行田市にある忍城(おしじょう)を歩く。忍諏訪神社・東照宮の前にある。
和田竜が執筆した「のぼうの城」の舞台であり、映画にもなっている。忍城は1478年に成田正等・顕泰により建てられた。城の周囲に濠を掘るというより、水の中に城があると云った形であるのは鳥瞰図で分かる。浮城と呼ばれたのも納得できる。
1590年、石田三成が忍城を攻撃したとき、水責めを考えたのは妥当であるように思える。ただ、周囲を囲むようにつくられた土手の一部が崩壊して、水責めは失敗に終わった。
忍城は有名ではあるものの、明治になって完全に破却され、昔を偲ぶものは何もない。周囲の濠も埋め尽くされた。
旧本丸跡に1988年、御三階櫓が建設された。
門があるが、両側の小さな戸口から入る。
公園だと思い散策した。新緑の季節で、今が一番いい。
城の外に出る。