関東三天狗の一つ・高尾山薬王院を参詣する。天狗といえば深山幽谷に出現するものだが、高尾山は人気観光スポットで人出も多く、神秘性がない。
平日に訪れたが、観光客で賑わっていた。今からこんな状態なら、紅葉の季節はどんなことになるだろうか。それ相応の覚悟が必要だ。
ケーブル口から薬王院までは1キロほどある。徒歩で15分かかる。
浄心門を通る。
ミシュランで三つ星になったグリーン・スポットで、空気は清浄である。
「南無飯縄大権現」の石標がある。薬王院の本尊は飯縄大権現である。不動明王、歓喜天、迦楼羅(かるら)天、叱枳尼(だきに)天、弁財天の五相を合体したものという。
境内前。以前はここにそば屋があった。
仁王門。ここにお坊さんが立っていた。縁日だった。我々は、普通、高尾山薬王院と呼んでいるが、実際は「高尾山薬王院有喜寺」というらしい。文献で知ったのである。有喜寺とは知らなかった。仁王門で、お坊さんに確認したところ、宗教法人名は「高尾山薬王院有喜寺」で間違いないといわれた。知らないことってあるもんですなぁ。
境内は狭い。
天狗寺だけあって、天狗の像があちこちにある。大天狗と小天狗がある。
大天狗。↓
小天狗。↓ 小天狗の像は、天狗とカラスが合体したものに見える。
本堂。ちょうど、お護摩が始まる時刻だった。ここは、ホラ貝を吹きながら、僧侶が本堂へやってくるのだ。
天狗のお面。天狗寺である。
関東三天狗も残りは、迦葉山弥勒寺だけだが、沼田と水上温泉の中間にある。日帰りはきついかもしれない。