジェクト #放射線副読本すっきり読み解きBOOK #放射線防護 #原発はオワコン #福島第一原発事故の真実 #注水がメルトダウンを促進させていた #13年経ってようやくわかった真実 #過酷事故になったら安全など確保できない
守田です(20240928 23:30)
● 敦賀原発再稼働不合格を深掘りする解説動画その3を作りました
これまで敦賀原発の再稼働不合格は当たり前だけれど、遅すぎたことを指摘してきました。原子炉直下に活断層が走っているというのです。そんなの止めるのは当たり前すぎます。
しかしそもそも敦賀原発は敷地内に浦底活断層が走っていることが認められているのに、規制当局は稼働を許してきた。今回、そのことを正さず「原子炉直下に活断層があったときのみ運転を認めない」と確定しようとしている。めちゃくちゃです。
さらに今回深掘りしたのは、そもそも活断層が認められていないところでも大きな地震が起きていること。典型例が2004年新潟県中越地震と2008年岩手・宮城内陸地震です。
双方ともにとても大きな地震で、後者では加速度4022ガルという世界最大値が記録されていて、ギネスブックに載せられています。そんな地震を起こす活断層が把握できていなかったのです。
つまり活断層はすべてが把握されているわけではない。どこにあるかつかめていない。だからこれからもどこで巨大地震が起きても不思議はないのです。
これに対して原発は地震にとても弱い。この点は電力会社も認めていて争う余地などないのです。だから原発は日本のどこでも建ててはいけないし動かしてはいけないのです!
なおこの動画は以下の記事と連動しています。
明日に向けて(2458)活断層が確認されてないところでも大地震は起きている どこで起きるか把握できないのだから原発は運転してはダメ
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/705b9245a210f10fbac37ef20c7f8718
● 敦賀原発再稼働不合格問題の深掘り1,2もご覧下さい
なおこの動画は以下の記事と連動しています。
明日に向けて(2456)敦賀原発再稼働不合格は当たり前すぎるけれど遅すぎ 規制委のあり方はあまりに不十分
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/d8c3cab71bc4384d28cdee4d45810563
なおこの動画は以下の記事と連動しています。
明日に向けて(2457)電力各社は規制委員会をなめきり安全性をないがしろにしている こんな会社に原発の稼働を続けさせてはダメ
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/542cd00c3474d8c1a75af0ee6d7929dd
● もりもり原発解説のシェア・拡散にご協力を
みなさま。もりもり原発解説=原発問題に関するショートムービーの作成は、原発稼働を止めることを目的に始めたものです。
原発は過酷事故を起こしたら日本の半分以上を壊滅させてしまいます。だから原発を止めることは私たちが社会を自分を愛しい人を守るための最重要課題です。
ではどうしたら止められるか。大事なのは原発推進策にまったくの展望がないこと。そもそもあまりに無理なことがやられようとしていることをつかむことです。
同時にだからこそさまざまに破たんが繰りかえされるし、ひどいことが連発します。現場のモラルの低下と劣化は目を覆うほど。
だからその実態を粘り強く明らかにしていくことが大切なのです。そうすれば福島原発事故を経てこの国で起きた覚醒の力をまだまだ強めることは可能です。
実際それがあったからすでに21基を廃炉にし、いままた敦賀を廃炉にしつつあるし、もんじゅすらも廃炉にできているのです。だからその力をさらにませば必ず全原発を止められます。
そのための一助として「もりもり原発解説」を作っているので、ぜひみなさん。シェアして下さい。拡散して下さい。
一緒に原発を止めるためにに頑張りましょう!
#敦賀原発再稼働不合格 #原子力規制委員会 #もりもり原発解説 #活断層 #浦底活断層 #活断層が確認されてないところでも大地震が #原発は地震に弱い #岩手宮城内陸地震 #新潟県中越地震 #原発再稼働反対
守田です(20240928 09:00)
9月23日、福井県高浜町の高浜原発近くに福井・関西・中部などの人々を中心に360人が集い、熱い一日を過ごしました。
この日の報告をスライドショーと動画で行います。
● まずはスライドショー(5分)でこの日の行動の概要をご覧下さい
まずはスライドショーを見て下さい。以下をクリック!
冒頭は京都駅南側でバスを待つ京都の人々です。僕もここから参加。乗っていったバスも写っていますが、こんな感じで、各地でそれぞれに乗り物を調達し、現地へ向かいました。
それで高浜原発北側の音海でみんなで合流。そこから原発ゲート前までデモをし、関西電力に対する抗議と申し入れを行い、さらに高浜町文化会館に移動して熱い屋内集会を行いました。
たくさんの方の発言の後、会場を出て高浜町内のデモに。JR若狭高浜駅まで歩きました。なお写真撮影は柳田かや乃さんです。
● 高浜ゲート前での頑張り
続いて動画とともにより詳しい報告を行います。以下をクリック!
高濱原発北の音海に朝11時ぐらいに集合。「老朽原発うごかすな実行委員会」の木原壯林さんを中心に、直ちに高浜原発ゲート前にデモで向かいました。
この途中にも車がやってきて、ドアをあけてそのまま合流。とくに高浜ゲート前にデモ隊が辿り着いた時に、名古屋・岐阜などの方たちを乗せたバスが到着して合流できました。着いた側も迎える側も嬉しそうにしていました。
この場で関西電力に対する申し入れを行いました。
ゲートは二重になっているのですが、一つ目が開けられて中に5人が入りました。(撮影の守田を含む) その場で申し入れ書を読み上げ
その全文を以下にアップしておきます。動画をご覧になる時はこの申し入れ書を手元に置かれてください。
https://toshikyoto.com/wp-content/uploads/7f83fe55a8b34a6f4c1c897c5dd40ac9.pdf
申し入れを終えたころにバスが到着して乗り込み。すぐ近くの高浜町文化会館に向かいました。
この短い時間にみなさん持参してきた弁当をパクついていました・・・。
● 高浜町文化会館で熱い集会を実現
午後の集会の動画をご紹介します。以下をクリック!
午後1時から集会開始。主催者を代表して小浜明通寺の中嶌哲演さんが挨拶。
その後、メイン講演の北野進さん(珠洲市から)、樋口英明さん(元福井地裁裁判省)の講演をはじめ、多彩な人々が次々に発言。
チラシにはこれだけ多彩な人々が発言するとは書かれてなかったので、嬉しい驚きでした。
どれも素晴らしかったのでご紹介したいのですが、ここでは発言者一覧を掲載するにとどめます。ぜひ動画をご覧下さい。
当日プログラム
司会 世戸玉枝(福井県小浜市議会議員)
主催者あいさつ 中嶌哲演(原子力発電に反対する福井県民会議)
講演 「能登半島地震を教訓に原発全廃を!」
ー北野進(石川県珠洲市住民/原発を廃炉に!訴訟原告団長)
講演 「原発の本質と原発差止訴訟」
ー樋口英明(原発は地震に耐えられないとして原発を止めた元裁判官)
使用済み核燃料問題 青森からのビデオメッセージ
ー核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会事務局長 中道雅史
使用済み核燃料問題 福井から
ー原子力発電に反対する福井県民会議事務局長 石地優
高浜町への申し入れ行動について
全国各地からのビデオメッセージ
―女川 さよなら原発みひやぎ実行委員会 多々良哲
ー柏崎刈羽 規制庁・規制委員会を監視する新潟の会 桑原三恵
―島根 島根原発3号機訴訟の会 芦原康江
カンパのお願い
プラカードアクション
特別報告「敦賀2号機の廃炉を求める」
ー原発住民運動福井・嶺南センター事務局長 山本雅彦
若狭の現状報告
ーふるさとを守る高浜・おおいの会 宮崎宗真
東海地方でのたたかい
―40年廃炉訴訟市民の会 草地妙子
地元・若狭湾沿岸、京都府北部、住民のみなさん
―福井県高浜町住民 東山幸弘
―舞鶴市市会議員 小西洋一
―京都地方労働組合総評議会 梶川憲(議長)
全国からのメッセージの紹介
集会宣言
デモの説明
シュプレヒコール
15時閉会 15時15分デモ出発
主催 老朽原発動かすな!実行委員会
最後に集会宣言が読み上げられました。
途中で報告された高浜町への申し入れ書と共に以下にアップしてあります。
https://toshikyoto.com/wp-content/uploads/0a6aa74af0de297afeee8a0a7f56c5e9.pdf
https://toshikyoto.com/wp-content/uploads/6c826ab0846aab36e66d2c81403bdc7d.pdf
● 高浜原発から5キロ圏内も含む高浜町内をデモ
高浜町文化会館での集会のあと、町内をデモしました。会館から三々五々外に出ていくところから写しています。ご覧下さい。以下をクリック!
幸いなことにこの日は穏やかな秋晴れとなり、涼しい風がデモ隊を包んでくれました。
でもここは高浜原発から5キロ圏内。事故が起きれば真っ先にここに住んでいおられる方たちが被曝してしまいます。みなさん、「そんなことを絶対に起こさせないためにも早く高浜原発を止めなければ!」との思いで歩かれていたと思います。
嬉しかったのはたくさんの町民の方たちが手を振ったり、笑顔で見送って下さったこと。
これは「老朽原発うごかすな 実行委員会」の方たちが足しげくチラシ撒き・アメーバーデモに通われた成果です。
はじめは「ケンカを売ってるのか」などと言われたこともあるそうなのですが、このところ、わざわざ近寄ってきて笑顔でチラシを受け取る方も多いのだそうです。
デモに参加した学生さんがあとで「デモってアウェイな雰囲気の中でやるものだと思ってました。今日はとても嬉しかった」と語ってくれて、みなさん、それまた嬉しそうに聞いていました。
解散地はJR若狭高浜駅前。この場で次の行動として12月8日の関西電力大阪本店包囲行動が提案されました。
みなさま。12月8日は大阪へお集まり下さい。(僕自身は別件のZOOM講演に出るので欠席になりますが・・・。いや現場からZOOMに出ようかな・・・その手があるかもな・・・)
● 行きかえりの車中でもずっと集会
なお京都駅から高浜現地まではやく2時間半ぐらい。
この往復5時間の間、車中でマイクを回して全員が発言。ワーワーと意見交換していました。
ほとんど寝てる人はいない。疲れを知らないツワモノのみなさん。もちろん僕もしっかりワーワー言わせて頂きました(笑)
いろいろな情報の交換もしっかりして、午後8時ぐらいだったかな、京都駅前で解散。
熱く、有意義で、楽しい一日でした。
#高浜原発 #老朽原発うごかすな #樋口英明 #北野進 #原発はオワコン #原発再稼働反対 #木原壯林 #中嶌哲演 #次は関西電力大阪本店包囲 #過酷事故が起きる前に原発をとめよう
守田です(20240925 21:00)
● 新大宮セミナールームにて
表題の内容で奈良市でお話します。近鉄新大宮駅から南へ徒歩1分の「新大宮セミナールーム」にてです。
午前10時から正午まで。開場は9時半です。
主催は奈良県保険医協会と奈良反核医師の会
詳しくはチラシをご覧下さい。
以下から入手できます
https://toshikyoto.com/press/9109.html
● 原発には未来がなく破綻を繰り返すので止められる
チラシにも講演要旨を載せて頂きましたが、今回お話したいのは原発と止めるために押さえるべき3つの大事な点です。
1つに原発には未来がないこと。オワコンであること。だから破たんを繰り返しているしこれからも繰り返すことです。ここをしっかり明らかにし続けることが大事。
そもそも原発は、様々な技術的な難問を超えられておらず、安全性が確保できていません。特に地震に余りに脆弱。強い揺れに耐えれない。だから「次世代革新炉」を作るなどと言ってますが、現世代が安全ではないことを認めているのです。
しかしその「革新炉」では「コアキャッチャー」でメルトダウンしたデブリを捕まえるとか言っている。メルトダウンしない原発の建設を諦めたのです。でもそれもすでに建設費が膨大になってしまっていて、賄いきれないことが明らかだし、中国ではすでに革新炉で事故が起きています。
さらに原子力政策は、軽水炉の使用済み燃料を再処理してプルトニウムを取り出し、MOX燃料にして高速増殖炉で燃やして、使ったより多くのプルトニウムを回収するという夢のサイクルを目指したのでしたが、それはもうとっくに破たんしています。
高速増殖炉などどこも作れなかったし、日本でももんじゅが大事故を起こしたまま廃炉になりました。その上、再処理もできていない。1997年竣工予定だった六ヶ所再処理工場は27回にわたって延期を繰り返しています。
そのように様々に破たんが繰り返される中、電力各社は原発がオワコンであることをウソで隠して、強引に突っ走っていますが、実はそんな矛盾をしている現場の士気とモラルは下がりっぱなし。それで唖然とするほどひどい「不祥事」が連発し続けています。
例えば柏崎刈羽では配管の溶接手抜きが匿名の複数告発で明らかになりました。東電が調べてやり直しを命じましたが、その箇所がなんと約1600もあった。もう本当に終わっているのです。
奈良でこうしたリアルな例をより詳しくお話します。それを聞いただけで「原発に展望などなくこの先も破たんが続く」ことがはっきり見えてきます。それをつかんでともに宣伝して頂きたいです。
守田講演スライドより
● 民衆に力があることをもっと強く自覚しよう
2つに大事なのは、民衆に力があることをもっと強く自覚することです。
福島原発事故以降でも、私たちはすでに21基の原発を廃炉にしているのです。これに新たに敦賀原発が加わりつつあります。
さらに輸出にいたっては1つもさせませんでした。民衆側の完全勝利でした。
さらにそもそも能登半島の珠洲原発だって、民衆が建てさせなかったのです。
志賀原発だって私たちの再稼働反対運動の力で止まっていたから大事故に発展しなかった。
だから私たちはこの社会を襲うかもしれなかった大惨事をもう幾つも避けているのです。私たち民衆がこの社会を守ってきているのです。
このことにもっと誇りを持ちましょう。私たちには大きな力があります。
これに対して権力者は、常に私たちに民衆に対して「お前たちには力がない」という暗示をかけようとしてきます。
だから支配や管理を受け入れろと言うわけです。そんなことに騙されではダメ!この点も奈良で強調します。
2021年3月で再稼働は9基 2024年9月で12基(高浜1,2号と美浜3号がプラス) この3年で増えたのはわずか3基
● 放射能被曝被害ともっと強く向かい合おう
3つに大事なのは、一方で残念ながら放射能の被害が深刻に広がっていること。それとしっかり向き合うことです。
福島だけでなく首都圏、とくに東京の汚染も深刻です。この現実としっかり向き合ってこそ未来の明るい展望が拓ける。こうした厳しいことにも、みんなで立ち向えば怖くありません!
そもそもチェルノブイリ原発事故では、2004年までの推計で約100万人が被曝被害によって亡くなったと報告されています。
これに対して福島原発事故の放射能による被害は、ほとんどまったく報告されていません。おかし過ぎると思いませんか?明らかに真実が隠されているのです。
僕はこの点に憂いを持つ全国の仲間と、調査を繰り返してきていて、たくさんの被害を把握していますが、なかなかデータで示せるものがありませんでした。
その点で目を見開かされたのが、自らも東京の小平市から岡山に避難移住された医師の三田茂さんの行いでした。
三田さんは東京の子ども4000人の血液を調べ、白血球の中の好中球が軒並み下がっているという驚くべき事実をつかまれたのです。
また福島原発事故による被災者の多くに、広島・長崎で「原爆ぶらぶら病」と言われた症状が出ていることを把握、この被災者を「新ヒバクシャ」、症状を「能力減退症」と命名して、この事態と格闘されてこられた。
そして画期的になことに、治療法にも到達されました!この間、そんな三田さんの実践の紹介記事をたくさん書いてきたし、それが僕が参加している京都「被爆二世・三世の会」の調査とも大きく重なっていることも報告してきましたが、奈良でもこの点をお話します。
そもそも私たちが原発に反対する原点は、放射能=死の灰が私たちの命にとって大変危険なものだから。事故になるとそれが大量にまき散らされるから。だからこそもっと福島原発事故による被曝被害と向き合うことが大事。ぜひこの点を聴きに来て頂きたいです。
『能力減退症』は文春オンラインでも報じられた
https://bunshun.jp/articles/-/6958
● 『原発からの命の守り方2024』を読む会にも参加を(10月5日午前10時から)
こうした講演会と並行しながら、zoomで『原発からの命の守り方2024』を読む会も行っています。
第2回目は10月5日土曜日に開催。午前10時半から午後1時までです。
今回は「福島原発事故について、あらたに見えてきたこと」と「福島原発事故以降、私たちはたくさんの原発を止めてきた」ことの二つを行います。
詳しくは以下のイベントページをご覧下さい。
https://fb.me/e/EAAXRKvK1
なお『原発からの命の守り方2024』は守田が作成したもの。無料でお配りしています。まずはぜひ手に取って見て下さい。以下から入手できます。
https://forms.gle/pYWuksJT2tuinLVb7
冊子版(有料)も作りました。以下からお申し込み下さい。
https://forms.gle/T8EeCkJP4d1wW6Eb9
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