金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

川西での「器再楽」の様子

2022-07-30 11:14:50 | 金繕い教室「器再楽」

昨日の川西パレットでの金繕い教室「器再楽」の様子です。

 
いつものカメラを忘れて、写真が撮れていません。
参加者は7名。
 
お世話をしてくださっている方が、この日は欠席でしたが、新しい金属粉を入手してくれました。
漆に蒔くこんな金属粉です。
 
「純銀台代用金消粉」と表示されています。
これは2g入り。
「消し粉」ですので、粉固めをしないで、真綿で磨くだけですね。
1g2420円と、純金粉と比べるとかなりお安い値段で。
 
さあ、使い勝手はどうでしょうかね。
 
金繕いの図書でも紹介されていないもので。
参加者の皆さん、教室では、錫粉で金色をしたものをよく使っていましたが、どんな仕上がりになるのか、皆さんも楽しみにしておられます。
私もですが。


次の繕い

2022-07-24 08:38:24 | 陶器の繕い例

次の金繕いです。

 
伊丹美術協会の展覧会が開催中だった時に、血小板数がとても少なくなって、緊急入院することになってしまいました。
それで、出展していた陶芸作品の撤去ができなくなってしまい、美術館の近くにお住いの型染作家さんに作品を預かってもらうことになって、「お礼に何か金繕いをさせてもらえませんか」と。
 
それで預かったものがこのコーヒーカップでした。
 
口辺に欠けた部分、その反対側にもトラブルが。

 

14日にあった川西パレットでの金繕い教室で、そのベースの繕いをスタートしました。

 
その続きは自宅で。
ベースができてから、次は弁柄漆を塗って。

 

金の丸粉(3号) を蒔いて。

 

水分を含ませた紙を引いたこんなケースの中で、漆を乾燥させます。

 

そして、3日ほどたって、次は粉固めの処理です。

生漆をテレビンで薄めたもので、金を蒔いた表面を補強するのです。

この後、漆を乾かして。

この作業を3回繰り返して。

 
そして、仕上げ作業です。
私は鯛の牙(たいき)で磨きます。

 

こんな風に蒔いた金が輝きだします。

 
さあ、仕上がりました。
お世話になった伊丹の宮の前にお住いの型染作家さんに届けましょう。


川西での「器再楽」の様子

2022-07-22 11:19:42 | 金繕い教室「器再楽」
すこし前のことになりますが、7月1回目の14日の川西パレットでの金繕い教室「器再楽」の様子です。
 
雨天のためか、参加者は6名。
それから1名見学者の方がありました。

 

壊れた取っ手を修復されたもの。

麻糸も使ってしっかりと修復できましたね。

黒漆がぴったりと釉薬と一致して。

大分上手になられていますね。

 

この方、木っ端みじんのお皿の修復にチャレンジしています。

普通は修復しないようなものですが、何事も勉強だと。

 

さあ、この日の修復品。

 

ひびの入ったガラスのものも、トーチで熱くして接着剤を注入して。

 

欠けた部分の修復を丁寧にしていただいて。

 

そのあと、私が弁柄漆を塗ってあげて。

 

しばらく置いたあと、ご自分で錫粉を蒔いて。

 

皆さんの楽しそうな様子に、私も元気をもらえます。

 

メンバーのお一人が、京都の鹿田漆店でゴールド色の錫品を買ってこられて。

でも、ゴールドは一袋しかなかったそうで。

同じ品物なのに、色がこんなに違っています。

お店の人もあまりよく判っていないそうで。

皆さん、金粉のように見えるこのゴールドを欲しがっていますが。

私もよく判りません。真鍮粉ではないでしょうね。

次回は28日ですね。


川西での「器再楽」の様子

2022-07-12 11:34:57 | 金繕い教室「器再楽」

前回の川西パレットでの金繕い教室「器再楽」(6月23日)の様子です。

 
この日の翌日、尼崎総合医療センターの血液内科で、血小板がうんと少なくなっていて、とても危険な状況なので、緊急入院(12日間)となってしまったので、記事が書けていませんでした。
 
この日は、バレットの20周年記念イベントの一環として、教室の見学者も迎えました。
金繕いを終えた品物を見ていただくように持参して来てもらって。
 
手前の2枚のお皿は
私が丹文窯の大西雅文さんのトラブル作品を頂いたもので、黒漆仕上げをされましたが、とて品のあるいい作品ですね。

 

さあ、この日の繕い品もたくさんですね。

 

まずは簡単な繕いから。

漆器のお椀の口辺の漆が剥がれてしまっているので、弁柄漆を塗るだけで。

 

見学者の方も繕いの必要なものを持ってこられて、繕いの様子を見学もされました。

 

皆さんとてもいい品物をお持ちなんですね。

 

漆の処理で忙しい私、最近は教室のメンバーが錫粉などの金属粉を蒔く作業を手伝って下さっています。

 

バレットの職員の方が写真を撮られて。

 

この日の教室内の様子です。

皆さん、とても楽しそうです。

 

ここの教室では、エポキシの接着剤を使った簡易法がメインですが、ベテランになってこられたメンバーは、自宅で参考図書を見ながら、本格的な手法にもチャレンジされ始めています。

もちろん、私もいろいろとアドバイスをさせていただいていますが。

 

次回は明後日の木曜日(17日)で、私の入退院の時期から外れて、とてもラッキーでしたね。ただ天候だけは雨天の用で、私は車で参加しましよう。