22日(月).わが家に来てから694日目を迎え,おやつ代わりに「柿の種」の袋をかじるモコタロです
「柿の種」はご主人さまの大好物なんだ 1回2袋は軽いよ
閑話休題
昨日,コンサートを聴くため,都営新宿線「住吉駅」下車徒歩4分のティアラこうとうに行きました
真夏の怪・・・・車の一部が消えてね?
ティアラこうとうの道を隔てた反対側は猿江恩賜公園です
ひまわりが満開です 多くの人がポケモンGOに熱中してました
ということで,ティアラこうとう大ホールで「真夏の第九 こうとう2016」公演を聴きました プログラムは①ベートーヴェン「序曲”コリオラン”」,②同「交響曲第9番ニ短調”合唱付き”」です ②のソリストは,ソプラノ=平井香織,メゾソプラノ=谷口睦美,テノール=又吉秀樹,バス=斉木健詞,合唱=ティアラこうとう真夏の第九合唱団,管弦楽=東京シティ・フィル,指揮=飯守泰次郎です
午後3時からの本公演に先立って2階ロビーでプレコンサートがありました 途中から聴いたので誰の何という曲か分からなかったのですが,ハイドンか,ベートーヴェンの初期の弦楽四重奏曲のどちらかだと直感しました 間もなくベートーヴェンの初期の作品で「挨拶」というキーワードが浮かびました.演奏後,掲示で確かめるとベートーヴェン「弦楽四重奏曲第2番」から第1楽章とありました この曲は第1楽章の第1主題が挨拶を交わすような印象を与えることから「挨拶四重奏曲」というニックネームが付けられています どこのオケも聴衆獲得のため営業努力が欠かせませんね
自席は1階M列2番,左ブロック左から2つ目です.会場は9割方埋まっているでしょうか オケのメンバーが入場し配置に着きます.左から奥にコントラバス,前に第1ヴァイオリン,右にチェロ,ヴィオラ,第2ヴァイオリンという対向配置を採ります.コンマスは戸澤哲夫です
A4判4ページのプログラムを見ると,なぜか1曲目のベートーベン「序曲”コリオラン”」がどこにも出てきません チラシ(上の写真)には載っているので,プログラムを作成した後に追加したのかも知れません また,曲目解説がまったく載っていません.ベートーヴェンの「第九」と言えば誰でも知っているだろうという予見のもとに省いたのだと思います
しかし,これは1曲目の序曲「コリオラン」の演奏後の聴衆の反応を見て,疑問に思いました 飯守泰次郎+東京シティ・フィルの演奏は力強くベートーヴェンの精神を体現する素晴らしい演奏でしたが,聴衆の反応がイマイチなのです ひと言で言えば「やる気がない」と言うか,サントリーホールや東京オペラシティ・コンサートホールで同じオケを聴くのと違い,反応が鈍いのです 別の言葉で言うとコンサートを聴き慣れていないのです.そういうことから言うと,プログラムには曲目解説を載せたほうが良かったのではないかと思います
15分の休憩後,約100名の混声合唱(男声3対女声7の割合)が入場,次いで,ソリストの平井,谷口,又吉,斉木が入場し配置に着きます
ベートーヴェン「交響曲第9番ニ短調」の演奏に入ります コンマスの戸澤氏が身体を張ってグングン オケを引っ張っていきます 時にティンパ二の強打が心地よく響きます
第3楽章「アダージョ」を聴きながら,その昔観た(西)ドイツ映画「マリア・ブラウンの結婚」の一シーンを思い出していました 第二次世界大戦後,ドイツのある駅のホームでマリア・ブラウン(ハンナ・シグラ)が,戦地から帰るはずの夫を待っています.列車が到着するごとに夫の姿を探しますが,ついに帰ってきません.その時にバックに流れていたのがべ―トーヴェン「第九交響曲」の第3楽章だったのです この監督はなぜこのシーンでこの曲を使ったのか? 第3楽章の次には第4楽章「歓喜の歌」が待っているのです つまり,第3楽章は夫が帰ってきて再開する第4楽章「歓喜の歌」の前触れなのです.第3楽章あってこその第4楽章なのです.あの選曲は絶妙でした
さて演奏に戻ります.ソリストは4人とも絶好調でした.その中でも特に良いと思ったのはテノールの又吉秀樹です 会場の隅々まで響き渡る素晴らしい歌声でした
飯守泰次郎はワーグナーも良いけれど,ベートーヴェンも良いですね 「ティアラこうとう真夏の第九合唱団」の皆さんも熱唱でした.お疲れ様でした
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます