昨日の川西パレットでの金繕い教室「器再楽」の様子です。
この日の繕いの品物は。
久しぶりに参加してくれた若い女性の作品。
子育てに忙しいとのこと。
銀の丸粉を蒔いていたので、その後が気になっていたのでしたが。
この日は粉固めですね。
次々と同じ品物を持ってこられる方、黒艶漆を塗って終了ですね。
4枚目だったかな。
欠けた部分とひびの入った部分のある品物。
先ずはひびの補修をして。
そして、欠けた部分の補修です。
とてもいい品物のようですね。
陶芸教室に行っている方。
教室の先生の作品の繕いを引き受けられて。
割れた部分をご自分で接着していますが、そのベースの仕上げをきれいにしてあげました。
そして、黒艶漆を塗って、銀の丸粉(3号)を蒔いてあげました。
丸粉は粉固めの処理が何回か必要なので、この品物は私が持ち帰って。
次回に仕上げをしてもらいましょう。
他の方の品物は、黒艶漆を塗って、すべて錫紛を蒔いて完了ですね。
2日ほどして真綿できれいにするだけですね。
この日の始まりの時に、3個の油滴天目の茶碗に金粉で装飾をしてあげた品物を引き取りに来られる方がおられて、皆さん、出来上がりを見て素敵だと言ってくれました。
この教室の悩みは、繕う品物がなくなってしまうことですね。
そろそろ丹文窯さんに、頂けるトラブル品物があるかを確認しないといけませんね。
前回の川西の「器再楽」で依頼された天目茶碗の口周りの装飾です。
本人から金の丸粉(1gの包み)を預かったのですが、丸粉だと足らなくなりそうで、私の消粉を使うことにしました。
後の処理も消粉だと容易ですし。
預かった3点、蒔き終えました。
初めての作業、綺麗な線を引くのはとても難しいですね。
消粉、半分ほど残りましたね。
そして、二日ほど置いて、真綿できれいに磨いて。
そして、余分なところをカッターナイフで取り除いてきれいな線に仕上げて。
出来上がりました。
地元の中学校へ妻は週2回ボランティアに行っています。
昨日は川西パレットでの金繕い教室「器再楽」でした。
この日久しぶりに参加された男性。
自作の天目茶碗の口の周りに金紛を施したいと。
自分では漆にかぶれやすいので、私にやってほしいと。
「ろくろ」がないときれいな線は引けないからと私が持ち帰って作業をすることに。
最初に、私が持ち帰った銀の丸粉を蒔いて粉固めをしてきた品物の鯛の牙(たいき)での磨きの工程を皆さんに見てもらって。
これは金粉を蒔いたものに生漆を使っての粉固めの処理です。
続いては、亀裂の入った品物の処理。
そして、アラルダイトに地の子や強力粉を混ぜたものでのベースの繕い。
出来るだけ自分でやっていただいて。
金継ぎセットを購入された方、セットに入ってた金紛を使ってほしいと。
消粉ですね。
金彩を施した酒器ですので、やはり金粉ですね。
この方の器、毎回持ってこられて。
これは色合いからして黒艶漆だけでいいです。
この大破した花入れ、部品がどこに行ったか分からなかったのですが、見つかったそうで、ラピッドタイプのアラルダイトを使って、10分ぐらいですぐに固まります。
そして、他の品物は、すべて艶黒漆を塗って、錫粉を蒔いて。
この「細いラインを引くのが難しいですね」と。
でも、慣れればできますよ。