吉原神社の南30メートルの所に吉原弁財天がある。
境内は一見華やかだが、どこか、冷え込んでいる。背筋が寒くなった。
創立は不明。ここには大きな池があった。池といえば弁財天である。その連想で弁財天を祀るようになったらしい。
この池で、関東大震災の時、悲劇が起きた。逃げてきた吉原の娼妓がこの池で溺死したのだ。その数は460人という。460人も溺死するかという疑問が起きるが、猛火で酸欠状態になり意識を失ったことで、池で溺死したものだろう。
慰霊のための観音像が境内に立っている。
弁天堂。色彩が鮮やかだ。
お堂の前に池があり、鯉が泳いでいた。悲劇の池は、その後、埋め立てられ、その一部が残るのみである。
境内の雰囲気からパワースポットに取り上げられているが、震災時の悲劇を思えば、魔界のように思える。怨霊がさ迷っていると感じる。東京魔界めぐりに入れたいぐらいだ。