人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

朝日新聞「回顧2024 音楽(クラシック)」を読んで ~ 吉田純子編集委員が挙げる34人の音楽家、2人の音楽評論家による「私の3点」

2024年12月27日 00時38分24秒 | 日記

27日(金)。わが家に来てから今日で3636日目を迎え、ロシアは25日にウクライナのエネルギーインフラに対し大規模なミサイル攻撃を実施し、同国の送電会社はクリスマスの25日に電力供給を制限せざるを得なくなった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     メリークリスマスをベリークルシミマスにしたのは 極悪非道の空想家プーチンだ!

         

昨日、夕食に「豚とトマトの炒め物」を作り、息子が作り置きしておいてくれた「温野菜サラダ」「野菜スープ」、前日の鶏の「丸焼きの残り」と一緒に食べました 「豚と~」は新聞の「料理メモ」を見て初めて作りましたが、美味しくできました 

     

         

昨日の朝日新聞夕刊に「回顧2024 音楽(クラシック)」が掲載されていました 同社編集委員・吉田純子さんがこの1年のクラシック公演を振り返り、2人の音楽評論家が「私の3点」を挙げています

吉田純子編集委員の「回顧」は昨年同様”総花的”とでも言うべき広範囲にわたるもので、取り上げた演奏家は34人に及びます いかに彼女が多くのライブ公演を聴いて、その中から特に印象に残った公演を絞り込んだかが想像できます

吉田さんが挙げた演奏家・公演名等は以下の通りです

パトリツィア・コパチンスカヤ(Vn:シューベルト「死と乙女」)、濱田芳通 ✕ アントネッロ、橋本愛(シャリーノ「ローエングリン」)、足立智美(「金沢国際実験音楽祭」の創設)、沖澤のどか ✕ サイトウ・キネン・オーケストラ(ブラームス)、ヘルベルト・ブロムシュテット ✕ NHK交響楽団、村川千秋 ✕ 山形交響楽団(シベリウス)、井上道義(ブルックナー、ショスタコーヴィチ)、アンドリス・ネルソンズ、サイモン・ラトル、マレク・ヤノフスキ、リッカルド・ムーティ、マティアス・バーメルト ✕ 札幌交響楽団(ブルックナー「交響曲第6番」)、鈴木秀美 ✕ オーケストラ・リベラ・クラシカ(ベートーヴェン「交響曲第9番」)、山田和樹 ✕ モンテカルロ・フィル(ベルリオーズ「幻想交響曲」)、ジャンクロード・カサドシュ ✕ 読売日響(同左)、阪哲郎 ✕ びわ湖ホール(R.シュトラウス「ばらの騎士」)、坂入健司郎 ✕ 大阪交響楽団(ブラームス「交響曲」全曲)、矢代秋雄(作曲・故人)、藤田真央(P)、青木尚佳(V)、中村恵理(S)、脇園彩(Ms)、北村朋幹(P)、アリーナ・イブラギモヴァ(Vn)、古海行子(P)、上野通明(Vc)

故人=小澤征爾(指)、湯浅譲二(作)、間宮芳生(作)、田中信昭(指)、マウリツィオ・ポリーニ(P)、江戸京子(P)、フジコ・ヘミング(P)

上記の中で、特に印象に残ったのは今年2月6日に逝去した小澤征爾についてのコメントです

「会う人すべてを一瞬で音楽の家族にした小澤征爾という人は、日本が敗戦の痛手からはいあがる一翼を自ら担ってひた走る、日本のクラシック界の青春時代そのものだった

もう一つは、今月30日(月)にサントリーホールで開かれる「第54回サントリー音楽賞受賞記念コンサート」をもって指揮者を引退する井上道義についてのコメントです

「定年がないという芸術家の特権を自ら覆し、年末に引退する井上道義は、『道義劇場』で全国を沸かせつつ、愛するオーケストラひとつひとつの個性を各地の聴衆の心に刻み、極上のブルックナーやショスタコーヴィチを届けた 希代のトリックスターは、実は徹底して謙虚な黒衣だった

また、彼女は来年ベルリン・フィルを指揮するなど快進撃を続ける指揮者・山田和樹を高く”買っている”ことが窺えます

「ベルリオーズの『幻想交響曲』で、山田和樹率いるモンテカルロ・フィルは革命的な名演を聴かせた 『こうしてみたらどうかな』というワクワクと冒険心を、予定調和を突き崩す勇気に変えられる限り、山田の快進撃は続くだろう

また、オペラ歌手として中村恵理と脇園彩の2人の名前を挙げているのは流石と言わざるを得ません

次に、2人の評論家による「私の3点」は次の通りです

1.東条碩夫(音楽評論家)

①サイモン・ラトル & バイエルン放送交響楽団:ブルックナー「交響曲第9番」ほか

②尾高忠明 & 大阪フィル:ブルックナー「交響曲第8番」

③ジョナサン・ノット & 東京交響楽団:R.シュトラウス「ばらの騎士」

2.林田直樹(音楽ジャーナリスト・評論家)

①新国立劇場:ロッシーニ「ウィリアム・テル」

②濱田芳道 & アントネッロ:ヘンデル「リナルド」

③東京・春・音楽祭/ディオティマ弦楽四重奏団「シェーンベルク弦楽四重奏曲全曲演奏会」

上記の中で私が実演で聴いたのは①ジョナサン・ノット&東京交響楽団:R.シュトラウス「ばらの騎士」と、②新国立劇場:ロッシーニ「ウィリアム・テル」の2公演です ①については12月14日付toraブログに、②については11月21日付ブログに感想を書きましたので、興味のある方はご覧ください

さて、私の「今年のマイベスト」はどの公演になるか・・・鋭意 選考作業中です


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2 コメント

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今年のコンサート回顧 (アルトゥール)
2024-12-27 15:16:29
toraさん、こんにちは。
御投稿の吉田編集委員、東条さん、林田さんの今年の回顧を拝見して思うのですが、ラトル/バイエルンの評価が高いのですね。
自分も一応行ったのですが、席がほぼ最後列だったのが痛く演奏の真価が分からなかったように思います。
拙ブログでも、今年のベスト5を選びました。
6/12・13イザベル・ファウスト
9/27 鈴木雅明/BCJ
10/25 ブロムシュテット/N響
11/2 ゲルネ/ピリス
11/7 ネルソンス/VPO
とし、ゲルネ/ピリスをベストワンとしました。
もっとも通った回数はtoraさんの3分の1程度だと思います。
Toraさんのベストテンを拝読するのが楽しみです。
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今年のコンサートベスト10 (tora)
2024-12-27 17:55:37
アルトゥール さん コメントありがとうございました
挙げられた5公演のうち私が聴いたのはブロムシュテット&N響しかありません
ファウストは聴きたいと思っていましたがチャンスを逃しました
ゲルネ&ピリスとは渋いですね。私は歌曲はほとんど聴かないので、興味の対象が異なるようですね
外来演奏家は東京春祭を除きほとんど行きません。在京オケと新国立オペラだけで、経済的にも体力的にも精一杯です
これから174公演の中からマイベストを選びます
今年1年間ありがとうございました
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