金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

丹波立杭の最古の登り窯の作品の繕い その1

2019-05-17 10:02:36 | 多種類の繕い例

丹波立杭の最古の登り窯の2つ目の作品の繕いです。

この作品です。
窯変がしっかり出ていますが、窯の天井の土が作品の上に落ちています。他の作品でもたくさんそんなトラブルがありましたね。
火力が強すぎたのか、ニキビのような「ぶく」も出ていて。

底に亀裂が入っていて。
こちらの作品は制作時のトラブルですね。 

 

こんな部分もあって。

 

さあ繕いです。

 

もう一度手入れをして。

 

そして、仕上げに「新うるし」で色合わせです。

 

完了です。

この2点。

早速玄関先に飾って。

もう1点、片口の作品もありますが、全く面白くない出来栄えでしたね。


丹波立杭の最古の登り窯の作品の繕い その1

2019-05-17 09:52:53 | 陶器の繕い例
丹波立杭の最古の登り窯の2点の作品の繕いです。
 
一点目。
この作品です。
 
 
大きな荷物を優先して、車の中で転がって、この有様です。

 

こんな風に接着です。

 

欠けた部分が足りなくて。

補填して。

 

口辺にも欠けたところがあって。

 

内側の貼りつけ部分も手入れして。

 

さらに手入れをして。

 

ベースが固まった後は「新うるし」で色合わせです。

これで終了です。

 

その2で2点目を。
 

川西での「器再楽」の会の様子

2019-05-10 13:03:24 | 繕いの会の様子

昨日は、川西での金繕い教室の「器再楽」の会でした。

参加者は6名でした。

 

隣のギャラリーのオーナー、ギャラリーのお客さんと応対しながらですので、たくさんの繕いの品物がありますが、作業がなかなかはかどりませんね。

 

友人の作品の繕い。

一度終了したものですが、もう一度いい仕上げに挑戦です。

この後、私が金粉を蒔いてあげて。

この方には、漆や薄め用のテレピン、仕上げの鯛の牙もお渡ししてありますので、ご自宅で仕上げができますね。

 

皆さん、いろんな段階ですね。

無駄の無いように材料を回し使いしながら。

 

この方、とても大事な品物だというので、黒艶漆の処理の後、金の丸粉を蒔いて。

もったいなくはありませんかね。

指導に忙しいので、自分の繕い作業の時のようにはなかなか写真が撮れない私です。

この日は2時間、あっという間に終了です。

次回から月2回の開催となります。

この日、持ち帰って繕った丹波立杭焼のコップの完成品をお渡しすることができました。

それと、次回から是非参加したいという方ともお会いできて。

いい展開です。


簡単な繕いの依頼

2019-05-05 09:06:36 | 磁器の繕い例

飲み友達から届けられた繕い品。

簡易法でいいと。
 
こんな品物です。
しゃもじを入れるもので、片口としても使えるそうです。
繕い前の写真を撮り忘れて。
 
もう繕いが始まっています。

 

少し欠けている部分もあって。

アラルダイトのみではなく、強力粉を混ぜたもので補填して。

 

翌日にはこんな風に。

 

あまり修復箇所が目立たないように、「新うるし」の本透明と白を混ぜたもので。

 

完成です。

 

繕った分粉をアップして。

とても簡単な修復でしたので、料金は頂かずでした。