☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て18年。2人の子供達の成長記録やカナダの幼児教育など梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

身勝手

2019-02-15 | 日常の出来事
木曜日の夜に 変なアラーム音が聞こえてきて、電話を切り忘れたかな?なんて思っていたら「Amber Alert」という警察からの警報でした。 児童誘拐や行方不明の事件が発生した際に、迅速に犯人を捕まえるため、発生場所から逃走可能な範囲内に一斉に通知がされるようです。 夜遅い時間でしたが、11歳の女の子が連れ去られた。というような内容で、車の登録ナンバーなども通知されました。うちの子供とも年も近いしドキっとしたと同時に、早く見つかることを祈りました。 すると、しばらくして再びアラームが鳴り、見つかったとのこと。 この時私は、すごいなと思いました。 情報を一斉に流すことで目撃者からの通報が得られたのだなと。そして、その子も無事保護だと思っていました。

ところが、残念なことにもう生きてはいなかった。。

しかも、その実行犯が同居をしていない実の父親で、娘さんの誕生日を祝う為に出かけていったとのこと。

おそらく、その父親は精神的に問題を抱えていたから、こういう事になったのでしょうが、約束の帰宅時間になっても帰ってこない上に、別れたその子の母親に、娘と自分自身に危害を加えるというようなメッセージが来たとのこと。

その子にしてみたら、実の父親だよ。 警戒のしようがないし、おそらく義務なのでしょうが、両親が離婚した場合も、子供にとっては両親なわけで、双方の親に会う時間というのは 義務的に作られているような話を聞きます。だから子供は行きたくなくても拒否できない立場でもあるのかなと。

なんとも悲しい、身勝手で残虐な事件。

あまりにショックで、うちの子達には話してないけど、その子が通っていた学校やクラスの子達、友達のショックは相当だと思います。 学校では生徒達にカウンセラーの対応などがされるそうですが、子供にとっては、親は一番信頼できる存在であってほしいはず。 大人を信じられなくなってしまうのではないかと心配です。


そして、このニュースについて、さらに身勝手さを感じたのが、Amber Alertを流した事によって、400人もの人達が 救急番号を使って警察に苦情の電話をしたそうです。

救急番号「911」は本当に救急の人が使う番号。 この番号以外の 警察のオフィスへかけた人達もいたようなので、400人を超える人達が、この警報に対して、苦情の電話をしたという事実にも悲しくなりました。

確かに、夜遅い時間なので、寝ていた人達もいたと思います。 でも、一人の子供の命がかかってた緊急事態だったんです。

「そんなことよりも自分の睡眠の方が大事だ!」と、当然のように言う人達が こんなにもたくさんいた事に、自分都合しか考えられない大人が多い世の中なんだなと感じました。 中には自分の子供が同じような状況になっても、夜中に警報を出すことはしない。なんて言う人もいたそうです。 想像力が乏しい人達だ。。

でも逆に、そんな時間であっても、情報に関心を示し、捜査に協力してしてくれた人達もいたからこそ、警報が出た後にすぐ見つかったのだと思うから、思いやりのある人達も同時にたくさんいるんだよね。

子供の躾がどうこうなんかよりも、大人の心のメンテナンスの方が必須なのではないかと感じます。
同じような事件が2度と起こりませんように。


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コメント
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