金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

続けての繕いの依頼

2017-08-09 08:09:24 | 多種類の繕い例
川西の「リペアカフェ」の時の繕い品を引き取りに来られた方が、追加の繕いの品物を持ってこられました。

この磁器の2点です。
早速作業スタートです。
糊を塗るように薄くアラルダイトを塗って。


小麦粉を混ぜたものでベース作り。


固まった後、ヤスリや水ペーパーで整形です。



そして黒艶漆を施して。


こちらのカップには、金の丸粉(3号)を蒔いて。
粉鎮はこんなものでも代用できますね。


こちらは銀粉(丸粉3号)でいいですね。


重宝しているのがこの容器。
底に新聞紙を入れて水で濡らして、ムロですね。


二日ほどかけて漆を乾燥させて、テレピンで薄めた生漆で粉固めの工程です。
今回はこれを2回実施して。乾燥は各1日でいいです。


そして、木綿でしっかりと磨いて、鯛の牙での仕上げです。


完成です。
丸粉での繕い、分厚い仕上げでとても丈夫ですよ。


銀粉の方はこんな感じ。
さあ、仕上がった旨連絡を入れてあげましょう。