そして、この龍の置物は一度繕ったものですが、不安定な形ゆえか、また同じところが破損してしまっています。
先ずはアラルダイトだけでの接着です。
完全に固まるまでの途中で、ずれを点検して修正します。
接着面が少しずれてしまっていますね。
再度接着面の隙間にアラルダイトを足して修正です。
続いての作業は、艶黒漆を塗ります。
たくさんの繕いの続きです。
繕いの依頼があったのを機会に、先日の地震の時に壊れた私の作品の繕いをスタートさせています。

欠片があるものは貼りつけて。
無い部分は何回かに分けて、ベースを復元しないといけません。
この部分、欠片を見つけていい具合です。
欠片が無い部分はこんな具合に何時間か、見守りながら姿勢を入れ替えて。
アラルダイトと地の粉を混ぜたものです。
繕いの依頼があって、先日の地震で壊れた私の作品とあわせて繕いスタートです。
もう1箇所欠けた部分も。
先ずは亀裂の入った部分にアラルダイトを浸みこませます。
この手法は、ドライヤーか電子レンジで温めて処理しますと、アラルダイトが水のようにさらりとして割れ目に入ってくれます。
亀裂の部分を少し広げて。
後は余分なアラルダイトをすぐにふき取ります。
簡単ですが、優れ技です。すべてオープンで。
次の段階は割れたものをはめ込みます。
アラルダイトを接着剤のように薄く塗ってから、地の子を混ぜたものをのせてです。
段差ができないようにしっかりと。
この後、しばらく見守りが必要なんです。
そして、もう1箇所の欠けた部分です。
この部分は少し乾燥してから、指に水を付けて成形します。
全部手法をオープンですね。
この後は我が家の食器から。
よく欠けさせますね。
ここからが地震で壊れたものです。
この花器、両サイドが壊れてしまっています。
木端微塵になった小皿。
捨ててしまった方が早いのにね。
判りますか。プラスチック板がとても有効なんです。
おしぼり置きもかなり壊れて。
他にも2点ほど欠けたものがあって、この日はこれだけの数です。
まだ、色々とあって。
さあ、次のステップに進みましょうかね。