5日(火).先日,知人とオーケストラの話をしていて「いったいオーケストラの楽団員っていくらぐらい給料もらっているんだろうか?」という話題になりました.そこで思い出したのが3年前に読んだ「オーケストラの経営学」(京都産業大学経営学部准教授・大木裕子著)です
資料を公開している18楽団の2007年の平均年収は536万円で,ずば抜けた最高額はNHK交響楽団の958万円(平均44歳).700万円以上に読売交響楽団が,500~700万円クラスに東京都交響楽団,大阪フィル,京都交響楽団,名古屋フィルなどが,400~500万円クラスに広島交響楽団,神奈川フィルなどが,300~~400万円クラスに日本フィルなどが,300万円以下に関西フィルが位置しています.一般的なオーケストラでは年収250万~500万円程度だそうです.私が定期会員になっている東京交響楽団,東京フィル,新日本フィルは給与を公開していないようです
高い年収のNHK交響楽団と読売日本交響楽団に共通しているのは,バックに強力な組織があるということです.そうでなければ赤字経営間違いなしでしょう
一方,指揮者のコンサート1回の報酬は,だいたいオーケストラの楽団員の年収が相場になるそうです.楽団員の年収が500万円なら,1回のコンサートの報酬は500万円ということのようです.ただし,かなり名前が知られている指揮者でも,コンクール受賞歴がないというだけで1回30万円の指揮者もいるし,小澤征爾クラスとなると1,000万円以上というランクの指揮者もいるとのことです
ギャラが最も高いのはソリストで,とくに歌手は非常に高く,3大テノールのコンサートになると億を超える出演料がかかってしまうそうです
オーケストラの楽団員の年収に戻すと,ほとんどの楽団員は給料だけでは生活していけないため,他の公演にエキストラで出演したり,個人レッスンのアルバイトをしたりと,副業が欠かせないようです.ちなみにエキストラの出演料は,リハーサル1日5,000円~10,000円,ゲネプロ+本番で15,000円~20,000円程度が相場だそうです.
それにしても小さい頃から高いレッスン料を払って音楽教室に通わせ,音楽大学に通わせて,やっと卒業してもプロのオーケストラに”就職”できるわけではありません 毎年何百人もの人たちが音楽大学を卒業していくわけですから,狭き門どころの話ではないでしょう.もっとも仮にオーケストラに欠員が出て,オーディションを受けて入団できたとしても,低い年収が待っているのですから,音楽大学に行かせることは”投資対効果”が非常に低いと言わざるをえません.それでも,あとからあとから音大を目指して頑張るのですね
資料を公開している18楽団の2007年の平均年収は536万円で,ずば抜けた最高額はNHK交響楽団の958万円(平均44歳).700万円以上に読売交響楽団が,500~700万円クラスに東京都交響楽団,大阪フィル,京都交響楽団,名古屋フィルなどが,400~500万円クラスに広島交響楽団,神奈川フィルなどが,300~~400万円クラスに日本フィルなどが,300万円以下に関西フィルが位置しています.一般的なオーケストラでは年収250万~500万円程度だそうです.私が定期会員になっている東京交響楽団,東京フィル,新日本フィルは給与を公開していないようです
高い年収のNHK交響楽団と読売日本交響楽団に共通しているのは,バックに強力な組織があるということです.そうでなければ赤字経営間違いなしでしょう
一方,指揮者のコンサート1回の報酬は,だいたいオーケストラの楽団員の年収が相場になるそうです.楽団員の年収が500万円なら,1回のコンサートの報酬は500万円ということのようです.ただし,かなり名前が知られている指揮者でも,コンクール受賞歴がないというだけで1回30万円の指揮者もいるし,小澤征爾クラスとなると1,000万円以上というランクの指揮者もいるとのことです
ギャラが最も高いのはソリストで,とくに歌手は非常に高く,3大テノールのコンサートになると億を超える出演料がかかってしまうそうです
オーケストラの楽団員の年収に戻すと,ほとんどの楽団員は給料だけでは生活していけないため,他の公演にエキストラで出演したり,個人レッスンのアルバイトをしたりと,副業が欠かせないようです.ちなみにエキストラの出演料は,リハーサル1日5,000円~10,000円,ゲネプロ+本番で15,000円~20,000円程度が相場だそうです.
それにしても小さい頃から高いレッスン料を払って音楽教室に通わせ,音楽大学に通わせて,やっと卒業してもプロのオーケストラに”就職”できるわけではありません 毎年何百人もの人たちが音楽大学を卒業していくわけですから,狭き門どころの話ではないでしょう.もっとも仮にオーケストラに欠員が出て,オーディションを受けて入団できたとしても,低い年収が待っているのですから,音楽大学に行かせることは”投資対効果”が非常に低いと言わざるをえません.それでも,あとからあとから音大を目指して頑張るのですね
ありがとうございました。6
おっしゃる通りだと思います。実際に演奏するのは楽団員ですが、ギャラの一番高いのは指揮者やソリストですから、経済格差は歴然としています
卒業しても結婚するまでは、自由に音楽をしていなさいという環境なので、元を取る事を期待されてません。
メンズは特にお金持ちが多く、将来の家まで親に建ててもらってます。
想像はつきますが、やっぱりそうですか。親に経済力がなければ子どもをお金のかかる音大に通わせることはありませんよね。それに自分が出来なかった夢を子どもに託すということもあるかもしれません。
子ども側にやる気と才能があればウインウインでしょうが、なければお金をドブに捨てるようなものでしょうね。
とても参考になりました。これからもコメントをいただけると嬉しいです🐯