2回目の金繕い教室
この女性、最近岡山から引っ越ししたばかりで、この施設の場所がわからず、前回は参加できなかったという方です。
私の横で熱心にいろんな楽しいお話をされて。
この日の追加の品物です。
早速、今回は速乾性のエポキシ接着剤を使って。
ひびの入った2つのものは、この日に処置できますので。
各自に手入れしてもらったもの、さあ、漆塗りのスタートです。
このお皿は黒艶漆の処理だけにして。
皆さん、私の周りを取り囲んで熱心に作業を見てくださって。
さあ、錫粉を蒔く作業です。
金色っぽいものもありますので、2つの錫紛どちらを使うかを確認しながらです。
どんどん作業を進めます。
錫粉を蒔き終わった品物です。
この日新たに持参されたものは、また私が持ち帰って。
3回だけの教室、次回は11月1日。
次回は最後のきれいにする手入れだけですね。
まだまだ見学中心の教室ですが、皆さん熱心に甦る過程を楽しんでおられます。
10月11日にあった「総合センター塚口」での1回目の金繕い教室、後の手入れがどうしても手薄になるので、私が持ち帰って手入れすることに。
その作業の内容です。
大皿の欠けた部分、ミニルーターで余分な接着剤を削り出して。
この後は、水ぺ-パーを使ってご本人にきれいにしてもらいましょう。
可愛い酒器、2カ所欠けがありました。
これもミニルーターを使って、ほぼきれいに整えて。
ほかの品物は、私の手入れは無しで。
一番の厄介者。
どうしてこんなものを持ってこられるのでしょうかね。
事業の担当者に連絡を取ってもらいましたが、なぜか電話が通じないそうです。
ここまで接着してあげたのですが、残りの破片が薄い別のもので使い物になりません。
この後の作業は大変ですが、自分の経験を積むために、チャレンジです。
プラスチック板を使います。
そして、接着剤は早く硬化するものを用いて。
こんな形にベースが出来上がって。
プラスチック板、とても有効ですね。
この後、ミニルーターや水ペーパーを使って、きれいに整形して。
そして、赤ロイロ漆を塗って仕上げです。
修理箇所が大きいので、金属粉は蒔きませんでした。
仕上がりました。
とても大変な作業でしたが、いい経験になりました。
これを見てご本人も、担当者もびっくりされるでしようね。
さあ、この日はどんなものが。
まずはトーチを使って、ひびの入った箇所に接着剤を注入する作業から。
器を熱く熱していますので、接着剤が水のようにしみこんでいきますが、ひびの箇所をさらに広げて、接着剤が奥の方まで入るように。
酒器2点も同様に修理箇所を熱く熱して、接着剤の処理です。
小さな器ですので、接着剤が熱ですぐに硬化して。
さっそく漆の処理もできますね。
さあ、ベースの修復を終えた外の品物です。
どんな金属粉を蒔くか、ご本人にそれぞれ確認して。
ご自分でできる方も増えてきましたね。
これは前回ご自分で修復されたものですが、新しい代用金の仕上がりに部分的に不都合があって。
本透明の「新うるし」をその部分に塗って、再度新しい代用金を蒔いてあげました。
取っ手の部分を修復したカップ。
錫粉での仕上げです。
そして、2つの小さな酒器、金などできれいな絵付けがされていますので、これは金の消粉をぜひ使ってほしいと。
ただ、消粉の材料費をいくらもらえばいいかがとても難しいところです。
精密な秤があれば判るのでしようが。
大まかな金額で頂きました。
次回は、この教室も2週間後の10月27日ですね。
体調不良で陶芸教室ではなく、金繕い教室を去年に引き続き今年もやらせていただいています。
皆さん、ほとんどが見学ですね。
接着剤が硬化するまでの手入れがついついおろそかになってしまいますので、今年は、私が持ち帰り硬化するまで手入れすることにしました。
家に持ち帰ってからの手入れです。
このガラス製の箸置き、尾の部分が2カ所壊れてご自分で接着剤で試みたようですがうまくいかずに。
煮沸して、接着剤をはがすところから私の作業です。
1か所ヒビも見つかりました。
さあ、これで完了でしよう。
それから、前回も参加されて、木っ端みじんのもいくつも持参されたうんと高齢の男性。
今回はこの1点だけですが、どうしてこんなに壊してしまうのでしようかね。
教室では扱う時間がないので、私の持ち帰りでした。
家に帰ってから翌日に順番を確認して、ここまで接着したのですが、残りの破片が違うものです。
厚さといい色合いといい、まったく別物です。
さっそく担当者に確認の連絡を入れて、確認してもらっているところです。
欠けた部品がないようでしたら、接着剤で形成する手法もありますが、とても大変ですね。
さて、どうなりますか。
次回は2週間後です。