2、3歳くらいの子達とお散歩をする時に、「止まって欲しい場面」で止まれないと、困りますよね。
その理由は、好奇心だったり、気分のムラだったり、その時の状況やその子の性格にもよるけれど、突然走り出して止まろうとしない状況。 滅多にないけれど、あると本当に焦ります。 その走り出す方向が、広場なら 「どうぞお好きなだけ」と、遠めに見守れるけれど、道路だった場合は一大事です
まだ、子供一人相手なら、自分も追いかければ良いわけですが、複数いたり、赤ちゃんを抱えている場合、その子達を置いていくこともできないし、それが兄弟間であっても困りますよね
10年ちょっとお預かりをしていて、こういう事で困ったのは本当に数回だけど、「止まって!」にちゃんと反応できる力を育てることは大事だと思います
半年くらい前になるかな。ちょうど言葉を覚え始めの1歳2歳児をお預かりだったので、「歩く」「走る」「止まる」という「言葉と動作をつなげる遊び」を考えてみました。 これはやって良かったと感じるので、同じような年齢のお子さん達がいる方は、試してみると良いかも。
まずは、こんなイラストカードを用意してみました

参考にした歌はこちらの英語の歌(グーチョキパーで何作ろうのリズム)
これを、「歩こう、歩こう、ぴょんぴょんぴょん、ぴょんぴょんぴょん、走るよ、走る、走るよ、走る、止まる ストップ!止まる ストップ!」と日本語に作り替えて使いました
まずは、このイラストカードを使って、「歩く」「走る」「止まる」の動きのスピードを見せました
動物カードは、「ゆっくり歩く」、「早く走る」などの違いを見せるのに使ってみました。
次に歌に合わせてイラストを替えたり、冬だったので家の中で歌いながら、「歩こう、ぴょんぴょん、走ろう、止まる」
を実際に何度も一緒にやりながら遊びました
そして、あまり車が通らない家の前の道路でも、歌に合わせて「歩く」「はねる」「走る」「止まる」の練習
練習と言っても、お子さん達は遊び感覚で参加してくれるので楽しそうでした
そんな遊びを冬の間に続けて。春になって、少し遠くまで子供達も歩いてお散歩に出かけられるようになると、住宅街なので車通りはそれほどないけれど、交差点の手前で「とーまる。ストップ!」と言うと、ちゃんと止まってくれるんです。
動きのスピードを自分で調整できるというのは、2歳3歳前後のお子さん達の体の発育ポイントとしても大事なところ。
他者からの「止まる」という呼びかけに反応して、自分の体をそこに向けてコントロールできる。
この成長にとても嬉しくなりました。
本当に、これはやって良かったと感じています。
お散歩時の安全性も上がります
これから動作や言葉を覚える年齢のお子さん達に、良かったらお試しください