旧築地市場前に鎮座する波除神社を参拝する。大江戸線の築地市場駅から歩く。
築地市場は豊洲に移転したが、場外市場の方はそのままで、健在である。
正面奥に波除神社がある。
場外市場はまだまだ人気がある。若い人が多かった。こういう所が面白いらしい。
波除神社は、境内が狭い。
拝殿の獅子頭が目立つ。珍しい光景である。
波除神社の祭神は倉稲魂命であるから、もともとは稲荷神社である。
築地一帯は徳川時代に埋め立てられたところだが、非常な難工事だったらしい。堤防を築いてもすぐ波にさらわれたという。稲荷大明神の御神体を祀ったところ波風が収まり、埋め立てが完了した。ということで、稲荷神社をここに創建した。
獅子頭は、雲を従える龍と風を従える虎を威伏させるものとして奉納された。拝殿に獅子頭が置かれているのはそのためである。
波除神社の背後は旧築地市場だが、再開発される。汐留のような風景になると思うが、その時、波除神社がどのように映じるか気になるところである。