江戸時代の名僧・白隠禅師ゆかりの松蔭寺を訪れる。東海道本線・原駅から徒歩で15分ほど。
白隠禅師は日本臨済宗中興の祖といわれている。禅には興味なくても、内観法に関心がある人は名前を聞いたことがあるだろう。
松蔭寺は白隠禅師が住職をつとめた寺院である。臨済宗妙心寺の寺院であったが、今では独立し、白隠宗の大本山となっている。
山門。国登録の有形文化財である。
今の住職さんの方針なのかどうか分らないが、観光寺院であることを拒否しているようなところがあり、買えるような品は何も置いていない。御守もお御籤もない。禅宗らしいと云えば、その通りである。
由緒書もないから、徹底している。これではマズいと思ったのか、檀家さんが作成したお寺の案内がある。住職さんは関わっていない。
開山堂。ここに白隠禅師の木像が収められている。
開山堂は六角形のユニークなものだ。
開山堂の彼方に富士山が見える。
禅宗の本義に忠実な住職さんらしいから、御朱印もダメかと思ったら、書いて貰えた。「南無阿弥陀仏」と書いてあるのが不思議である。本尊は釈迦如来だからである。
住職さんに理由をきいた。「禅は区別しませんから」という答。ウ~ン、禅問答になってしまうな。