金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

昨日の川西での金繕いの会「器再楽」

2019-11-29 11:21:23 | 金繕い教室「器再楽」
昨日は川西での「器再楽」の教室でした。
参加者は少し少なめで6名。
 
最初に全体の写真を撮り忘れていたので、終了間際の私のテーブルの写真。
最後の作業は大きな亀裂の入った皿の補修でした。
 
周りの机の参加者は、ほとんど片づけておられます。
私だけ忙しい。

 

この日は、にゅう(亀裂)のある品物に接着剤のアラルダイトを注入する作業から。

トーチで温めて。

 

そして、次はひび割れや欠けた(ほつ)部分を埋める作業。

写真には撮れていませんが、カップの取っ手部分が3つに割れていたものは、ラビッドタイプのアラルダイトをうまく利用して、取っ手部分の接着まで終えて。

 

早く帰らないといけない方の仕上げを急いであげて。

この器、どうしてこんなにたくさん欠けているのでしょうかね。

黒艶漆を塗って、錫粉を蒔いてあげました。

 

参加者が少なめだったので、皆さんはゆったりと作業をされて。

私は相変わらず忙しかったですがね。

もう少し、ご自分で作業をしてもらわないとと思っているのですが、すぐに私の方に回ってくる現状ですね。

 

川西での金繕い教室「器再楽」

2019-11-15 10:05:12 | 金繕い教室「器再楽」
昨日は川西での金繕い教室「器再楽」の会でした。
川西までバイクでしたが、風が強く寒かったですね。
 
この日の参加者は9名。

 

直すものが無くなりましたという方に、この日は繕い品を用意してあげました。

立杭の丹文窯の大西雅文さんから提供してもらっているトラブル作品です。

 

これがいいと焼締のお皿の繕いを開始されて。

 

もう一点、お皿も。

いい品物が無料で入手できていいですよね。

 

もう一人の方は、この変わったマグカップがいいと。

次回にも何か持ってきて下さいと。

 

その方の錫を使った前回の繕い品です。

家で手入れをしてきて。

カッターナイフでラインの修正をしてあげて。

いい出来栄えですね。

 

「画廊シャノワール」の佐野さんは、この日はお盆を3点持参されて、剥がれた部分に漆を塗って頂戴と。

いろいろな品物を沢山お持ちですね。

弁柄漆と赤ロイロ漆を使って。

若い女性の参加者が興味深く、その様子を観てくれました。

 

取っ手の部分が、かなり細かく割れてしまっていたコーヒーフィルター。

その部品を取っておかれたので、この後錫粉を蒔いてきれいに修復できました。

 

この方は、一応直したいものが無くなったということで、今回で参加は終わりだとのこと。

知人のものなどを持ち込んで、徹底して金繕いの技術をマスターしたい人も3人ほどいますが、普通はそうなんです。

「何かあればまた参加してくださいね」とお伝えして。

 

この日も3時間の枠でしたが、新しい参加者の方にいろいろとお教えしていて、すぐに時間が足りなくなってしまって、最後の錫粉を蒔く作業は今回も大わらわでした。

この大皿は、徹底してて学びたいという方のもの。

いいものをお持ちですね。

 
最近参加したばかりの若い女性が3名おられますが、どれほどの熱意をお持ちかはまだなかなか分かりませんね。
 
受講料はワンコインというボランティア的な講座、いつまで続くでしょうかね。

次の繕いは簡単で

2019-11-04 17:40:18 | 陶器の繕い例
次の繕いは簡単でした。
作品たくさん並べている上で躓いて、壊してしまった酒器です。

今回は途中経過は省略で。
仕上げは黒艶漆に錫粉を蒔いて。

 

中はこんな具合。

錫粉を使い始めたのはまだ最近なので、その後の変化がどうかまだよく分かりませんが。

 

繕った酒器、かえって愛着がわいて、すぐに使ってみました。


厄介なトラブル品の繕い

2019-11-03 16:50:41 | 陶器の繕い例

なぜか乾燥段階で大きな亀裂が入ってしまった水盤。

 
素焼き前にも手入れをしましたがダメでしたね。
 
本焼きを終えてこんな状態。
ちょっと厄介なので、そのまま放置していました。
 
さあ、取り掛かりました。

 

アラルダイトと地の粉で亀裂部分を埋めて。

ドライヤーで温めて十分にいきわたるようにして。

 

裏側です。

プラスチック板を使って、きちんと充填できていますね。

 

そして乾燥させた後、仕上げです。

食器ではなく水盤ですので、アクリル絵の具を使いました。

 

完成です。

 

裏側も色合わせをして。

 

そして、早速使ってあげました。

水を張って、紅葉した綺麗な桜の葉を浮かべて。

なかなかいいですね。

良かったよかった。