☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て18年。2人の子供達の成長記録と梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

自分と違うを理解する思考

2023-09-23 | 学校関係
とても残念であり、先行きが心配になるニュースです。



カナダの教育で私がとても良いと感じているのが、多様性とインクルーシブを重要視しているところ。これは幼児教育の頃から始まっています。

これがどうやらここ最近、アメリカから反対思想がじわりじわりと北上してカナダ国内に広がってきているらしく、多様性の先進国だと思っていたカナダの歴史を逆に戻そうとしている人達が増えているようなんです。怖いことです。

確かに生まれた時の体の作りには男性、女性というカテゴリーはあります。

でも肌、目、髪の毛の色がみんな異なるように、好みも性格も気質も、得意不得意もみんなそれぞれ。
使う言葉も国よって地域によって、民族によって異なる。

カナダは特に移民の多い国であることや、先住民の方達もにそれぞれの言語があり「言葉の壁」に対してもそれが障害となって学校環境が楽しめない。という事がないような配慮が教育者に求められます。

発達に関しても、それぞれの発達分野に得意不得意があるので、この分野は年齢相応かそれ以上だけど、この分野に関してはあと2、3年時間がかかるかもしれない。。そんな事も、子供と関わっていれば珍しい事ではなく、大人の役割としては、苦手を持つ子を卑下したり排除するのではなく、その子の発達ペースで気がつき、学べるように声かけや環境を整えたり、その子が得意とする分野からのアプローチを試みたり、1つ1つ丁寧に気持ちや行動と向き合って導いていく。そういう関わりがカナダの教育現場では家庭とも協力し多くのスタッフ達と共に実現されているという印象が私の中ではあります。

もちろん、一筋縄では行かないケースも多数あるのが現状ですが。

この2SLGBTQIA+についても、「排除ではなく理解」をする教育がされていると感じていて、自分とクラスメイトの好みが違ったとしても、それはその子が好きなスタイル。髪型もファッションも、名前も、好きになる相手も 自分で同じである必要はない。そして、自分自身で選ぶ権利がある。そういった尊重を育める教育だと思っています。
そして私はそういう教育環境が素敵だなと感じています。

お互いの得意不得意に理解を示せるように、お互いの好みにも理解を示せる。
そこに自分が嫌なのに合わせる必要はない。 でも自分と好みが違う対象を攻撃する必要はないですよね。

が、それを反対する親達もいるみたいです。。
コロナのマスクやワクチン騒動を振り返ると、想像ができてしまう。。

大人への教育が必須に感じてならないのですが、非柔軟的な思考で大人になってしまった脳を柔らかくすることって可能なんでしょうか。。
何がそうさせてしまうのか。 ある意味 洗脳に近いのかなと感じてならないのですが、その大人達の幼少期の経験なども関係があるのでしょうか。

もしかしたら感情や気持ちを素直に表現させてもらえない支配下(その親や家庭環境、教育環境が子供自身の意見を尊重せずに、親や先生の言う事は絶対的であるようにコントロールするような環境)で、育ったのかなあ。。。。

だから多様性を尊重。。。なんて聞くと、自分が尊重されてこなかった気持ちから理解ではなく憎悪が膨らんでしまうのでしょうか

自分が好きになった子の性的対象が自分とは違ったことによって、失恋した経験でもあるのでしょうか。
でももし、それが原因で憎悪になるのは ちょっとお門違い。

聖書の中に出てきたエピソードに、レイプをした犯人がゲイだった。という物があるそうなんです。それによって自分の子供がゲイになるとレイプ犯になる。
そんな話を本当に魔に受けている人がいるのか、だとしたらその人達の思考をどうしたら理解できるのか知りたいものです。

冷静に判断できる方達がそれを読めば、ゲイの人がレイプ犯になるのではなく、「レイプ犯だった人がたまたまゲイだった」という事で、
ゲイと犯罪は無関係なのに。

彼らの考え方を柔軟に変える事は、無理なのかな。。少なくとも私一人の力ではどうにもできないこと。
でも、そういった偏見に固まった思考の大人達によって、柔軟な思考を持つ子供達まで攻撃されたり、混乱させられたり、そのせっかく持っている柔軟な思考を偏見に固められていってしまう子達が増えてしまう将来だったら。。。。と思ってしまうと、とてもとても残念であり、悲しくもあり、恐怖でもあります。


自分、他人、物を傷つける。破壊する。これは 不適切だと私は思います。これを本当に理解していたら、いじめも減りますね。

カナダはこれからも多様性&インクルーシブの先進国であってほしいです

それと、2SLGBTQIA+の方達やそのご家族の生活に危険が及ぶような事がない世の中であることを願います




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