9日(水)。わが家に来てから今日で3130日目を迎え、2024年米大統領選への出馬を表明した共和党のデサンティス・フロリダ州知事は7日放送の米NBCテレビのインタビューで、20年大統領選でトランプ前大統領が「もちろん負けた」と明言した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
他の共和党候補は トランプが怖くて何も言えないんだ 共和党に言論の自由はない
昨日、夕食に「野菜とひき肉のドライカレー」を久しぶりに作りました 辛いカレーには甘い目玉焼きがよくマッチします
昨夜、ミューザ川崎シンフォニーホールで「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2023」参加公演「日本センチュリー交響楽団 天下の台所(大阪)からのクラシックフルコース 」公演を聴きました プログラムは①シューベルト「交響曲第5番 変ロ長調 D485」、②ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26」、③ドヴォルザーク「交響曲第8番 ト長調 作品88」です 演奏は②のヴァイオリン独奏=HIMARI、指揮=秋山和慶です
日本センチュリー交響楽団は1989年創設の若いオーケストラ(楽団員数=52名)で、首席指揮者=飯森範親、首席客演指揮者=久石譲、ミュージックアドヴァイザー=秋山和慶、名誉指揮者=ウリエル・セガルという布陣です
19時からの公演に先立ち、18時20分からプレコンサートがありました プログラムは①モーツアルト「ディヴェルティメントK.136」から第1楽章、②久石譲「Student Quartet」、③ドヴォルザーク「弦楽四重奏曲第12番”アメリカ”」から第4楽章です 演奏はヴァイオリン=高橋宗久、宮下絢子、ヴィオラ=木田奏帆、チェロ=末永真理です 演奏はいずれも変な癖のない素直な演奏で好感が持てました 特に久石氏の曲はモーツアルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」風の軽快な曲で楽しく聴けました 進行役を高橋氏が務めましたが、早口で話すため、話していることの半分も聞き取ることが出来ませんでした 彼に限らず、マイクで話す場合はコンサートホールの残響特性を考えてほしいと思いました
さて、本番です。オケは12型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並び コンマスはゲスト・コンマスの山本友重(都響・コンマス)です
1曲目はシューベルト「交響曲第5番 変ロ長調 D485」です この曲はフランツ・シューベルト(1797-1828)が1816年に作曲、同年ウィーンで初演されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「メヌエット:アレグロ・モルト」、第4楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります
秋山氏の指揮で第1楽章に入ります 推進力に満ちた演奏が心地よく進みます 秋山氏の適格な指揮を見ていると、いつもながら演奏者は演奏しやすいだろうな、と思います 第2楽章ではフルートとオーボエが冴えていました 第3楽章を聴いていてモーツアルトを感じました 第4楽章を聴いていてハイドンを感じました 19歳のシューベルトはこの時、彼らの影響下にあったようです。全曲を通して、力強くも爽やかな演奏でした
2曲目はブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26」です この曲はマックス・ブルッフ(1838-1920)が1866年に作曲、同年コーブレンツで初演され、その後改訂、1868年1月にブレーメンでヨーゼフ・ヨアヒムの独奏により現在の形で演奏され、大きな成功を収めました 第1楽章「前奏曲:アレグロ・モデラート」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「終曲:アレグロ・エネルジーコ」の3楽章から成ります
ヴァイオリン独奏のHIMARIは2011年生まれの12歳。2022年に難関名門校・カーティス音楽院に最年少で合格 リピンスキ・ヴィエニャフスキ国際、グリュミオー国際、ポスタッキー二国際をはじめ42のコンクール全てで1位、あるいはグランプリを獲得している逸材です
拍手の中、HIMARIが赤のドレスで登場、ステージ中央にスタンバイします 身長とヴァイオリンの大きさの関係で、どう見ても小学校6年生の可愛い女の子がヴィオラを携えているようにしか見えません
第1楽章が独奏ヴァイオリンのカデンツァ風の演奏で開始されますが、この演奏を聴いて「これはただものではない」と思いました 彼女の弾くのは1717年製ストラディバリウス「Hamma」ですが、「思うように鳴らすのが難しい」と言われるストラドを完全に自分のものにして演奏しています 第2楽章で彼女の演奏の最大の美点が表れました それは弱音でも美しく響くビブラートです 第3楽章に入ると、輝かしい音で喜びに満ちた演奏が繰り広げられました 技巧的には完璧だと思いました 秋山 ✕ センチュリー響はソリストに寄り添いつつ、渾身の演奏を展開しました
満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返され、HIMARIはナタン・ミルシテイン「パガニーニアーナ」を超絶技巧であっけらかんと演奏し、再び大きな拍手とブラボーに包まれました
現在12歳の HIMARI は第2の五嶋みどりになれるのか? ただの人で終わるのか? これからが勝負だと思います
プログラム後半はドヴォルザーク「交響曲第8番 ト長調 作品88」です この曲はアントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)が1889年に作曲、1890年2月に作曲者の指揮によりプラハで初演されました 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグレット・グラツィオーソ ~ モルト・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」の4楽章から成ります
秋山氏の指揮で第1楽章に入ります フルート、クラリネットといった木管楽器、ホルン、トロンボーンといった金管楽器が素晴らしい 第2楽章ではトランペットとホルンがいい味を出しています 山本コンマスのソロも素晴らしかった 第3楽章では冒頭の弦楽合奏の憂いに満ちたアンサンブルが印象的でした そして、ファゴット、オーボエ、フルートがいい味を出しています 第4楽章では冒頭のトランペットが”突き抜けて”いてとても良かったと思います その後のチェロ・セクションの落ち着いた演奏が光りました そしてフィナーレに向けての総力を挙げてのエネルギッシュな演奏が聴衆に強いインパクトを与えました
会場いっぱいの拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました 大阪から東京にやってきたオーケストラ「日本センチュリー交響楽団」、とても良かったです プロ野球セリーグのペナントレースは現在、我らが阪神タイガースが首位を独走しています 音楽もプロ野球も、この調子で行きましょうね
全体のバランスが取れていて且つ個々のパートも響いていて秋山さんの指揮のおかげもあると思います。
HIMARIさんは本当に良くストラトを使いこなして特に高音が綺麗。五嶋みどりさんのようになるかどうかはわかりませんが、もうただの人ではないと思います。
日本センチュリー、小型オケながら良く鳴っていましたね。
HIMARIさんは「もうただの人ではない」とはその通りですね。これからは人生経験が演奏に反映することもあると思いますので、豊かな感性を育むためにもたくさんの経験を積んでほしいと思います。
これからも気軽に投稿していただけると嬉しいです