鷲神社を参拝後、吉原神社へ向う。鷲神社の背後は都立台東病院だが、病院の吉原ソープ街寄りに吉原神社がある。都立台東病院を挟んで、国際通り側に鷲神社、ソープ街側に吉原神社が鎮座する。
吉原神社の創建は、1872年。明治になってからである。もともと吉原遊郭には五つの稲荷神社があった。それを一つにまとめ、最終的に現在地に移した。
もともとが稲荷神社だったため、祭神は、倉稲魂命である。これに加え、市杵島姫命(=弁財天)を祀っている。
御朱印に「江戸新吉原仲之町鎮座」とあるのは、吉原遊郭ができた当時は「新吉原」と呼ばれたからである。
もともと吉原遊郭は1617年に江戸の日本橋近くにできた。葭の生い茂った原っぱにできたことから、「葭原(あしはら)」と呼ばれた。しかし、「葭=悪し」に通じるということ縁起をかついて、「良し=𠮷」と変え、吉原になったものだ。
当初の日本橋近くの吉原遊郭は、明暦の大火で焼失したため、新たに浅草田圃の中に新しい吉原遊郭をつくった。新吉原と呼ばれたのはそのためである。